十三機兵防衛圏がたいっっへんに面白かったという話

十三機兵はいいぞ!

いやー……面白かった……。

「十三機兵防衛圏」

アトラス×ヴァニラウェア。
プリンセスクラウン、オーディンスフィア、ドラゴンズクラウンから続くタッグだそうです。
(私はどれも未プレイですが)

体験版やってみたらめちゃくちゃ面白くて、即購入に踏み切りました。

2020/2/23にクリアしました。
のんびりやって45時間くらいでした。
イベント見返したりミステリーファイル読んで考え込んでる時間が少なくとも3~4時間はあるうえ、放置時間もあるはずなので、実プレイ時間はもっと少ないです。

やろうかな~と悩んでる人はやるべき。
このゲームの存在を今知ったという人もやるべき。

別立てでネタバレ感想記事書くつもりなので、こちらはネタバレなしのプレゼン記事です。
みんなー!やろうー!

(追記:ネタバレにかち構わず書き殴った方は こちら になります。既プレイの方はどうぞ)

以下よりプレゼン開始します。

ゲームシステム

このゲームのシステムについてまずお話します。

十三機兵防衛圏は、大きく三つのパートに分かれています。
一つが「追想編」。
一つが「崩壊編」。
一つが「究明編」。

主人公達にとってのメインの舞台となるのは、1940年代、1980年代、2020年代、2060年頃代、2100年代という五つの時代。
それぞれの時代が「怪獣」と呼ばれる機械めいた存在に攻め滅ぼされていく……。
主人公達は「機兵」というロボに乗り込み、怪獣に立ち向かいます。

怪獣との最終戦闘は、1985年で行われます。
各時代から集った機兵搭乗者の主人公達が、最後に力を合わせ、怪獣に立ち向かう。

さて、主人公達と表現していましたが。
このゲーム、題名に冠する「十三」の文字通り、なんと主人公が13人います!
正直多いな!

よくこんな企画通ったな……とも思いますが。
「八機兵防衛圏」とか「六機兵防衛圏」だとなんかかっこわるいので、十三で良かったと思います笑

*追想編

「追想編」はこの最終戦に至るそれぞれの主人公達の道筋を追うシナリオパートです。
キャラを動かして操作はしますが、感覚としてはノベルゲーに近いかな。

例えば「鞍部十郎」。1985年。
咲良高等学校に通う16歳の男子高校生。
映画好きで毎日何かしらの映画をビデオで観ている。
日々の生活にどこか違和感を感じていたが、ある日意図せず巨大な謎のロボットを出現させてしまう。
「…時々ふっと感じちゃうんだ 不思議な違和感 …学校も生活も 何かが違うような」

例えば「冬坂五百里」。1985年。
どこか憎めない普通の明るい女子高生。
成績は平均すれば普通、教科ごとの出来不出来が激しい。
最近は変な夢に悩まされ不眠が続いている。
関ヶ原に恋心を抱いている。
「彼のことを考えるとドキドキする… 一目惚れしちゃったなんて…笑われないかな…」

例えば私いちおしの「南奈津乃」。1985年。
元気で素直な陸上部員。
純粋に宇宙人との交流を夢見るオカルトマニアでもある。親と弟の5人家族。
お隣の玉緒おばあちゃん(鞍部十郎の祖母)と仲が良い。
「大丈夫、私はあなたのトモダチ 地球の言葉ワカル? ワタシとあなたトモダチ」

もひとりいちおしの「三浦慶太郎」。1945年。
妹思いで思慮深く、生真面目。
額の傷を帽子で隠している。
比治山とは同郷の先輩後輩にあたる。
祖国を思う気持ちは誰にも負けない。
「日本がまだ戦えるのを奴らに教えてやる この日のために訓練してきた 機兵ならあんなもの…」

公式HPより引用しました。
こんな感じで13人分あります笑

キャラ同士のシナリオ、最初はさほど関わりないように見えるんですが。
最終的に、よられていく糸のように、絡み合い、もつれ合い、最終戦に向かっていきます……。

これがね!本当すごい!

こっちのキャラで出てきた謎の人物の名前が、別のキャラのシナリオで「えー!?」ってタイミングで出てきたりする。
こことここ繋がってたのか!?って驚いたりも。

キャラ同士のシナリオを組み合わせて、謎が解けたり、逆に新たな謎に惑わされたりします笑

あと、クラウドシンクというシステムを駆使してお話を進めるのですが、これがなかなか面白い。
会話したり、周囲を調べたりすることで、キーワードを集めるんです。
そのキーワードを使って、更に会話の枠や、行ける場所を広げていく。

よくあるノベルゲーだと、選択肢を変えて、別の分岐に行くじゃないですか。
このゲームも選択肢・分岐はあるんですが……。
たとえば特定のキーワードを持っていると、さらに別の分岐に進めるようになったりするんです。

