「刃魔正忍記」リプレイ⑪ 戦争、終結【ネタバレ注意】

こちらは『忍術バトルRPG シノビガミ』のリプレイ記事です。

プレイシナリオ:「刃魔正忍記 地の巻」
(『シノビガミ シナリオ集 正忍記・認』掲載、MASASHIGE氏執筆)

元は4人用シナリオの「刃魔正忍記」を、5人用シナリオに改変してプレイしています。
そのため、【使命】や【秘密】の文章、キャラクターや用語の設定などを一部、創作・変更して使用させていただいています。
(なお、シナリオ改変とは関係なく、GMが説明しやすいよう、多少表現を変えている部分もあります)

元シナリオ等、引用部分の著作権は著者、出版社・発売元に帰属します。

©冒険企画局 ©河嶋陶一朗 「忍術バトルRPG シノビガミ」

ネタバレにはくれぐれもお気をつけて!

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登場するPC

PC1 板鳥侑治(不知火)
・平和に暮らしていた学生忍者
・おそらく主人公

PC2 烏川流彦(私立御斎学園)
・PC1の命を狙う転校生
・おそらく裏主人公

PC3 高峰律(斜歯忍軍)
・PC1の幼馴染
・おそらくヒロイン

PC4 天草雷(鞍馬神流)
・PC1とPC3の先輩…だった
・サポートキャラに見せかけたメインキャラ

PC5 巳ィちゃん(隠忍の血統)
・PC2の従者
・マスコットを目指した妖魔の一部

final-Ⅱ ~戦争、終結~

クライマックスフェイズ

X-2.クライマックス戦闘

5ラウンド目

プロット6:板鳥侑治(PC1)
プロット5:烏川流彦(PC2)
プロット4:高峰律(PC3)巳ィちゃん(PC5)
プロット3:天草雷(PC4)

プロット6/板鳥侑治(PC1)のターン
PL1:みぃちゃんにクリヒ使います。
PL2:奥義破りします。
PL5:じゃあその前に不死身で回復を試みたい!
PL4:奥義破りするよ。
PL1:……処理が渋滞している!!
GM:奥義がこう続くとどうしてもね。

巳ィちゃん(PC5):奥義《結末を知る眼》(不死身)
天草雷(PC4):奥義破り、成功

天草雷(PC4)「再生なんてさせるものか!」
千里眼で体力を取り戻すすべを探る巳ィちゃんを、天草の傀儡が今度こそ阻む。

板鳥侑治(PC1)巳ィちゃん(PC5)に奥義《哭閃》(クリティカルヒット)
烏川流彦(PC2):奥義破り、成功(巳ィちゃん(PC5)が感情修正)

そこに、板鳥がすかさず奥義を叩き込もうとする。
しかし、従者の悲鳴を聞いた烏川が駆け付け、すんでのところで板鳥の腕を逸らした。

プロット5/烏川流彦(PC2)のターン

烏川流彦(PC2)板鳥侑治(PC1)に【接近戦攻撃】、失敗(ファンブル)
→神通丸で再判定、成功

PL5:流彦クン、またファンブルですか?

板鳥侑治(PC1):回避判定、失敗(ファンブル→逆凪)
→接近戦ダメージ1(生命力10→9)

PL1:うーん、プロット6はどうもデメリットが大きいな。
プロット4/巳ィちゃん(PC5)のターン
PL5:みぃちゃんって、奥義以外の行動できます?
GM:残ってる生命力のとこに特技ないんですね。奥義で絶対成功でも持っていない限りは、もうスペシャルを出すしかないかな……。
他PL:スペシャル出れば回復もできる。

巳ィちゃん(PC5)板鳥侑治(PC1)に【接近戦攻撃】、失敗

PL5:やってはみたけどやっぱり無理でした。終わりで!
プロット4/高峰律(PC3)のターン
PL3:ここはさすがに逆凪の板鳥を狙います。
PL1:みぃちゃん倒しましょうよー。

