「刃魔正忍記」リプレイ⑯そして世界は 【ネタバレ注意】

こちらは『忍術バトルRPG シノビガミ』のリプレイ記事です。

プレイシナリオ:「刃魔正忍記 神の巻」
(『シノビガミ シナリオ集 正忍記・認』掲載、MASASHIGE氏執筆)

元は4人用シナリオの「刃魔正忍記」を、5人用シナリオに改変してプレイしています。
そのため、【使命】や【秘密】の文章、キャラクターや用語の設定などを一部、創作・変更して使用させていただいています。
(なお、シナリオ改変とは関係なく、GMが説明しやすいよう、多少表現を変えている部分もあります)

元シナリオ等、引用部分の著作権は著者、出版社・発売元に帰属します。

©冒険企画局 ©河嶋陶一朗 「忍術バトルRPG シノビガミ」

ネタバレにはくれぐれもお気をつけて!

前の記事はこちら↓

最初の記事はこちら↓

登場するPC

PC1 板鳥侑治(不知火)
・平和に暮らしていた学生忍者
・おそらく主人公

PC2 烏川流彦(私立御斎学園)
・PC1の命を狙う転校生
・おそらく裏主人公

PC3 高峰律(斜歯忍軍)
・PC1の幼馴染
・ヒロインはシノビガミとなった

PC4 天草雷(鞍馬神流)
・PC1とPC3の先輩…だった
・サポートキャラに見せかけたメインキャラ

PC5 みぃちゃん(隠忍の血統)
・PC2の従者
・マスコットを目指した妖魔の一部

Final ~そして世界は~

クライマックスフェイズ

X-1.クライマックス開始

高峰の端末に通信が入る。
高峰が確認したところ、発信元は、山城だ。

GM:斜歯のハイテク端末なので、高峰がボタンをひとつ押すと、相手方が立体映像のように表示されます。
PL3:おおー。

端末の向こうは慌ただしい様子で、ざわついていた。
通信を入れてからちょうど呼ばれたのか、山城はどうやら端末の方を見ておらず、何やら言い合っている。

朧丸「予測範囲が広すぎる。もっと予知の精度を上げられないのか?」
山城ヨウ「これ以上は私では無理だ。本家の巫女様方にお前から頼んでくれ」

高峰律(PC3)「先輩、何かありましたか?」

そう尋ねる高峰に、山城は「失礼した」と向き直った。

山城ヨウ「手短に言う。今から三十分後に、八岐大蛇が数多の妖魔を引き連れて東京を襲う」

忍び達の表情が強張る。

高峰律(PC3)「予知……ですか」
山城ヨウ「ああ。――これを乗り越えなければ未来はない。妖魔どもの方は、各流派とも連携して、こちらで何とかする。戦力を割けなくて申し訳ないが…君達は八岐大蛇を迎撃してくれ」

その言葉と共に、山城から座標が送られてくる。
高峰は力強く頷いた。

高峰律(PC3)「勿論です。みんな、準備はいいわね」

天草雷(PC4)「決着をつけましょう」
烏川流彦(PC2)「無論だ」
板鳥侑治(PC1)「やったろうぜ!」

みぃちゃん(PC5)「僕よりマスコット業してるミュね……」

GM:どういうこと?(笑)
PL5:マスコットって情報収集してくれるじゃないですか(笑)

山城は天草の方に一度目線をやって、高峰を見て。
それから、他の面々をぐるりと見回した。

山城ヨウ「どうか、誰一人欠けることなく、無事に帰ってきてくれ……」

GM:このタイミングで、最後に、忍具の受け渡しを許可しますが、どうしますか?
PL3:ちょっと心もとないですけど…。
他PL:他に渡せるほど持ってるかというと…。
GM:受け渡しなしで大丈夫ですかね? では、座標の元に向かってください!

