「刃魔正忍記」リプレイ⑭ 神代への呪【ネタバレ注意】

こちらは『忍術バトルRPG シノビガミ』のリプレイ記事です。

プレイシナリオ:「刃魔正忍記 神の巻」
(『シノビガミ シナリオ集 正忍記・認』掲載、MASASHIGE氏執筆)

元は4人用シナリオの「刃魔正忍記」を、5人用シナリオに改変してプレイしています。
そのため、【使命】や【秘密】の文章、キャラクターや用語の設定などを一部、創作・変更して使用させていただいています。
(なお、シナリオ改変とは関係なく、GMが説明しやすいよう、多少表現を変えている部分もあります)

元シナリオ等、引用部分の著作権は著者、出版社・発売元に帰属します。

©冒険企画局 ©河嶋陶一朗 「忍術バトルRPG シノビガミ」

ネタバレにはくれぐれもお気をつけて!

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登場するPC

PC1 板鳥侑治(不知火)
・平和に暮らしていた学生忍者
・おそらく主人公

PC2 烏川流彦(私立御斎学園)
・PC1の命を狙う転校生
・おそらく裏主人公

PC3 高峰律(斜歯忍軍)
・PC1の幼馴染
・ヒロインはシノビガミとなった

PC4 天草雷(鞍馬神流)
・PC1とPC3の先輩…だった
・サポートキャラに見せかけたメインキャラ

PC5 巳ィちゃん(隠忍の血統)
・PC2の従者
・マスコットを目指した妖魔の一部

episode 2 ~神代への呪~

メインフェイズ(2サイクル目)

行動順:巳ィちゃん(PC5)烏川流彦(PC2)天草雷(PC4)板鳥侑治(PC1)高峰律(PC3)

2-0.マスターシーン

シーンプレイヤー:山城ヨウ
出演:板鳥侑治(PC1)烏川流彦(PC2)

板鳥と烏川は屋上で行き会った。
二人とも、何かの気配を感じたのだ。

山城ヨウ「……やあ」
烏川流彦(PC2)「山城先輩…いや、山城ヨウか」

現れた黒い着物姿の青年に、烏川が声を掛ける。
山城は彼らに近づくと、懐から二本のアンプルを差し出した。
アンプルの中は、透明な液体で満たされている。

山城ヨウ「……これは、君達に使ってほしい」
板鳥侑治(PC1)「山城サン、これは……?」

【山城ヨウ 秘密】(再掲)
あなたの【本当の使命】はPC3とPC4に平凡な人生を歩ませることだ。
あなたは斜歯忍軍が八岐大蛇との対決を想定して作成したプライズ「八塩折之酒」のアンプルを所持しており、この【秘密】が全員に公開された時にPC1またはPC2にプライズを渡す。「八塩折之酒」の所持者は、メインフェイズ中に八岐大蛇と戦闘して勝利した場合、戦果選択後に「八塩折之酒」を八岐大蛇に飲ませて弱体化させることができる。飲ませた場合、「八塩折之酒」の所持者は任意の点数の「汚れ」を受けて、受けた点数分だけクライマックスフェイズに登場する八岐大蛇の数を減少させることができる(最大4体まで)。減らされた八岐大蛇も4ラウンド目開始時に登場する。

※GM注※
「八塩折之酒」は本来はPC3用のプライズですが、PC3がシノビガミになった都合上、改変しています。
(シノビガミが「汚れ」を受けると高難易度になってしまうので…)

山城ヨウ「この薬を飲めば、君達の血が『八塩折之酒』となる。2人までなら、分けて飲んでも問題ないはずだ」
山城ヨウ「本来ならこれは、律に組み込まれるはずだったものだ。だが、シノビガミである彼女が、これを使用するのはリスクが大きい」