高峰律(PC3)板鳥侑治(PC1)に【痛打】+【鎌鼬】、成功・命中
高峰律(PC3):あわせて【武器破壊】、成功(スペシャル、生命力6→7)
板鳥侑治(PC1):逆凪のため回避判定は自動失敗
→射撃戦ダメージ2(生命力9→7)

PL4:【武器破壊】の命中-2って、その戦闘中ずっとでしたっけ。あれ、この技すごく強いですね。いいな。

GM:ところで板鳥(不知火)って発火能力者だと思うんですけど、武器破壊って何を破壊するんでしょう。
※十束剣は所持しているものの、爆破や奥義(拳)で戦うことが多かったため、素手のイメージがついていた。

他PL:……手?
他PL:指を落とす?
PL3:さすがにそれは……!(笑)斜歯の武器で手をぐるぐる巻きにしますね。

天草雷(PC4)「板鳥の手が!」
巳ィちゃん(PC5)「今日はイタドリ君の落とした指でBBQミュ」
高峰律(PC3)「落としてはないわよ、人聞きの悪い」
巳ィちゃん(PC5)「ミュミュミュ~」
天草雷(PC4)「頭を1つ切り落としても……ってのは別の怪物だったわね」

プロット3/天草雷(PC4)のターン

天草雷(PC4)巳ィちゃん(PC5)に【接近戦攻撃】、命中
巳ィちゃん(PC5):回避判定、失敗
→接近戦ダメージ1(生命力1→0)
巳ィちゃん(PC5)脱落…

巳ィちゃん(PC5)「りっちゃん、流彦クン、あとは任せた……ミュ」
烏川流彦(PC2)「みぃちゃん!」

他PL:いや、何で高峰さん?
PL5:みぃちゃんはりっちゃんが相棒だと信じてるので!

GM:ここで5ラウンド目終了です。
PL:次の6ラウンド終了時に脱落者が出るわけですね。
PL:みぃちゃんが落ちたから、次点は板鳥と高峰か。

【生命力の状況】
板鳥侑治(PC1):残り生命力7
烏川流彦(PC2):残り生命力9
高峰律(PC3):残り生命力7
天草雷(PC4):残り生命力8+手記1

6ラウンド目

プロット4:板鳥侑治(PC1)烏川流彦(PC2)
プロット3:高峰律(PC3)天草雷(PC4)

プロット4/板鳥侑治(PC1)のターン

板鳥侑治(PC1)烏川流彦(PC2)に奥義《哭閃》(クリティカルヒット)
烏川流彦(PC2)高峰律(PC3):奥義破り、失敗

高峰律(PC3)烏川流彦(PC2)に奥義《自動迎撃機構・参式》(絶対防御)
天草雷(PC4):奥義破り、成功
烏川流彦(PC2)に接近戦ダメージ4(生命力9→5)

板鳥が重い拳を振るう。
いち早く気づいた高峰が迎撃しようとするも、天草の十束剣が銃弾を叩き落した。

プロット4/烏川流彦(PC2)のターン

烏川流彦(PC2):奥義《外法・朧鴉》(不死身)
烏川流彦(PC2):1d6 (1D6) > 4(生命力5→8)

倒れ伏したかに見えた烏川だったが、その影から漆黒の鴉が大量に飛び立ち、烏川の傷を塞いでいく。

烏川流彦(PC2)天草雷(PC4)に【接近戦攻撃】、命中
天草雷(PC4):回避判定、成功
烏川流彦(PC2)天草雷(PC4)に【連撃】+【接近戦攻撃】、命中
天草雷(PC4):回避判定、失敗(ファンブル→逆凪)
→接近戦ダメージ1(手記でダメージ無効)