※GM注※
後の展開を考えると、ここで神通丸の受け渡しをしておく方が良かったのかもしれませんが、言っても仕方ない!
GM:皆さんが移動している途中には、各所で、戦っている十束剣たちを見かけます。タケルに怒られてるガオルンとか、一般人の避難誘導をするシュリとか。
PL5:ガオルンもいるんですね(笑)アレンくんは?
GM:アレンもヒーローらしく一般人を守ってますよ。

獅童タケル「おいこら、ガオルン! 先行するな! 前に出すぎだ!」
ガオルン「うっるせぇよ、お人好しは黙ってろ! せっかく戦えるっつーのに」

アレン「ヒーロー参上! ぼくが来たからもう大丈夫!」

刻阪カエデ「シュリは一般人の誘導をお願い!」
無道シュリ「はい! ーー皆さん、こちらです……! この結界の中に入って!」

忍び達は、都内各所で、十束剣らの姿を見かけた。
彼らもまた、記憶を取り戻し、東京のため、生き残るために戦っているようだ。

みぃちゃん(PC5)「一発退場剣のみんなも今生では生きてるみたいミュね」
みぃちゃん(PC5)「頑張るミュ! アレン君!」

そうして、忍び達は予測地点に到達する。

場所は、東京スカイツリーのすぐ近く。
暗雲が立ち込め、東京の空に巨大な影が落ちる。

――とうとう、神代の大妖魔が姿を見せた。

高峰律(PC3)「来たわね……八岐大蛇」
天草雷(PC4)「まるで怪獣映画ね」

八岐大蛇が雄叫びを上げる。
しかし、一部の首は八塩折之酒で酩酊している。
激しい戦闘が続けば目を覚ますだろうが、しばらくは邪魔をされないだろう。

烏川流彦(PC2)「僕はこの時のために来た……未来のみんなの仇を取るぞ!」

X-2.クライマックス戦闘

1ラウンド目

プロット5:みぃちゃん(PC5)、八岐大蛇(2)、八岐大蛇(3)
プロット4:高峰律(PC3)
プロット3:天草雷(PC4)、八岐大蛇(4)、八岐大蛇(5)
プロット2:板鳥侑治(PC1)烏川流彦(PC2)

みぃちゃん(PC5):【サトリ】使用、成功
プロット予測:4(→外れ)

PL:さて、本体をまず探さないといけないんですよね。
GM:本体の生命力が減ったらお知らせします。ただ、同時に複数の首の生命力が減っても「今、本体の生命力が減りました」としかお伝えはできません。
PL:ちょっとずつ殴るしかないか。
プロット5/みぃちゃん(PC5)のターン

みぃちゃん(PC5):八岐大蛇(4)に【裏真言】、命中
八岐大蛇(4):回避判定、成功

初めに動いたのはみぃちゃんだった。
だが大妖魔は、法呪を意に介さない。

プロット5/八岐大蛇(2)のターン

八岐大蛇(2):奥義《千蛇号令》(範囲攻撃)
→各PCに射撃戦ダメージ2
 板鳥侑治(PC1)の生命力6→4
 烏川流彦(PC2)の生命力4→2
 高峰律(PC3)の生命力8→6
 天草雷(PC4)の生命力7→5
 みぃちゃん(PC5)の生命力6→4 ※【逆鱗】発動

無数の蛇が現れ、忍び達に多方向から攻撃を仕掛けた。
忍び達は防戦一方だ。

プロット5/八岐大蛇(3)のターン

八岐大蛇(3):【見越】、判定成功

その間に、八岐大蛇は不穏な動きを見せている。

GM:見越は間合とダメージを上げる忍法ですね。攻撃は次のラウンドに持ち越します。
プロット4/高峰律(PC3)のターン

高峰律(PC3):八岐大蛇(2)、八岐大蛇(3)に奥義《鏖技・天網恢々》(範囲攻撃)
→射撃戦ダメージ2
 八岐大蛇(2)の生命力12→10
 八岐大蛇(3)の生命力12→10

PL3:プロット5にいる2体を狙います。…どうですか?
GM:今の攻撃で、本体の生命力は減っていません。
他PL:じゃあ、本体は八岐大蛇(4)か八岐大蛇(5)、どちらかか。

高峰律(PC3)「手ごたえが弱い……本体はこっちじゃないわ」

プロット3/天草雷(PC4)のターン

天草雷(PC4):八岐大蛇(4)に【陽炎】+【春雷】、成功・命中
八岐大蛇(4):回避判定、失敗
→接近戦ダメージ2(生命力12→10)

GM:今の攻撃で、本体の生命力が減少したことが、皆さんには分かります!

