「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」(PS4)
やろうやろうと思ってたやつ。
PS4、夏セールで買いました。
プレイ時間短くて、おそらく3時間くらいでした。
どんなゲームだった?
これは、フィンチ家の人々の最期のお話。
「最後の生き残り」エディス・フィンチとなって、彼ら1人1人の最期を追体験していくゲームになります。
割と怖かった!
ホラーではないけど…始終鳥肌立てながらやってました…。
なんでしょうね。
終わりが見えているだけにぞっとする感じ?
どうあれ最後に待ち受けるものはひとつなので…。
一人称視点といいますか、FPS視点といいますか。
プレイヤーはエディスになって。
またある時は家系の誰かになって。
雑然とした奇妙な空き家や、暗い森や、地下室や、水辺や、鮭工場や、ファンタジー世界や、霧の中や……。
色々な場所をひたすら進んで、探して、時には立ち止まったまま手を動かして、また進むんですね。
いやーこれが不気味でしたね。
どうあがいても終わりにしか向かってないんですよ。
でも進まなくちゃいけないんですよ。
びくびくしながら進む……屋敷も絶妙な不気味さで……。
明るさやポップさがないわけじゃないですけど。
カルヴァンの部屋とか好きですね。宇宙!
でも結局ここはすべて廃墟なんですよね。
まだ人の気配のする廃墟。
私は何を見せられているんだ…と思いながらプレイしていました。
そういうゲームなんですけどね!うん、わかってやってる!
面白かったかというと…うーん…不気味だったな…。
類似テーマのインディーゲーだと、スピリットフェアラーの方が私は好きです。
全体の雰囲気はとてもよく(不気味で)、短時間でさくさく進めるゲームでした。
あれさっきからこのアイテムあったっけ?いやたぶんそっち見たらあったんだよな?(見なかったけど)
という視線誘導が秀逸でした。
フィンチ達へ贈る感想
さて、以下、各フィンチ家のネタバレあります。
既プレイの方向け。
記憶だけで書いてるので家族関係とか説明とか諸々違ってたらすみません。
順番は私のプレイ順です。
でも視線がだいぶ誘導されてもってかれるので、素直にプレイしてれば大体この順でいきそうです。
あ、でもオーディンとかは前後しそうですね。
モリー
最初の人。
そして割と一番プレイ難易度が高かった人。
幻想:動物~怪物になる
最期:怪物に食われる
部屋に閉じこめられて、お腹が空いて。
明らかにやばい物を色々食べて。
猫から始まり、色々な動物に乗り移り、最後には怪物になり。
その怪物がモリーを狙っている、というところで自分に戻るという。
いや怖いですけど!?
最初はファンタジックかと思いきや、人喰い怪物にまでなって、びびり散らした。
現実の死因は餓死なのか、やばいもの食べ過ぎたがゆえの毒死なのかな。
そしてあの怪物なんなんだろ。蛇じゃなくて触手系?
ベッドの上にあったぬいぐるみはくらげに見えましたが。
なんで閉じこめられたのかがよく分からないんですよね~。
ママに閉じこめられたっぽかったので両親が変なのかと思ったら、ママはイーディーひいおばあちゃんですよね?
イーディー狂ってはいなさそうだしな。フィンチなだけで。
うーん、お仕置きだったのかな。
でも窓に鎖かけるのは相当ですよね。
ただ単にモリーがもうおかしくなっちゃってたのかな。
カルヴァン
幻想:そらへ飛んでいく
最期:飛んでいった
ブランコ!!!イッツブランコ!!!
なんかリングフィットでやったわって気持ちになった笑
こちらは不穏なぐるぐるですが。
サムおじいちゃんの双子の兄弟。
モリーがだいぶ時間かかったんで、この人はあっさりでほっとした。
モリーレベルで進むと気力が持たなかった。
死因はわかりやすく、落下、墜落ですね。
ただこの後に出てくるグレゴリーもそうなんですが、なんとなく満足感というか達成感のある幻想でした。
バーバラ
幻想:映画・アメコミ
最期:B級映画的怪物達に襲われて
かつて悲鳴の良さで人気子役だったバーバラ。
しかし成長後は震わず…あの悲鳴をもう一度…という筋書き。
バーバラの最期はコミックで追体験するんですが、面白くもあり、現実と入り混じる感が不気味でもあり、でした。
この人も前2人同様イーディーの子供の1人ですね。
アメコミ地下探索不気味だった~!
イーディーの夫もここでしれっと血塗れで死んでますね。いや死んでないのか?ともかく血こわかった。
オルゴールは探索当初に鳴らしてみてたので「まじで!?」となりました。
現実の死因はまあ殺人鬼に殺されて…でしょうね。
コミック調ながら描写は割とリアルに事件を追ってたのに、最後の最後だけいきなりバーバラがかつて出演してきた映画怪物達に乗っ取られる。
そこで怪物達の期待に応え子役時代に得意だった悲鳴を上げて、描写としてはしあわせな死でした。
でもなんだろ、これはちょっとバーバラが見た幻想って感じは受けなかったんですよね。
バーバラの死後、語り直した最期って感じかも?