プロット3/高峰律(PC3)のターン

高峰律(PC3)天草雷(PC4)に【痛打】+【接近戦攻撃】、成功・命中
天草雷(PC4):奥義《铁球旋转》(絶対防御)
高峰律(PC3):奥義破り、失敗
→神通丸で再判定、成功
天草雷(PC4)に接近戦ダメージ2(生命力8→6)
天草雷(PC4):兵糧丸使用(生命力6→7)

PL4:兵糧丸を使います! これで板鳥、高峰と生命力は同じ…。
GM:ファンブルの天草は攻撃はできない、と。はい、6ラウンド目が終わりましたので、脱落者を決めていただきます。生命力が同値の3名は2D6を振ってください。

【生命力の状況】
板鳥侑治(PC1):残り生命力7
烏川流彦(PC2):残り生命力8
高峰律(PC3):残り生命力7
天草雷(PC4):残り生命力7

PL:せっかくだしダイス振る前に、一言ずつくらい喋りますか。
PL:最後になるかもしれないしね。

天草雷(PC4)「私とあなた、どちらの覚悟が上が試しましょうか」
高峰律(PC3)「私は……私の思いを通してみせる」
板鳥侑治(PC1)「俺は絶対に皆を助けてみせる……!」

高峰律(PC3):2d6 (2D6) > 11[5,6] > 11
天草雷(PC4):2D6 (2D6) > 7[3,4] > 7
板鳥侑治(PC1):2d6 (2D6) > 4[1,3] > 4
板鳥侑治(PC1)脱落…

PL4:あっ。

忍び達は不意を突かれた。
いつの間にか、早乙女が虚ろな目で立ち上がり、忍び達の方へと苦無を放っていたのだ。

板鳥侑治(PC1)「うわあああああああああ!!!!!!」

刀匠に操られた彼女の餌食になったのは、板鳥だった。
危うく難を逃れた高峰は呟く。

高峰律(PC3)「これで……良かったのよね。あなたにこれ以上の重荷は背負わせないって、決めたから」

PL1:どんなに良いロールプレイをしても、クライマックスフェイズで勝てなかった奴には人権がない…!
7ラウンド目

プロット3:高峰律(PC3)
プロット2:烏川流彦(PC2)天草雷(PC4)

プロット3/高峰律(PC3)のターン

高峰律(PC3)天草雷(PC4)に【痛打】+【鎌鼬】、成功・命中

PL4:抱え落ちしても仕方ないから、回想を切りましょう。

山城ヨウ「私の『剣』は…君には渡さない。死ぬ者のことは…私のことは忘れて…君は…生きろ…」
山城ヨウ「ああ…でも、そうすると律が……でも他に方法が……」
天草雷(PC4)「なんであなたが! 私にはあなたの刀さえ残してもらえないの……」
山城ヨウ「君は生きろ……死ぬ者のことは忘れるんだ…」
天草雷(PC4)「あなたなしで……どうやって……」

天草雷(PC4)「あの時の私はヨウを失ったことを認めることができなかった……」
少女の脳裏によみがえる過去の記憶。
天草は一度唇を噛み締め、しかし、強く、他の忍び達を見すえる。

天草雷(PC4)「でも今は! あの人の最期の気持ちがわかったわ」

【PC4秘密】(再掲)
山城ヨウは元々比良坂機関の占者の家系に生まれ、過去未来を幻視する異能を持っていた。殺される数日前から、彼は何事か考え込むことが多くなり、無理をして異能を使い続けていたようだ。
この【秘密】を知るPCは、プライズ「手記の断片」を探すことができる。

GM:ついでに手記の断片の秘密も公開してもらえますか?
PL4:了解です。

【プライズ「手記の断片」秘密】(再掲)
山城ヨウは、未来人・カガリの尽力にも関わらず、近い将来、両断戦争が再開すること、そして自分が死を逃れえないことに気がついた。
彼はまた、襲撃を受け死に瀕した自分が「観刀・夜憂」をPC4に譲渡することで、PC4が無理に両断戦争への参加を続け、死亡してしまうことを知った。彼はそれを強く気に病み、「観刀・夜憂」がPC4に渡らないよう、斜歯忍軍に自分の身体を回収させ、研究材料として提供した。その結果としてどうなるかも、薄々察しながら。

