「刃魔正忍記」リプレイ⑬ 最善の行方【ネタバレ注意】

こちらは『忍術バトルRPG シノビガミ』のリプレイ記事です。

プレイシナリオ:「刃魔正忍記 神の巻」
(『シノビガミ シナリオ集 正忍記・認』掲載、MASASHIGE氏執筆)

元は4人用シナリオの「刃魔正忍記」を、5人用シナリオに改変してプレイしています。
そのため、【使命】や【秘密】の文章、キャラクターや用語の設定などを一部、創作・変更して使用させていただいています。
(なお、シナリオ改変とは関係なく、GMが説明しやすいよう、多少表現を変えている部分もあります)

元シナリオ等、引用部分の著作権は著者、出版社・発売元に帰属します。

©冒険企画局 ©河嶋陶一朗 「忍術バトルRPG シノビガミ」

ネタバレにはくれぐれもお気をつけて!

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登場するPC

PC1 板鳥侑治(不知火)
・平和に暮らしていた学生忍者
・おそらく主人公

PC2 烏川流彦(私立御斎学園)
・PC1の命を狙う転校生
・おそらく裏主人公

PC3 高峰律(斜歯忍軍)
・PC1の幼馴染
・ヒロインはシノビガミとなった

PC4 天草雷(鞍馬神流)
・PC1とPC3の先輩…だった
・サポートキャラに見せかけたメインキャラ

PC5 巳ィちゃん(隠忍の血統)
・PC2の従者
・マスコットを目指した妖魔の一部

episode 1 ~最善の行方~

メインフェイズ(1サイクル目)

行動順:高峰律(PC3)天草雷(PC4)巳ィちゃん(PC5)烏川流彦(PC2)板鳥侑治(PC1)
シーン表:出島シーン表、魔都東京シーン表、学校シーン表
※引き続き、行動順はダイスロールで決定。

1-1.高峰律(PC3)のシーン

シーンプレイヤー:高峰律(PC3)
選択:ドラマシーン、情報判定→巳ィちゃん(PC5)
出演:なし(巳ィちゃん(PC5)はシーン演出上の出演)

高峰律(PC3):DST 出島シーン表(9) > 昏い酒場。バーテンが無言でグラスを磨き続けている。あなたの他に客の気配はないが……。

PL3:酒場……?
GM:八岐大蛇は東京の外にいるんですが……うーん、まあ関ヶ原大戦の世界は何でもありってことでもいいのかな。妖魔がやっているバーなのかも。
他PL:八岐大蛇が酒を飲むって、なんか神話的にあれですよね。
GM:(鋭い!)

とある酒場に、八岐大蛇が訪れていた。

巳ィちゃん(PC5)「これはいい安酒ミュ(グビグビ)」
巳ィちゃん(PC5)「代金は殺せばただミュ」

高峰律(PC3)「八岐大蛇の気配をこの辺りから感じたのだけど……まさか、こんなところには居ないわよね?」

高峰がバーを覗き込むと、見知った気配が、ビール樽を無残に食い破り、樽ごと丸呑みにするところだった。

PL3:斜歯なので何か機械を使って秘密を探ります。

高峰律(PC3):【絡繰術】で情報判定、成功

高峰律(PC3)「これは……」
巳ィちゃん(PC5)「ん? 今なんかいたミュ? ……も~ど~でもいいミュ~(グビグビ)」

【PC八岐大蛇 秘密】
PC2と出会える未来を願っただけで、世界そのものの終焉など望んではいなかった。
あなたの【本当の使命】はPC2と生きた世界を失わないことだ。
そのためには八岐大蛇を殺すしかないが、八岐大蛇が死ねばあなたは消滅する。この【秘密】を獲得している者は、八岐大蛇を弱体化させる行動を取った場合に、通常の効果ではなくPC5の救出を宣言できる。PC5の救出が宣言された場合、あなたはPC5として八岐大蛇から排出され、八岐大蛇が死んでも消滅しなくなる。
この【秘密】を獲得している場合、大妖魔「八岐大蛇」のハンドアウトを情報判定の目標にすることができる。

高峰律(PC3)「……あなたが望むなら、そうね」

高峰は一度だけ大蛇を振り返り、そっと、その場を立ち去ったのだった。

1-2.天草雷(PC4)のシーン

シーンプレイヤー:天草雷(PC4)
選択:ドラマシーン、情報判定→山城ヨウ
出演:板鳥侑治(PC1)烏川流彦(PC2)