山城が説明するのを聞きながら、板鳥はアンプルの頭部を折り取った。

板鳥侑治(PC1)「なるほどっすねー」

そう言いながら、彼は躊躇なく、ガラス瓶の中身を口に運ぶ。
ぐびり、と飲み込む音が、やけに響いた。

PL2:いきなり飲んだ!?
PL1:いやもうここはさっさと飲みますよ。

板鳥侑治(PC1)「うん、大丈夫っぽいぞ。流彦、お前も飲んどいたほうがいい」
烏川流彦(PC2)「ええ…お前、躊躇とかないのか?」

少し身を引く烏川に、板鳥は首を傾げる。

板鳥侑治(PC1)「どうせみいちゃんがそのうちつけ狙ってくるぞ」
烏川流彦(PC2)「いや、『血が酒になる』って言われてすぐ飲むやつがいるか?」

烏川が言い募るが、板鳥は更に怪訝な顔をした。
頭上に「?」が浮かんでいるのが見えるようだ。

板鳥侑治(PC1)「あ、お前ヤマタノオロチ知らないの?」
烏川流彦(PC2)「え、知ってるのか?」
板鳥侑治(PC1)「やしおりのさけっていうのはなー、ヤマタノオロチの伝説でスサノオノミコトが龍に飲ませた酒のことで~~……」

つらつらと言葉を続ける板鳥に、烏川はずっこけた。
一方の山城は「ユウジが解説している……」と感慨深そうに呟いている。

烏川流彦(PC2)「いや、それはそういう名前がついてるだけだろ? この薬で実際何ができるんだ?」
板鳥侑治(PC1)「…何ができるんすか? 山城サン」

PL1:あとは任せました。
他PL:投げるんかい(笑)
GM:はい、では山城が改めて説明します。

山城は二人に向き直ると、「八塩折之酒」について改めて語った。
「八塩折之酒」とは、斜歯忍軍が開発した対八岐大蛇への特攻呪具である。
血を「八塩折之酒」に変じさせた者が、その血を八岐大蛇に飲ませることで、自分の身体に妖魔の力の一部を封じ、八岐大蛇を弱体化させることができるのだという。

板鳥侑治(PC1)「まぁヤマタノオロチ特攻って感じなんでしょ?」
烏川流彦(PC2)「効果は分かったが……これを僕らが飲む必要ってあるのか? 直接飲ませたりするのは……」
山城ヨウ「八岐大蛇は人の血を好む。直接は飲もうとしないだろう」

山城の返答に、烏川は手元のアンプルを見下ろした。

烏川流彦(PC2)「……なるほどな。納得した」
ひとつため息をつくと、烏川もまた、アンプルの中身を飲み干したのだった。

山城ヨウ「君達が……無事であることを祈っている。ライと律のこと、頼んだよ」
板鳥侑治(PC1)「任せろ!」
烏川流彦(PC2)「ああ、あんたもな」

2-1.巳ィちゃん(PC5)のシーン

シーンプレイヤー:巳ィちゃん(PC5)
選択:ドラマシーン、情報判定→刀匠
出演:PC全員

PL3:できれば刀匠の秘密を早めに抜いて欲しいです。
PL5:じゃあそれやりましょう。

巳ィちゃん(PC5)「流彦クン! 秘密を探りに行くミュ!」
烏川流彦(PC2)「うわっ! 寮の窓に! 窓に!」

巳ィちゃんの『子機』が、烏川の寮の窓に張り付く。
突如として現れた従者の首に、ぎょっとした烏川が悲鳴を上げる。

その悲鳴は忍者達の耳に届き、烏川の部屋に、皆が集まった。

天草雷(PC4)「気をつけなさい、罠かもしれないわよ」
巳ィちゃん(PC5)「ボクは嘘はつかないミュ……」
烏川流彦(PC2)「まあ嘘だけはついたことはない……よな? 多分」
高峰律(PC3)「多分なのね」