この【秘密】をPC4が獲得した場合、PC4は【使命】を両断戦争を止めることに変更できる。
このプライズの保持者がPC3またはPC4である場合、戦闘時にダメージを1点だけ軽減することができる。

【プライズ「手記の断片2」秘密】(再掲)
山城ヨウは、両断戦争を再開させようとする介入者の存在を突き止めていた。朧丸が妖魔と化したこと。山城ヨウ自身が殺されること。そして、東京が妖魔蔓延る魔都と化すこと。それらは全て、渡来人「刀匠」の暗躍によるものだ。「十束剣」たちは、相争うようにと、ひたすらに追い込まれ続ける。
力がなければ平穏は得られず、その一方で、強すぎる力は破滅を呼ぶ。しかし、茨の中に光明はあるはずだ、と断片には記されている。

このプライズの保持者が「刀匠」に鍛えられた魔仭「十束剣」だった場合(=PC1、PC4、NPC)、戦闘時にダメージを1点だけ軽減することができる。

天草雷(PC4)「ヨウのため、このバカげた争いを止めて見せる!」

天草雷(PC4):回避判定、成功

プロット2/烏川流彦(PC2)のターン

烏川流彦(PC2)天草雷(PC4)に【接近戦攻撃】、命中
天草雷(PC4):回避判定、失敗
天草雷(PC4):奥義《铁球旋转》(絶対防御)
高峰律(PC3):奥義破り、成功
天草雷(PC4)に接近戦ダメージ1(生命力7→6)

プロット2/天草雷(PC4)のターン

天草雷(PC4)烏川流彦(PC2)に【春雷】、命中

PL2:よし、回想します!

烏川は自分が後にしてきた未来世界のことを思い返した。
多くの人間が妖魔に殺され、生き残りは小規模なコミュニティに別れ、わずかに残った食料と資源を奪い合う毎日。
烏川はそんな世界で育った。
この時代に移り来て、わずかながら学校で過ごした時間は楽しかった。
その時間を守るために、シノビガミにならなければならない。

GM:おおー! 演出すごい!(※↑の文章はPL2の原文ママ)

【PC2秘密】(再掲)
運命の力はPC1をシノビガミにしようと働く。それはあなたが生まれた荒廃した未来へと続く道だ。
それを避けるためにはPC1を殺害するか、あなたがシノビガミになるしかない。
あなたは【使命】を両断戦争に勝利し、シノビガミになることに変更できる。
朧丸の瘴気を吸収した神刀・禍狩。その所持者がクライマックスフェイズで勝利すれば、所持者はPC1を殺害できる。
神刀・禍狩の所持者も魔仭「十束剣」として扱う。

烏川流彦(PC2)「これも、お前たちのためだ……許せ!」

烏川流彦(PC2):回避判定、失敗
→接近戦ダメージ2(生命力8→6)

PL2:うわああああ!
他PL:なんてことだ……。
PL2:奥義で回復を試みます。
PL4:奥義破りします。
他PL:高峰さんも、次に残った人と決戦ですよ。
PL3:ここで回復されると次のラウンドきついかな。ここは、高峰も奥義破りをしましょう。

烏川流彦(PC2):奥義《外法・朧鴉》(不死身)
天草雷(PC4):奥義破り、成功
高峰律(PC3):奥義破り、成功(スペシャル、生命力MAXのため回復なし)

GM:7ラウンド目終了です。それではお2人、ダイスの準備はよろしいですか?