天草雷(PC4)「手ごたえあり!」
みぃちゃん(PC5)「ライちゃん、いい一撃ミュ!」
板鳥侑治(PC1)「そいつが本体だな!」

プロット3/八岐大蛇(4)本体のターン

八岐大蛇(4)本体:高峰律(PC3)天草雷(PC4)に【痛打】+【帝釈天】
※【夜雀】【閻魔】により自動成功・命中

PL:命中判定をしろ!!
PL:この忍法やばいですよね。ええと、ダメージ何点になります?
GM:生命力の減少としては、痛打分含めて3点です。接近戦ダメージ2点、射撃戦ダメージ1点ですね。集団戦ダメージも入りますけど、こちらは変調なので生命力は減らない。
PL:何にせよ回避しないとやばい。

高峰律(PC3):回避判定、成功(天草雷(PC4)が感情修正)
天草雷(PC4):回避判定、成功(烏川流彦(PC2)みぃちゃん(PC5)が感情修正)

天草雷(PC4)「……ありがとう」
高峰律(PC3)「っと、助かったわ」

プロット3/八岐大蛇(5)のターン

八岐大蛇(5):【見越】、判定成功

プロット2/板鳥侑治(PC1)のターン
PL1:自分の番ですね。本体分かってるので奥義使いますよ。

板鳥侑治(PC1):八岐大蛇(4)本体に奥義《哭閃》(クリティカルヒット)
→八岐大蛇(4)本体に接近戦ダメージ4(生命力10→6)

板鳥の拳が唸りを上げる。
超高速のそれは、閃光のように、大蛇の横っ腹にヒットした。

GM:これは、受けます。そのうえでこちらも奥義!

八岐大蛇(4)本体:奥義《終焉を知る眼》(不死身)
→生命力2点回復(生命力6→8)

八岐大蛇の眼が光る。
時を巻き戻すように、じわりじわりと、傷が塞がっていく。

GM:回復は2点かあ。
PL1:じゃあ、【揺音】の見切り判定お願いします。
GM:はい。1体ずつ振ります。

八岐大蛇(2)、八岐大蛇(4)本体:見切り判定、成功
八岐大蛇(3):見切り判定、失敗
八岐大蛇(5):奥義《万里統制》(完全成功)により自動成功

PL1:…【揺音】単体だとやっぱり、あんまりはまらないな。
プロット2/烏川流彦(PC2)のターン

烏川流彦(PC2):八岐大蛇(4)本体に【接近戦攻撃】、命中
八岐大蛇(4)本体:回避判定、成功
烏川流彦(PC2):八岐大蛇(4)本体に【連撃】+【接近戦攻撃】、命中
八岐大蛇(4)本体:回避判定、成功

GM:烏川くんの悪口(伝達術)は効いていないようです。
PL2:えー、当たらないのか…。
2ラウンド目

プロット6:高峰律(PC3)
プロット5:板鳥侑治(PC1)、八岐大蛇(3)、八岐大蛇(4)本体
プロット4:八岐大蛇(2)、八岐大蛇(5)
プロット3:烏川流彦(PC2)天草雷(PC4)みぃちゃん(PC5)

みぃちゃん(PC5):【サトリ】使用、成功
プロット予測:3(→外れ)

プロット6/高峰律(PC3)のターン
PL3:ダメージあげるために獣化使います。そしてここで奥義!
他PL:シノビガミが獣化するのか……。

高峰律(PC3):奥義《神技・一念通天》(完全成功)
高峰律(PC3):【獣化】、奥義により自動成功

高峰が念ずると同時に、その身体が獣へと変じていく。

天草雷(PC4)「あれはマスコット的にはありなのかしら」
みぃちゃん(PC5)「りっちゃん、それは狙ってる層が変わってくるミュ」

高峰律(PC3):八岐大蛇(4)本体に【土竜吼】、失敗

天草雷(PC4)「ああもう世話が焼けるわね!」

PL4:これが最後の遁甲符ですよ!

天草雷(PC4)の遁甲符で再判定、失敗

PL3:出目が…出目が……。
他PL:プロット6なんかにするから…。
他PL:いや、でも出目そもそも「4」と「3」だからどのみち失敗では。
PL3:……。

獣の荒々しさを身にまとった高峰は、地中から攻撃を仕掛けようとする。
しかしどうしたことか、その狙いは定まらない。

プロット5/板鳥侑治(PC1)のターン

板鳥侑治(PC1):背景「切り札」使用、奥義《哭閃》の指定特技を【第六感】へ変更
板鳥侑治(PC1):八岐大蛇(4)本体に奥義《哭閃》

八岐大蛇(2):奥義破り判定、失敗
八岐大蛇(4)本体:奥義破り判定、成功
八岐大蛇(3):見切り判定、成功
※八岐大蛇(5)は奥義(完全成功)使用予定だったが、その手前で奥義破りが成功したので処理省略