PL5:飛術で上から探ります。

巳ィちゃん(PC5):【飛術】で情報判定、成功

巳ィちゃん(PC5)「ボクの浮いている首が秘密を教えてくれるミュ」

PL5:流彦クンに秘密を渡します。
PL2:はい。…(内容を読む)…じゃあ全体公開で。

【刀匠 秘密】
あなたの【本当の使命】は、鍛え上げた刀をシノビガミに捧げることだ。十束剣は今や神代の域に達した。あとはシノビガミの【感情】を注ぐことで完成する。
刀匠がプライズ「天剣・理通」を手に入れた場合、メインフェイズ終了時に「天剣・理通」を強化してシノビガミに渡す。この場合、シノビガミは全ての【感情】を失う。ただし、メインフェイズ中に「天剣・理通」を奪い返した場合には、失う【感情】の数をシノビガミが選ぶ。いずれの場合も、失った【感情】の数だけ【奥義】を修得できる。なお、特定の感情が注がれた場合に「天剣・理通」は「天羽々斬剣」として完成する。
ただし、刀匠の居所は隠されており、条件を満たすまで獲得することができない。

シノビガミは、自分が死亡した際に刀匠との契約を宣言することで強化された刀を他PCに譲渡できる。譲渡された対象は全ての【感情】を失ってシノビガミとなる。この時【奥義】の追加は発生しない。

巳ィちゃん(PC5)「も~、流彦クンは口が軽いんミュから」

PL1:この…シノビガミが死亡した時の文章は何のためでしょうね。
GM:クライマックスフェイズでシノビガミの生命力が0になった場合用かな。PCの死亡ルール適用です。
他PL:シノビガミじゃないと八岐大蛇にとどめが刺せない、が有力っぽいですね。

高峰律(PC3)「刀匠……何処に潜んでいるのかしら」
高峰は深刻な表情で呟いた。

PL2:次は自分ですが、ええと、電撃作戦かな。
GM:今(2-1.のシーン)ここにみぃちゃん子機がいるので、みぃちゃんは自分の本体(八岐大蛇)の居所を他のPC達に教えても良いですよ。居所はドラマシーンで受け渡しOKです。
PL5:じゃあボクのところに来て~ということで、教えました!

2-2.烏川流彦(PC2)のシーン

シーンプレイヤー:烏川流彦(PC2)
選択:戦闘シーン→八岐大蛇
乱入:板鳥侑治(PC1)

GM:戦闘に入らない他の人達も、演出修正のために背景に出てきて大丈夫です。

烏川流彦(PC2)「板鳥、早速ヤマタノオロチに酒を飲ませに行くぞ」
板鳥侑治(PC1)「応!」
烏川流彦(PC2)「居場所はみぃちゃんが教えてくれた。拙速は巧遅に勝る!」

東京の外、荒れ果てた地のどこかで、巨大な大蛇は身体を休めている。
忍び達の接近に、一つの首が気づき、巨大な頭をもたげた。

GM:(シークレットダイスころころ)
GM:八岐大蛇には首が8本ありますが、今回お二人が相手にするのは7本目の首です。これはみぃちゃんではないので、みぃちゃんは戦闘に参加しません。
GM:他の首は、まだ本調子ではなかったり微睡んでいたりと、動きが遅いので、例え襲ってきても、忍者にとってはわざわざ対応するほどでもないです。
1ラウンド目

プロット5:板鳥侑治(PC1)
プロット4:八岐大蛇(7)
プロット3:烏川流彦(PC2)

プロット5/板鳥侑治(PC1)のターン

板鳥侑治(PC1)「黒閃!」

PL1:奥義いきます。
他PL:最初から!? 躊躇がない。
PL1:ここはこれでいいはず。他の八岐大蛇の首に、奥義情報はいかないですよね?
GM:そうですね、そのように処理します。ええと…(首のキャラシ確認)…これはこのまま受けます。

→八岐大蛇(7)に接近戦ダメージ4(生命力12→8)
→八岐大蛇(7)脱落…

終了後処理
GM:勝者はどうします?
PL1:烏川で良いですよ。
PL2:何もしてないけど勝者だ~、わ~。
GM:勝者の烏川くん、なんか一応ちょっと攻撃した体にしてくれます?(笑)
PL2:じゃあなんか殴りました。