【生命力の状況】
烏川流彦(PC2):残り生命力6
高峰律(PC3):残り生命力7
天草雷(PC4):残り生命力6

烏川流彦(PC2)「負けるわけにはいかないんだ。死んだ兄さんのためにも、未来に残してきたみんなのためにも……!」
天草雷(PC4)「板鳥も、あなたの未来も、犠牲にさせはしないわ!」

天草雷(PC4):2D6 (2D6) > 9[4,5] > 9
烏川流彦(PC2):2d6 (2D6) > 2[1,1] > 2
烏川流彦(PC2)脱落…

PL2:な、なんだって……。
GM:しかもダイス目1、1とか、普通にファンブルですね。まあ今回は関係ないですけど。
他PL:ここもイツキさんが攻撃してきます?
GM:はい、刀匠に操られた早乙女イツキが攻撃を仕掛けて、あえなく烏川は…ということで。

天草雷(PC4)「あなたの進もうとしている道は、望んでいるものとは違うのよ……」
烏川流彦(PC2)「そんな、バカな……兄さん……」

8ラウンド目

プロット3:天草雷(PC4)
プロット2:高峰律(PC3)

GM:それでは最終ラウンドです!
PL:まさかこの2人が残るとは…。
プロット3/天草雷(PC4)のターン

天草雷(PC4)高峰律(PC3)に【陽炎】+【春雷】、成功・命中
高峰律(PC3):回避判定、失敗

高峰律(PC3):奥義《自動迎撃機構・参式》(絶対防御)
天草雷(PC4):奥義破り、失敗

他PL:決まりましたね。
他PL:もう高峰の攻撃を待つまでもなく、このラウンドでの天草の脱落が確定したのか。

天草雷(PC4)「きゃぁっ! こんなものまで……」
天草の傀儡を、ミサイルが撃ち落とす。

高峰律(PC3)「……私が、みんなの分まで」
天草雷(PC4)「あなたの覚悟、ここまでだったとはね……」

X-3.エピローグ

刀匠「勝者が決まったか……。イタドリユウジ以外が勝つと面倒だったが……まあよい」

GM:それでは、両断戦争の勝者は、まずは誰も殺すことなく、プライズ1つだけなら奪うことができます。それ以上必要なら、殺害していただくことになります。
PL2:これ、烏川、どうしても死にません?
他PL:烏川は4本持ってるから、1人殺せば5本揃う……。

PL3:自分が勝つとは一切思ってなかったから、えーと、どうしよう。烏川くんにシノビガミになってもらうつもりでいて、何も考えてなかったんです。

GM:十束剣所持数をおさらいすると、板鳥が2本、烏川が4本、天草が1本、みぃちゃんが2本、タケルが1本。そして高峰が持っている1本で、計11本ですね。あとは十束剣は失ってますが早乙女イツキも生きてます。
GM:……この時点でまだ板鳥の秘密が公開されていないので、プライズとして板鳥から奪う場合、ついでに秘密も公開してもらおうかと思いますが、それでもよろしいですか?
※仭の巻に行かないよう誘導を図るGM

PL3:じゃあまずはそうしようかな。

高峰律(PC3)「これは貰っていくわ、ユウジ」
板鳥の持つ宙刀・異月が、無形の力となって観刀・夜憂に吸い込まれた。
その瞬間、少年の精神が揺れ動く。

【PC1秘密】
力が欲しいかと問う声の正体は、PC2の生まれた未来においてシノビガミとなったPC1だった。
未来のあなたは言う。両断戦争の結果シノビガミが誕生すれば、PC2が来た破滅の未来へ進むと。そして破滅を避けるためには、シノビガミが殺す対象としての八岐大蛇の復活も必要なのだ、と。
未来の自分の声とカガリの言葉。どちらに従うべきか、あなたは迷っている。カガリの言葉に従い両断戦争を止めるなら、なるべく多くの「十束剣」を守った上で、止めるための方法を探す必要がある。
あなたは【使命】をシノビガミと八岐大蛇を復活させることに変更できる。

未来のPC1と感情を結ぶことで、あなたは未来のPC1の記憶を探ることができる。

PL1:ということで、板鳥は「両断戦争を止める」か「両方を顕現させる」のどちらかでした。6人生存してるかどうかが分岐だったので「両断戦争を止める」の方にいったわけです……まあ負けましたが!