キャラによっては一本道シナリオに近い人もいます。
またキャラによっては、キーワードを集めないと周回から抜けられなかったり。

まあ難易度も自由度もそんなには高くないですが、それでもこのクラウドシンクは面白かった。

*崩壊編

「崩壊編」は平たく言うとバトルパートです。
前述した1985年の最終戦をリアルタイムで追っていく。

バトルは360°タワーディフェンスみたいな感じですね。
「ターミナル」という場所を一定時間、または怪獣全て倒しきるまで守りきったら勝利。

これもそんなに難易度は高くないかなあ。
たまにボス戦で苦しむくらい。

時間が経つより怪獣撃破の方が早いです。

このバトルが結構たのしい。
小さい怪獣をまとめて撃破したり、大きい怪獣に立ち向かったり……。

私は追想編飽きたら崩壊編やって、みたいな感じで結構交互にやってました。
追想編も一部キャラは崩壊編○○までクリア、みたいな進行制限かかったりするので、ちょうどよかったかな。

バトル前後にある会話で、「なんだとー!?追想編を確認せねば!」ってなったりもしたので、楽しかった!

機兵は第一世代~第四世代までいるんですが、それぞれ個性があります。
正直あたまわるく「どれもつよいよ!」って思ってますけど……笑

第一世代は近接タイプ。大きくて硬いのが出てきたら殴りに行く。すぐ削ってくれる。強い。対空防衛フレアも便利。
第二世代は支援タイプ。セントリーガンとガーディアンにはお世話になる。あと最後に出てくる近接技ちょうつよい!
第三世代は遠距離タイプ。遠くからばかすか怪獣倒せるのはもちろん強い。強いのでとりあえずターミナルの近くに置いとく。
第四世代は飛行タイプ。移動が早い。序盤から使えるマルチロックミサイルが強い。中盤火力不足と思いきや終盤盛り返す。

戦闘に関して思うことはひとつだけ。
…怪獣がポリゴンなので、どれがどれやら…ってなるのだけ、分かりにくかった。
厄介なデカブツと、厄介なバリア怪獣くらいしか覚えられませんでした。

最後までプレイしてみると、ポリゴンである意味もちょっと分かりましたけどね。
ちょっとだけね。

*究明編

最後の「究明編」ですが、これはデータベースみたいな感じですね。
「追想編」で見たイベントのアーカイブとか、集めたキーワードのアーカイブとか……。

しかし、侮るなかれ。
ただのデータベースではないのです。
イベントアーカイブが特に重要!

「追想編」は各主人公の視点でお話を追うんですが、時系列ばらばらなんですよね!
イベントアーカイブがないと、順番が分からない!

アーカイブ突き合わせて考えて、やっと「あれはそういうことだったのか!」と分かったりもするのです。

まあこのイベントアーカイブのせいで、中盤さらに謎が深まったりもするんですがねー……。

プレイを終えて

体験版やってた時はですね。

過去現在未来から集った少年少女達が!
巨大ロボで宇宙人の侵略に立ち向かう!
ジュブナイルSF的RPG!

……だと思ってたんです。
いやーロマンですよね。

でも、最後までプレイした今は思う。

……思えば遠くに来たもんだ……と。

このお話、プレイ体験は人によって全然違うと思います。
追想編のキャラ解放順も、プレイ順番によって変わってくるんですよね……すごいね……。

私はなっちゃんからスタートしたので、「宇宙人だー!ミステリー!」みたいな気分で進んでおり。

その後三浦くん、ユキちゃんあたりに行ってました。
メインっぽく見える十郎は実は全然やっておらず笑

東雲シナリオが出なくてやきもきしたり。
さらにさらに郷登が本当に本当になかなか出なくてやきもきしたりもしてましたねー。

でも、他の人のプレイ見てると、郷登割と序盤で出たりするんですよね!
なんだとー…!?

逆にユキちゃんがなかなか出ない、などなど、そんな不思議なことが起こっちゃうんですよ…。

どのキャラのどのシナリオを先に見るかで、情報の提示順が変わってくるので、プレイ中の印象も変わってくる……。
シナリオ自体の面白さもさることながら、本当によく考えられたすごいゲームでした。

ひとつ言うと、私は最近ノベルゲー全然やらないので、これが戦闘ありのRPGで良かったなと思います笑
ラストバトル楽しかったー!

おわり

というわけで、いまいち語り切れた気はしませんが、十三機兵防衛圏ネタバレなしプレゼンでした。
……自分ではプレゼンのつもりだったけど、結局ただ感想を書き連ねただけでは?
まあ、いっかー。

語るよりまずはプレイなのだ!
体験版もありますので、是非プレイしてね!
みんなでやろう!

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