※後から考えると、ここは戦果処理のことをすっかり忘れてしまっていた。
※板鳥を勝者として、烏川への感情を獲得させる手もあったかもしれない。

板鳥の奥義を受けてふらつく八岐大蛇に、すかさず烏川が攻撃を加える。
その首は酷くもがき苦しみ、不意に、その一部がぽろりともげた。
落下すると思いきや、「それ」は烏川の方へと向かってくる。

みぃちゃん(PC5)「ドゥルルルル! 痛っ! これ手足ついてるミュ?」
烏川流彦(PC2)「うわ、なんか落ちてきた……あ、これみぃちゃんか」

思わずキャッチした烏川を、従者がつぶらな瞳で見上げる。

他PL:目が戻った!
※みぃちゃんは八岐大蛇と化して以降、キャラクターの目が蛇のものになっていたが、元の瞳に戻った。

みぃちゃん(PC5)「あれっ、流彦クン!?」
烏川流彦(PC2)「みぃちゃん」

主従は一瞬、見つめ合う。

みぃちゃん(PC5)「ボク信じてたミュ~」
烏川流彦(PC2)「今度は本物……か?」

みぃちゃんが感極まったように、烏川の周囲をくるくると飛び回った。

板鳥侑治(PC1)「お、よかったじゃん。な、ほら、飲んでおいてよかっただろ?」
烏川流彦(PC2)「ま、まあそうだが……」

PL1:飲んでよかったですよね? ですよね?(笑)
PL2:(笑)

板鳥が烏川の肩を叩く。
烏川は少しだけ肩の力を抜いた。

烏川流彦(PC2)「とりあえず、助けられてよかった……」

GM:ちなみにみぃちゃんがもげたところはまた生えましたので首は八本のままです。
PL:ええー。
GM:そして、このタイミングで「PC八岐大蛇」と「八岐大蛇」が分かれたので、【居所】も分割されます。皆さんが持っている【居所】は……敵妖魔NPCとみぃちゃんどっちにします?(笑)
PL:それPCの方選ぶ余地あります?(笑)
GM:では妖魔「八岐大蛇」の方で。みぃちゃんが追跡できるので、居所を保持できるという感じかな。

2-3.天草雷(PC4)のシーン

シーンプレイヤー:天草雷(PC4)
選択:ドラマシーン、感情判定→高峰律(PC3)
出演:高峰律(PC3)

天草雷(PC4):GAST 学校シーン表(8) > 学食のカフェテリア。生徒たちがまばらに席につき、思い思い談笑している。

PL4:高峰さんと感情結びたいんですけど、出てくれます?
PL3:うーん……どうしようかな。
PL4:あれ?
PL3:いや、出ますか。プラスの感情は欲しいし。

天草雷(PC4)「……どこにもいないわね、律」

カフェテリアの片隅で、天草は壁によりかかって腕組をする。
そんな少女の隣に、人影が立った。

高峰律(PC3)「センパイ……いえ、雷。私を探してたの?」
天草雷(PC4)「! ……呼び捨てなんて生意気になったわね、シノビガミになったからって調子に乗っちゃだめよ」
高峰律(PC3)「あら、機嫌を損ねちゃった?」

GM:まあ天草はNPCからもライちゃん呼ばわりなんですよね。

高峰律(PC3)「それで、何の用かしら」
天草雷(PC4)「この箱庭で私たちを守っているつもりかもしれないけど大間違いよ。ヤマタノオロチは強い。私たちの力が必要よ」
高峰律(PC3)「……そうね。私も、ユウジのおかげで目が覚めたわ」

高峰律(PC3)「ヨウ先輩のためにもあなたのことは巻き込みたくなかったけど、そうも言っていられないわね」
高峰律(PC3)「今だけは、戦うべきときだわ。あなたの力を貸してちょうだい」