PL4:ヨウを探りたいです。
GM:山城ヨウは学園と斜歯施設を行き来していると思われるので、尾行したって感じでしょうか。
PL4:秘密渡すかもしれないので、他の2人も途中まで追いかけてきてもらえれば。

天草雷(PC4):TMT 魔都東京シーン表(9) > 新宿都庁。摩天楼の林立するビル街の下、忍者たちが妖魔と戦っているのが見える。

天草雷(PC4)「律を探しても手がかり一つなかった……」
天草雷(PC4)「ヨウ兄なら絶対に何か知っているはず!」

GM:あ、このシーン表だと、妖魔と戦っているのはヨウでしょうね…。
PL4:判定は地の利で良いですか?
GM:地の利は地形利用なので、妖魔にもヨウにも見つからないように、地形をうまく使って追いかけつつ探った、って感じかな。

天草雷(PC4):【地の利】で情報判定、成功

妖魔を倒し、研究施設に向かう山城を遠目に眺めながら、天草は肩をすくめた。

天草雷(PC4)「相変わらず集中すると私には気がつかないわね」

【山城ヨウ 秘密】
あなたの【本当の使命】はPC3とPC4に平凡な人生を歩ませることだ。
あなたは斜歯忍軍が八岐大蛇との対決を想定して作成したプライズ「八塩折之酒」のアンプルを所持しており、この【秘密】が全員に公開された時にPC1またはPC2にプライズを渡す。「八塩折之酒」の所持者は、メインフェイズ中に八岐大蛇と戦闘して勝利した場合、戦果選択後に「八塩折之酒」を八岐大蛇に飲ませて弱体化させることができる。飲ませた場合、「八塩折之酒」の所持者は任意の点数の「汚れ」を受けて、受けた点数分だけクライマックスフェイズに登場する八岐大蛇の数を減少させることができる(最大4体まで)。減らされた八岐大蛇も4ラウンド目開始時に登場する。

天草雷(PC4)「ヨウ兄……またあなたは」

PL4:他の2人にも秘密を渡します。

天草は学園の敷地まで引き返すと、板鳥と烏川に合図し、傀儡に情報を運ばせた。

1-3.巳ィちゃん(PC5)のシーン

シーンプレイヤー:巳ィちゃん(PC5)
選択:ドラマシーン、感情判定→烏川流彦(PC2)
出演:烏川流彦(PC2)

PL5:流彦クンと感情を結びたいんですけど、出演してくれます?
PL4:え、八岐大蛇と感情結ぶんですか……?
PL5:敵方なので、感情でも結ばないと情報が来ないんですよ!
PL2:出演して感情結んでもいいですよ。
PL5:やった。でもどんな感じで出ましょうね?
GM:みぃちゃんは、図体が大きいと大変ですし、以後は子機みたいな感じで出てきても良いですよ。小さい蛇を分身として飛ばす、みたいな。

巳ィちゃん(PC5):DST 出島シーン表(10) > 地面を覆う無数の瓦礫。その隙間から暗黒の瘴気が立ち昇る。このシーンの登場人物は《生存術》で判定を行わなければならない。失敗すると、好きな【生命力】を1点失う。

PL5:生命力を1点失う!?
GM:あ、ごめん。出島シーン表にデメリットあるってちゃんと説明してなかったですね。
PL4:ちょ、ちょっとこれは酷いですよ!
GM:ごめーん。今回は振り直して良いですよ。
PL4:出島シーン表はもう使えないな……。

※GM注※
デメリットもあるけど、メリットもあります!

巳ィちゃん(PC5):GAST 学校シーン表(6) > 校庭。体操服姿の生徒たちが走っている。

巳ィちゃん(PC5)「流彦クン……流彦クン……」

校庭に出た烏川の耳に、か細い声が届いた。
声の聞こえた先を探り、烏川はぎょっとした。

烏川流彦(PC2)「えっ……みぃちゃんの首だけが浮いてる!?」

巳ィちゃんはかつての主人に語り掛ける。

巳ィちゃん(PC5)「そう…僕だミュ……」
巳ィちゃん(PC5)「ボクはまだ……自我を持っているミュ」

巳ィちゃん(PC5):【言霊術】で感情判定、成功
巳ィちゃん(PC5)烏川流彦(PC2):共感
烏川流彦(PC2)巳ィちゃん(PC5):友情

烏川流彦(PC2)「みぃちゃん、無事だったのか……? 心配したぞ」

首だけとなった従者に、烏川は手を伸ばそうとした。
しかし、巳ィちゃんはその手からすり抜けていく。

巳ィちゃん(PC5)「ボクにはキミのくやしさ……つらさ……無念がわかるミュ……」
巳ィちゃん(PC5)「今日はこれでお別れミュ……でもまた会いに来るミュ」
巳ィちゃん(PC5)「また……いつか……」