アメコミで描かれてるからでしょうか。
このバーバラの後、オルゴールのところに戻りたいけど部屋が出れない!としばらくうろうろしてしまいました。
モリーの部屋とカルヴァンの部屋とイーディーの部屋とバーバラの部屋。
ずーっとうろうろしてた!
オーディン
ここは番外で、イーディーのお父さん。
前の屋敷が飛ばされて沈んで(?)今の屋敷に移った経緯が語られますね。
死因や幻想は…なかったかも?あれ、どうでしたっけ?
フィンチの歴史って感じでした。
ウォルター
エディスの大おじさん。
イーディーの息子。
幻想:地震、(バーバラを殺した?)怪物
最期:トンネルを抜けて外へ、そして線路上で…
バーバラの死ぬ時、ベッドの下に隠れていた弟。
引きこもって穴を掘ってずっと地下にいたようです。
エディスはこの家に住んでた頃その存在を知らず、死んでから初めて知った。
怪物から逃げようと穴を掘ってたみたいなんですが、フィンチの呪いから逃げようとしてたのかな。
最後、怪物の起こす地震はなくなってたけど、怪物はいなくなった?
それとももはや呪いがウォルターと同化した、みたいな感じだったのかな。
追記:あ!あの地震、列車による揺れか!!じゃあ全然呪いの同化とかじゃないですね。はは。
グレゴリー
幻想:おもちゃ達の共演
死因:おもちゃ達と水中世界へ
世代がひとつ下がりまして。
サムの息子、ドーンの兄弟。
エディスにとっては生きていればおじさんでした。
一歳にして亡くなった赤ん坊。
まあこれは溺死ですね。
おもちゃが水栓に当たって…っていうのは現実でもそうだったのかな。
グレゴリーのアルファベット落としたらトロフィー取れたのは笑った。
進むために行く場所を探してたんですけど、そこじゃなかったか…。
ガス
幻想:凧上げで全てを巻き上げる
最期:凧に巻き上げられたテントが飛んできて…
ドーンの兄弟。
強風の日に外にいて…ですね。
意地っ張りの男の子だったのか。
サム
世代戻って、イーディーの最後の息子。
ドーンの父親、エディスのおじいちゃん。
この人も…特に幻想はなかったかな。
カメラに写るままに、でした。
てかそんな危ないとこで写真撮るなよ~~!!
これ娘の目の前で…なんですよね。
ドーンを思うと苦しくなる。
こんなことがあっても、夫が死んで、戻ってくる場所がここしかなかったんだなあ…。
ミルトン
序盤からチラシで存在感があったエディスの兄。
ていうかエディスきょうだいの部屋は全部増築なんですね。
全体的に子供の秘密基地みたいな感じでした。
幻想:パラパラマンガ
最期:自分の描いた絵の扉の中へ消えていく
失踪ですね。行方は不明。
あー、でもこれパラパラマンガ描いたのもミルトン本人か?
失踪予告して失踪してるってこと?
それともエディスだから見えた漫画だったのかな?
ルイス
幻想:夢想の中の勇者の自分
最期:戴冠
鮭工場に勤務していたエディスの兄。
描写から察するにヤク中だったのかな?
エディスは割と好きだったみたいですね。
プレイ方法が最初よく分かりませんでした。
右と左で別で動かすのね。
死因は…うん…切断…。
空想がきらきらしいがゆえの、現実に耐えかねての自殺ですね。
戴冠シーンに待ちかまえるギロチンはうげっとなりました。
イーディー、ドーン、エディス
イーディーはめっちゃ長生きですね。
幻想はかつての沈んだ家だとは思うんですけど、あれは死の間際じゃなくてその前に見てた幻想?
イーディー最終的には失踪だし、最期はあの霧の中に消えていったのかもしれないですね。
ドーンも幻想はなく、病死。
フィンチからは逃れられず、です。
サムもドーンもリアリティ系の人だったらしいので、幻想にはつかまらなかったのかも。
そしてエディスは……。
途中、妊娠中って語られたのはめっちゃくちゃびびりました!
そんな身体で!そんな危ない!屋根の上を歩くな!
エディスの幻想はこの一族の追体験そのもの、ともいえるのかな。
現実では病死か、出産の時に、なんでしょうか…。
自室で、羽ペンを持って、終わったけれど…。
あの屋敷で死んだのかもしれないですが、赤ちゃんのことも考えると、一回また外界に出ているような気もします。
一番最初の船のシーンが、まさかそういうことだったとは。
誰かに語りかけてる風だったのもそういうことか、と最後にやっと察しました。
花を手向ける少年も、フィンチなんだなあと思うと、なんとも。
おわり!
終始、意味深な不気味なゲームでした。
雰囲気は良かった!こわかった!
最初の方は誰が誰やらですし、そうでなくても色々読み飛ばしてるので、もう一周したらまた色々分かりそうだけど。
なかなか濃かったからもう一回はすぐにはきついかな……。
以上、短時間で廃墟探索などなど、いろいろと楽しめました!
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