しおらしくそう言うシノビガミに、天草はふんと鼻を鳴らした。

天草雷(PC4)「遅いのよ!」

PL4:判定は骨法術かな。
GM:(天草は幼女なのに割と肉体言語だなあ)

天草雷(PC4):【骨法術】で情報判定、失敗

PL4:あっ。……振り直すか。神通丸使います。

→神通丸で再判定、成功

天草が軽く高峰にジャブを仕掛ける。
高峰は難なくいなすと、笑ってみせた。
高峰がそれ以上の抵抗をしないのを確かめ、天草は頷く。

天草雷(PC4)「さあ! そうと決まったらまずはあなたの刀を取り戻すわよ!」
高峰律(PC3)「ええ、まずは刀匠の居場所を探らないと」

2-4.板鳥侑治(PC1)のシーン

シーンプレイヤー:板鳥侑治(PC1)
選択:戦闘シーン→八岐大蛇
乱入:烏川流彦(PC2)高峰律(PC3)

PL1:じゃあ八岐大蛇と再戦闘しましょう。出られる人出てきてください。
PL2:出ます。高峰も出ますよね?
PL3:うーん……。一応出ます。

GM:(シークレットダイスころころ)
GM:今回出現する首は、1番目の首と6番目の首です。
1ラウンド目

プロット5:板鳥侑治(PC1)、八岐大蛇(6)
プロット4:高峰律(PC3)
プロット3:八岐大蛇(1)
プロット2:烏川流彦(PC2)

プロット5/板鳥侑治(PC1)のターン

板鳥侑治(PC1)「黒閃!」

GM:奥義ですよねー。これも、前回同様にそのまま受けます。

→八岐大蛇(6)に接近戦ダメージ4(生命力12→8)
→八岐大蛇(6)の脱落が確定

プロット5/八岐大蛇(6)のターン
GM:でも同時攻撃なので、脱落する前に、帝釈天を使用します。目標は板鳥と高峰。
GM:帝釈天は攻撃に成功すると、接近戦・射撃戦・集団戦ダメージを1点ずつ与える忍法です。かつ、閻魔も持っているので、命中判定は自動成功です。回避どうぞ。
PL:うわ、ダメージきつい……。

八岐大蛇(6):板鳥侑治(PC1)高峰律(PC3)に【帝釈天】
※【閻魔】による自動命中
板鳥侑治(PC1):回避判定、成功
高峰律(PC3):回避判定、失敗

PL3:うう、デバフがきつい……!
PL4:あ、自分のせいもあるのか。ごめん。

※GM注※
この改変シナリオにおいては、シノビガミは感情を取得しているとデバフがかかる設定。

【PCシノビガミ 秘密】
プライズ「草薙剣」を得たシノビガミは、任意のタイミングで忍法【天上天下】を宣言し、世界を救うことができる。シノビガミが【天上天下】を使えば、関ヶ原大戦は終了し、世界はシノビガミの思いのままに再構築される。だが、人の【感情】に振り回されるとシノビガミの力は制御できなくなる。
あなたが何らかの【感情】を獲得している状態の場合、あらゆる行動判定が【感情】1つごとに+1の難易度となる。
あなたがメインフェイズ中に魔仭「十束剣」だった者との間にプラスの【感情】を獲得した場合、プライズ「天剣・理通」は失われ、あなたに追加の【秘密】が渡される。失われたプライズ「天剣・理通」は渡来人「刀匠」の手に渡る。