声が遠くなる。
後には、呆然とした烏川だけが残された。

烏川流彦(PC2)「き、消えた……なんだったんだ」

1-4.烏川流彦(PC2)のシーン

シーンプレイヤー:烏川流彦(PC2)
選択:ドラマシーン、感情判定→板鳥侑治(PC1)
出演:板鳥侑治(PC1)

烏川流彦(PC2):GAST 学校シーン表 学校シーン表(5) > 校舎の屋上。一陣の風が吹き、衣服をたなびかせる。

PL2:じゃあ屋上に板鳥を呼び出します。

板鳥侑治(PC1)「るひこー、なんだー?」
烏川流彦(PC2)「ここであの髑髏を壊したの、覚えてるか?」
板鳥侑治(PC1)「骸骨ぅー? ……あ、お、おぅ。そういえば、やったな、そんなこと」

板鳥は一瞬怪訝な表情を浮かべ、すぐさまそれを取り繕った。

PL1:板鳥の記憶は、弄られまくってもうめちゃくちゃなので、その都度必要に応じて思い出すスタイルでいきまーす。
PL2:それはそれでやりづらくない?
GM:(このシナリオ、PC1が一番複雑だからなあ……)

烏川流彦(PC2)「あの戦いもなかったことになったのか……そもそも本当にあったのか……」
板鳥侑治(PC1)「どうなんだろうな。もう東京は普通になってるみたいだけど」
烏川流彦(PC2)「いや、よく見ると何か変だ」

烏川には、学園を覆う透明な幕のようなものが見え隠れしているように思われた。
しかし、その違和感を、板鳥は把握していないようだ。
どうにも噛み合わない会話に、烏川は困惑する。

烏川流彦(PC2)「……お前の記憶はまだ完全に戻ってないのか?」
板鳥侑治(PC1)「いや、よく……わかんねぇんだ。何かを忘れてるような、全部を思い出したような……」
烏川流彦(PC2)「そうか、お前は過去にも記憶をいじられていたから……」

PL2:なら、伝達術で板鳥に伝えてあげようじゃないか。

烏川流彦(PC2):【伝達術】で感情判定、成功
烏川流彦(PC2)板鳥侑治(PC1):友情
板鳥侑治(PC1)烏川流彦(PC2):不信

板鳥侑治(PC1)「もしかしてまだ結界に閉じ込められたままなのか? 朧丸のとは別の……シノビガミの結界?」

PL2:烏川のは実際には、友情っていうよりは憐憫かな。頭弄られまくって可哀想。
PL1:板鳥は背景「気まぐれ」でマイナスの感情になってしまいました。烏川を信じきれないんでしょう。

1-5.板鳥侑治(PC1)のシーン

シーンプレイヤー:板鳥侑治(PC1)
選択:ドラマシーン、感情判定→高峰律(PC3)
出演:PC全員

PL1:感情を結びたいんですが、高峰さん出てきてくれますか?
PL3:うーん……。まあ出ることは出ます。
PL4:あれ、このパターンは、自分だけまた感情結べずに、ぼっちになってしまうのでは……?

PL1:他の人はどうしようかなあ。
GM:出演させとけば秘密の受け渡しはできますよ。
PL1:八岐大蛇はさすがに、と思ったんですけど、そう聞くとそうですね。……全員出てもらいますか。