他PL:八岐大蛇がいないと駄目なのか……。
GM:はい、未来の板鳥がいた世界は、八岐大蛇が現れず、シノビガミの力が暴走しました。
※露骨に誘導を図るGM

PL3:…じゃあ、板鳥以外を殺して十束剣を奪いましょう……。
他PL:イツキも殺します?
PL3:さすがに必要のない人は殺しません!

高峰律(PC3)「あなたを救う、どんな罪を背負っても」
少女は一度強く目を瞑ると、斬馬刀を掲げた。

巳ィちゃん(PC5)「止めるミュ!! グキョッ」
天草雷(PC4)「ごめんなさい、ヨウ……」
烏川流彦(PC2)「兄さん、ごめん……」

高峰の刃が、無情にも彼らを刺し貫く。

板鳥侑治(PC1)「や、め……ろ……」

倒れ伏した少年は何とか手を伸ばそうとするが、少女はもう、振り返らない。

高峰律(PC3)「これが……シノビガミの力」
刀匠「……これは? 何をしようとしている……?」

高峰は願う。
シノビガミとなり、この両断戦争で失われた全ての命を取り戻すことを。
そしてまた――八岐大蛇を顕現させることを。

高峰の願いに呼応し、辺りに光の粒が舞い降りた。
その粒の触れたところから、破壊された街並みや、傷ついた人々が、じわじわと繕われていく。

それと同時に、巳ィちゃんの体内に眠る草薙剣を依り代に、神代の大妖魔が脈動を始めた。

巳ィちゃん(PC5)「ギ・ギ・ギギギ」
巳ィちゃん(PC5)「ボクがボクでなくなっていくミュ……」
巳ィちゃん(PC5)「サヨナラ……」

シノビガミとなった高峰と、八岐大蛇と化していく巳ィちゃんが、対峙する。
強大すぎる二つの力にさらされ、東京全土に地震と嵐が巻き起こった。

生き残った者。
息を吹き返しつつある者。
彼らの視界は、強い揺れの中に閉ざされていった――。

GM:ということで、地の巻はここまで。次回は「神の巻」になりますのでよろしくお願いします!

終わりに

終了後のやりとり

GM:シノビガミになった高峰さんと八岐大蛇になったみぃちゃんには、次回は「PCシノビガミ」と「PC八岐大蛇」のハンドアウトをお渡ししますね。
PL5:毎回キャラロストするつもりでやってるのに、しないままラストに突入してしまう。
GM:このシナリオ、実は何があろうと途中のキャラロストはしないんですよねー。

PL4:シノビガミが他のPCを生き返らせない、とした場合はどうなるんですか?
GM:なぜか生き返っています。なぜかは不明です。
他PL:高峰さんガオルンも生き返らせるの?
他PL:ガオルンは良いんじゃない?
PL3:「両断戦争で被害を受けた」で自動判定にしますので、生き返るんじゃないかな…。

PL1:クライマックス戦闘、脱落システムがあるんだから、もう少し早く、生命力のこの1点が大事だって認識してやるべきでした。最初の方はあんまり脱落のことを念頭に置いてなかった。
PL4:今思うと、板鳥が攻撃受けた時に絶対防御かけてあげれば良かったな…。
PL1:この脱落していくシステムは良かったですね。
PL5:なかったらぐだぐだになってた。

PL3:それにしても、勝つと思ってなかった……! あっちについたりこっちについたり、蝙蝠してたし、なんか勝って良かったのかな、って気分です(笑)
PL5:この蝙蝠野郎が(笑)
PL1:いやでも、高峰は決戦ダイス何回も勝ち残りましたから。
PL4:スペシャルも多かったですよね。
GM:あと高峰さんは功績点で忍具を豊富に買ってたのも強かったですね。