PL2:遁甲符使ってください。
PL3:ありがとうございます。

高峰律(PC3)烏川流彦(PC2)の遁甲符による再判定、失敗

PL3:ごめんなさい、駄目です…!
PL3:いや、でもこのダメージはきついので、神通丸使います。

高峰律(PC3):神通丸による再判定、成功

天草雷(PC4)「しっかりしなさい! 今のあなたはシノビガミなんでしょ!」
みぃちゃん(PC5)「りっちゃん! キミはできる子ミュ!」

プロット4/高峰律(PC3)のターン

高峰律(PC3):八岐大蛇(1)に【土竜吼】、命中
八岐大蛇(1):回避判定、失敗
→接近戦ダメージ1(生命力12→11)
→八岐大蛇(1)脱落…

GM:難易度10は無理ですね。ということでこちらの八岐大蛇も脱落です。
終了後処理

高峰律(PC3)「よし、弱ってる! 今よ!」

板鳥、烏川がすかさず飛び上がる。
忍び達は八岐大蛇の眼前で、自らの腕や手首に傷をつけた。
振りまかれた血の芳香に、八岐大蛇が追随する。

板鳥侑治(PC1)「よし、あとは血を飲ませれば……うっ」
烏川流彦(PC2)「うぐっ……」
板鳥侑治(PC1)「うう……結構ガッツリいったな」

血を口にした八岐大蛇の首は酩酊した様子で、ふらふらと空を泳ぎ回った。
八本の首の内、四本が眠りにつく。
八岐大蛇の力の一部が、自らの裡に封じられたことを、忍び達は感じ取った。
その妖魔の力は、彼らの力の一部を損なうものだった。

板鳥侑治(PC1):生命力に【汚れ】、2点減少(頑健)
烏川流彦(PC2):生命力に【汚れ】、2点減少(体術、謀術)

みぃちゃん(PC5)「美味しいと眷属はいってるみゅ」
みぃちゃん(PC5)「ウウ~……ヒック?」(※八岐大蛇)

GM:(シークレットダイスころころ)
GM:酩酊する首は1番目、6番目、7番目、8番目ですね。

他PL:あー、生命力減ってる奴になったか。
PL1:でもその分、板鳥の奥義情報がばれていないということになります。先に本体がどれか探してもらえれば、4点は確定で減らしにいきますよ。

※先ほど同様、ここでも戦果処理のことは失念して進めていた。
※板鳥を勝者とすれば…高峰への感情が獲得しなおせたのに……!

2-5.高峰律(PC3)のシーン

シーンプレイヤー:高峰律(PC3)
選択:ドラマシーン、情報判定→八岐大蛇
出演:PC全員

高峰律(PC3):TMT 魔都東京シーン表(8) > 夜の新宿歌舞伎町。東洋一の繁華街であるこの場所は、魔都と化した今でも盛況である。

みぃちゃん(PC5)「ゴベルシシャー」
みぃちゃん(PC5)「ベベベボバ」

PL4:八岐大蛇の鳴き声? さっきからみぃちゃんが代わりに描写してくれている!(笑)
GM:ありがとうございます!

高峰律(PC3):「あれだけ弱らせたのにまだ暴れてるわね」
烏川流彦(PC2):「あんなに痛い思いをしたのにな……」

PL3:じゃあ罠術で判定します。感情は今2つ持ってるので、デバフで難易度が+2ですね。
PL4:天草から感情修正入れますか。

天草雷(PC4):「あなたの罠にはまりそうね、頭はそんなによくなさそうだし」
天草はちらっとみぃちゃんを見る。
みぃちゃんは知らぬ素振りをしていた。

高峰律(PC3):2D6>=5+1 (判定:罠術) (2D6>=6) > 5[2,3] > 5 > 失敗(天草雷(PC4)が感情修正)
→神通丸で再判定
高峰律(PC3):2D6>=5+2 (判定:罠術) (2D6>=6) > 5[2,3] > 5 > 失敗
烏川流彦(PC2)の遁甲符で再判定
高峰律(PC3):2D6>=5+2 (判定:罠術) (2D6>=7) > 5[1,4] > 5 > 失敗

高峰律(PC3)「何で……何で言うことを聞かないのよ、この力は!」

PL3:全然駄目です。これどうしよう……。
GM:ええーっと……(1回目も2回目も、出目5で難易度6か……)。
GM:ちょっとタイム! PL1、密談お願いします!