板鳥侑治(PC1):GAST 学校シーン表(10) > 校舎と校舎をつなぐ渡り廊下。あなた以外の気配はないが……。

学園を探り続けていた板鳥は、ふと、人気のない渡り廊下で、彼女の気配らしきものを掴んだ。
気配が消えない内にと、彼は大声で幼馴染に呼びかける。

板鳥侑治(PC1)「律! どこだー! 律ー!」

身をひそめていた高峰だったが、板鳥の必死な声に、意を決して姿を現した。

高峰律(PC3)「……」
板鳥侑治(PC1)「律ッ!! こんなところに……」
高峰律(PC3)「ユウジ……その様子だと、記憶の封印は緩んできたようね」

烏川は渡り廊下の外側に張り付き、盗聴術を試みていた。
そこに時間差で現れた天草は、反射的に高峰の元に出ていこうとする。
慌てた烏川は、それを何とか押しとどめた。

そして、中庭の木の上には、小さな蛇――八岐大蛇の使い魔が巻きついている。

板鳥侑治(PC1)「お前どうしたんだよ、シノビガミになったんじゃなかったのか!?」
高峰律(PC3)「……そうよ。私がシノビガミの力で、この学校だけはなんとか守ってる」
板鳥侑治(PC1)「ていうか両断戦争の最後に、どうして律が……ああ、もう!!」

板鳥は頭をかきむしる。
いまだ混乱の中にいる彼に、高峰は優しく笑いかけた。

高峰律(PC3)「大丈夫、心配しないで。私が、みんなを救うから」
板鳥侑治(PC1)「でも律、お前……」

高峰は板鳥から視線を外すと、渡り廊下の外を見やった。

高峰律(PC3)「烏川くん、あなたの相棒も含めてね。みんなを、救いましょう」

烏川流彦(PC2)「バレてる…」
巳ィちゃん(PC5)「ミュミュ!? ボクが見えてるミュ?」

板鳥侑治(PC1):【暗号術】で感情判定、成功

板鳥は暗号を読み解くように、なんとか、高峰の心情を探ろうとした。

PL1:あっ(背景「気まぐれ」によりマイナスの感情取得が確定)
PL1:……うーん? いや、この文章は……? GM、ちょっといいですか?

~密談~
PL1:シノビガミ側が持つのがプラスなだけで、板鳥が持つのはプラスじゃなくてもいいんですか?
>GM:(PC1の秘密を再確認)確かにそうみたいですね。
>PL1:負の感情を持ったまま救う……?
※背景「気まぐれ」により、ロールプレイがとても難しくなってしまった。

PL3:えーと、高峰も、マイナスの感情を取ろうかなあ。
PL1:う、いや、ちょっと。
GM:……高峰さんの思いを変えたければ、ロールプレイで何とかしてください。
PL1:あー、でもそうですよね。自分のところにこう書いてあるってことは、高峰さんには別の事情があるのか?

板鳥侑治(PC1)「律、どうしてお前……あのとき!」
高峰律(PC3)「あれが最善だったのよ、どうして分かってくれないの!」

PL1:板鳥から高峰への感情は、怒り……。
PL1:いやこれロールプレイ難しいし、ここにきて「気まぐれ」が痛い! 最後のシナリオで、こんなに感情を重視することになるとは……。

板鳥侑治(PC1)「……そっか、お前も頑張ってたんだな。ごめん、俺、つっぱしちゃって」

他PL:あ、トーンダウンした。
他PL:なだめる方向か。

板鳥侑治(PC1)「じゃあ、律は今シノビガミとしてこの世界を守ってくれてる……のか?」
高峰律(PC3)「そうね。まだ、完全なものではないけど」

板鳥は深呼吸をし、怒りを抑えようとする。
その努力を見て、高峰も態度を和らげた。

板鳥侑治(PC1)「世界は救われたのか?」
高峰律(PC3)「八岐大蛇を倒せば、救われるわ」
板鳥侑治(PC1)「そっか……みいちゃん……」
高峰律(PC3)「勿論、みぃちゃんのことも諦めない。手段があるって分かったから」

シノビガミの少女は、全てを救いたいと願ってきた。
板鳥は彼女に頷き、あえて声色を明るくした。

板鳥侑治(PC1)「じゃあ、皆でなんとかしよう。大丈夫、もう両断戦争は終わったんだ。協力しあえるはずだ」

PL3:板鳥がこれだけやってくれてて悩ましいんですけど、GM的には、高峰の持つ感情はプラスとマイナスどっちがおすすめですか?
GM:ええーと、ええー……。敵が八岐大蛇なので、感情修正できるようにしておいても良いんじゃないですかね……。
※大変に苦しまぎれなGM