GM:烏川も最初のスペシャルは凄かったんだけどな…。6ダメージも出してて。
PL2:最後の方の出目は駄目でした。
GM:では功績点の配布に移りながら……公開されなかった禍狩の秘密と、関ヶ原大戦についてのメモを共有しますね。
PL:関ヶ原……?
GM:刀匠がクライマックスフェイズ開始時にちらっと言ってたんですけど…これちょっとシナリオ進行中は、解説してる余裕がなくて。混乱も招くし。
PL:あー、なんか、言ってましたっけ。
GM:基本ルルブの世界観説明のところに出てくる内容なので、忍び的には常識的な知識に当たるんだろうと思います。なので、ハンドアウトにはしませんでした。

【神刀・禍狩 秘密】
“かつての”カガリがいた未来では、シノビガミが八岐大蛇を倒しきれず、世界が荒廃したと伝わっていた。“かつての”カガリは、八岐大蛇を封印することで、世界の荒廃を防ごうとした。
しかし、“今回の”カガリもまた、荒廃した未来に生まれた。荒廃の原因はシノビガミとなった親友・PC1だったらしい。“今回の”カガリは、八岐大蛇を封印しつつ、両断戦争そのものを止めた方が良い、と考えた。

なお、八岐大蛇は異空間に本体が存在している。「禍狩が異空間で八岐大蛇を封印している」という事象に対して、「禍狩が今この東京にある」という矛盾が生じたことで、今この東京において八岐大蛇の封印は緩みかけた状態となっている。

【関ヶ原大戦の世界】
史実上の「関ヶ原の戦い」において、東軍西軍の双方に忍びが介入したことで、本世界の「史実とは違う」状態になったパラレルワールド。未来からの介入が繰り返された結果、西暦2020年以降になっても大戦が続いていると伝わる。大戦末期にシノビガミが降臨し「本世界の史実通りになるよう改変した」ものと言われているが、本世界において、今なお大戦の終了は観測されていない。

PL5:2020年以降になっても続く関ヶ原の戦い……。
PL2:どういうこと?(笑)
PL1:まあ、ふーんって感じですかね。
GM:実は、PC1が天の巻ラストで憑依されていた場合は、関ヶ原大戦の世界にいることをPC1は初手から知っています。でもそうじゃない場合、うまく展開に入れ込めなくて…。未来の板鳥の記憶と違って東京に妖魔が蔓延っているのは、この関ヶ原に転移しているから、という設定です。

GM:このシナリオ、両断戦争を止めるルート(人の巻)、シノビガミだけが顕現するルート(仭の巻)、シノビガミと八岐大蛇が両方顕現するルート(神の巻)に分岐するんですけど、例えば両断戦争を止めるルートだと、シノビガミなしでどうやって、関ヶ原大戦の世界から脱出するのか、みたいな話になります。
PL4:それもやってみたかったなあ。ちなみに八岐大蛇だけが顕現した場合は?
GM:未来の板鳥が「もういい、貸せ」って板鳥の身体を乗っ取ってシノビガミになります。
PL4:神の巻に行くってことですね。
PL1:乗っ取られるやつにならなかったのは良かった。

功績点の配布

・流儀の達成:高峰律(PC3)
・セッションに最後まで参加した:高峰律(PC3)
・ロールプレイ(感情や信念):全員
・プライズの獲得:全員
・琴線に触れた:烏川流彦(PC2)に2票、高峰律(PC3)に1票、天草雷(PC4)に1票、なし1票
・使命の達成:高峰律(PC3)

→・高峰律(PC3)が8点、烏川流彦(PC2)が4点、天草雷(PC4)が3点、板鳥侑治(PC1)巳ィちゃん(PC5)が2点

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