~密談~
>GM:板鳥の秘密に書いてある、高峰の行動難易度-1ってどの感情の時にします?
>GM:【怒り】にするなら、今の成功扱いにします。

PL1:ん!?
他PL:何かあるのか…?
PL1:そんなのありましたっけ。……見落としてました。
他PL:ええー、ちょっと(笑)
PL1:1秘密に入ってる要素が多すぎるんですよ!
GM:ご、ごめん~!

【PC1秘密】
シノビガミがプラスの【感情】を持たずに世界を救った場合、シノビガミだけは救われずに消滅する。かつての未来でシノビガミだったあなたにはそれが分かる。
あなたがシノビガミに対して「※」の【感情】を獲得している場合、あなたの【使命】にシノビガミとなったPCを救うことが追加される。
またこの時、あなたはシノビガミの行動判定の難易度を常に-1することができるようになる。

※この【秘密】をあなた以外が獲得するまでに決定し、書き込むこと。

GM:自分も「あえてだったら…」と思ってしばらく指摘しなかったので、特例として、今回使用した2つのアイテムの内、1つは使ってなかった扱いにしても大丈夫です。
PL2:高峰さんの神通丸回復で良いですよ。高峰は背景に護符もあるし。
PL3:ありがとうございます。

他PL:これは次回、板鳥の秘密を抜いて、実際に見落とすかどうかを検証するしかない(笑)
PL1:毎度何かしらのミスをしてますね、自分……。



※GM注※
板鳥は特定の感情(「※」の感情)を持っていればシノビガミの行動難易度を下げられたわけですが、この時点でまだ、板鳥は「※」の感情を定めていませんでした。

シノビガミの感情デバフや行動判定難易度調整は、GMのシナリオ改変に伴うものです。
そのため、さすがに気が咎めて、てこ入れしました。
とはいえ、単純に感情判定をもう1回やって、プラスの感情を結び直した方が、後々のクライマックスフェイズのためには良かったのかもしれず、このてこ入れ自体も悩ましいところです。

あまり要素を足しすぎるのも良くないわけです。そりゃそうだよ。自戒します。

板鳥侑治(PC1)「律! 俺たちがいるだろ!」
高峰律(PC3)「そうよね……冷静に……。ちゃんとやれば、大丈夫のはず」

板鳥の言葉に、高峰は深呼吸をする。
すっと心が落ち着き、シノビガミは術に集中する。

その瞬間、神代の妖魔が罠にかかった。
大妖魔は暴れ狂い、すぐに逃げ出したが、その精神をシノビガミが覗き込むには十分な猶予があった。

【大妖魔「八岐大蛇」秘密】
クライマックスフェイズでは8体の八岐大蛇が登場して戦闘となる。メインフェイズで八岐大蛇に対して戦闘を仕掛けた場合、戦闘を仕掛けた回数分の八岐大蛇が登場する。8体の内どの八岐大蛇が登場するかは、PC八岐大蛇も含めてランダムに決定する。
8体の内プライズ「草薙剣」を所持している八岐大蛇が本体である。「草薙剣」は八岐大蛇が死亡するまで奪うことができない。PC5が救出されていなければ、どの八岐大蛇が本体か判明する。PC5が救出されていた場合、本体の【生命力】が減少するまで分からない。
本体はシノビガミが持つ「天羽々斬剣」の攻撃でなければ【生命力】が0点にならない(最低1点)。本体の【生命力】を0にすれば八岐大蛇は死亡し、クライマックスフェイズは終了となる。

PL3:この情報は全体に公開します。

PL2:うわ、みぃちゃん助けるんじゃなかった(笑)
PL5:ひどいですよ!(笑)

PL1:やっぱりシノビガミがいないと八岐大蛇は倒せないんですね。
PL3:「天羽々斬剣」については刀匠の秘密にあるけど、刀匠の居所は……あー、カガリの方だったかー。

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