PL3:ううーん。まあこのルートもありなのか。

高峰律(PC3)「……どうして、いつもこうなるのかしら。あなたを巻き込みたくないって思ってるのに」
板鳥侑治(PC1)「次の「最善」も、お前一人が全部何とかする、だなんて言わないよな? 俺、嫌だ。何も知らないままは」
高峰律(PC3)「いつの間にか、忘れてたみたい。あなたのそういうところが、私は……」

PL3:じゃあ、プラスの感情として、友情を取りましょう。
GM:(台詞的には愛情っぽい)

板鳥侑治(PC1)高峰律(PC3):怒り
高峰律(PC3)板鳥侑治(PC1):友情

シノビガミとなった高峰も含めて、忍び達は改めて協力を誓い合う。
そこには、彼らを羨ましそうに眺める巳ィちゃんの気配もあった。

GM:ついでに秘密の受け渡しをしても良いですよ。
PL3:じゃあみぃちゃんの秘密は皆さんに共有します。
PL5:別に良いんですけど、またしても初手から全体公開にされるのか!
PL4:ヨウの秘密も、別にみぃちゃんにもあげて良い気がしますね。
GM:ではみぃちゃん、山城ヨウの秘密を全体公開にします。

【PC八岐大蛇 秘密】(再掲)
PC2と出会える未来を願っただけで、世界そのものの終焉など望んではいなかった。
あなたの【本当の使命】はPC2と生きた世界を失わないことだ。
そのためには八岐大蛇を殺すしかないが、八岐大蛇が死ねばあなたは消滅する。この【秘密】を獲得している者は、八岐大蛇を弱体化させる行動を取った場合に、通常の効果ではなくPC5の救出を宣言できる。PC5の救出が宣言された場合、あなたはPC5として八岐大蛇から排出され、八岐大蛇が死んでも消滅しなくなる。
この【秘密】を獲得している場合、大妖魔「八岐大蛇」のハンドアウトを情報判定の目標にすることができる。

【山城ヨウ 秘密】(再掲)
あなたの【本当の使命】はPC3とPC4に平凡な人生を歩ませることだ。
あなたは斜歯忍軍が八岐大蛇との対決を想定して作成したプライズ「八塩折之酒」のアンプルを所持しており、この【秘密】が全員に公開された時にPC1またはPC2にプライズを渡す。「八塩折之酒」の所持者は、メインフェイズ中に八岐大蛇と戦闘して勝利した場合、戦果選択後に「八塩折之酒」を八岐大蛇に飲ませて弱体化させることができる。飲ませた場合、「八塩折之酒」の所持者は任意の点数の「汚れ」を受けて、受けた点数分だけクライマックスフェイズに登場する八岐大蛇の数を減少させることができる(最大4体まで)。減らされた八岐大蛇も4ラウンド目開始時に登場する。

PL1:八塩折之酒は、1人で使うんですか?
GM:今回は、PC1とPC2、2人で分けて使っても良いことにします。
PL2:おおー。
PL1:ただ、この効果そんなに良いかっていうと微妙な気もするんですよね。だって4ラウンド目で結局出てくるんでしょ?
GM:PC八岐大蛇の秘密が全体公開になったので、大妖魔「八岐大蛇」のハンドアウトも全員が探ることができるようになりました。

【大妖魔「八岐大蛇」使命】
大妖魔としての「八岐大蛇」が持つ真実。その能力。
このハンドアウトは、PC八岐大蛇の【秘密】を知っている場合のみ情報判定の目標とすることができる。

GM:さて。では高峰さんが感情を獲得しましたので、演出を入れたいと思います。
PL3:……はい。

不意に、高峰の身の裡から「天剣・理通」が引きずり出された。

板鳥侑治(PC1)「律ッ!」
高峰律(PC3)「っ……ち、力が……」

高峰は抗おうとするが、力がうまく制御できない。
「天剣・理通」は空高く上昇し、いずこかに飛び去ってしまった。

板鳥侑治(PC1)「大丈夫か!」
高峰律(PC3)「あ、あいつ……刀匠が!」

GM:「天剣・理通」は奪われてしまいました。あわせて「刀匠」のハンドアウトを公開します。

【刀匠 使命】
世界の行く末を眺めている渡来人。
その【使命】は不明である。

PL5:えー、使命は不明とかありなんですか? ずるくないですか?
他PL:まあ、これで情報判定できるようになったってことですね。

GM:山城ヨウの秘密も全体公開になっているので、「八塩折之酒」の受け渡しもやるんですけど、それは次にしましょうか。

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