板鳥が続けざまに哭閃を放つが、八岐大蛇は彼の奥義を見破り、その拳から逃れた。

PL1:…破られたか。
GM:とはいえ、やっぱり切り札強いですね。難易度10か。
PL1:でも、以後は4体が奥義破り判定失敗しないと当たらないのはなかなか厳しいです。
プロット5/八岐大蛇(3)のターン
PL:ここから八岐大蛇が4回連続行動か…。
PL:やばいのでは…。
GM:(自分も忍法処理的にしんどい)

八岐大蛇(3):PC全員に【修羅】
※【閻魔】により自動命中
※【見越】効果で間合+1・射撃戦ダメージ+1

板鳥侑治(PC1)「律を助けるには、あいつを1人にさせちゃいけねえ!」

板鳥侑治(PC1):回避判定、成功(回想使用)

八岐大蛇の尾が、暴風のように襲い来る。
板鳥は自らに気合を入れ、大妖魔を睨み据えると、やすやすと回避した。

【PC1秘密】(再掲)
シノビガミがプラスの【感情】を持たずに世界を救った場合、シノビガミだけは救われずに消滅する。かつての未来でシノビガミだったあなたにはそれが分かる。
あなたがシノビガミに対して「※怒り」の【感情】を獲得している場合、あなたの【使命】にシノビガミとなったPCを救うことが追加される。
またこの時、あなたはシノビガミの行動判定の難易度を常に-1することができるようになる。
※この【秘密】をあなた以外が獲得するまでに決定し、書き込むこと。

他PL:前言ってた1文目、これかあ。
PL1:この1文目に気を取られてしまって、3文目を見落としてました。要素が多くて…!
GM:正直すみません。

天草雷(PC4)みぃちゃん(PC5):回避判定、成功
烏川流彦(PC2):回避判定、失敗
高峰律(PC3):逆凪のため回避判定は自動失敗
→接近戦ダメージ1+射撃戦ダメージ1
 烏川流彦(PC2)の生命力2→0
 高峰律(PC3)の生命力6→4

天草、みぃちゃんもまた、すんでのところで尾から逃れる。
しかし、烏川が姿勢を崩し、獣化の影響でふらつく高峰もまた、被弾した。

みぃちゃん(PC5)「流彦クン!」
板鳥侑治(PC1)「流彦、気合を見せろ!」

烏川流彦(PC2):奥義《外法・朧鴉》(不死身)
→生命力3点回復(生命力0→3)

倒れ伏したかに思われた烏川だったが、その影から鴉が現れ、烏川の傷を癒していく。

天草雷(PC4)「そのしぶとさは敵にすると厄介だけど味方にすると頼もしいわね」

PL1:あ、板鳥は刃隠持ってるんで八岐大蛇の生命力減らしてください。
GM:なるほど。強いなあ。
PL1:本体じゃないので意味があるかと言われると微妙。

八岐大蛇(3):板鳥侑治(PC1)の【刃隠】の効果で射撃戦ダメージ1(生命力10→9)

プロット4/八岐大蛇(5)のターン

八岐大蛇(5):天草雷(PC4)みぃちゃん(PC5)に【帝釈天】
※【閻魔】により自動命中
※【見越】効果で間合+1・射撃戦ダメージ+1
天草雷(PC4)みぃちゃん(PC5):回避判定、成功

プロット5/八岐大蛇(4)本体のターン

八岐大蛇(4)本体:PC全員に【痛打】+【修羅】
※【夜雀】【閻魔】により自動成功・命中

板鳥侑治(PC1)烏川流彦(PC2)天草雷(PC4)みぃちゃん(PC5):回避判定、成功

高峰律(PC3):逆凪のため回避判定は自動失敗
→接近戦ダメージ2(生命力4→2)
→兵糧丸使用(生命力2→3)

八岐大蛇(4)本体:板鳥侑治(PC1)の【刃隠】の効果で射撃戦ダメージ1(生命力8→7)

PL:……これ、ダメージソース足りなくないですか?
PL:残り7点もあるのに削り切れるのか…?

PL1:敵の妖魔って特技なしの「生命力」しかゲージがないから、無限に回避できて、しんどいですよね…。
GM:……でも八岐大蛇で特技減らして、ってやってたらGMが死んでしまいます……。
PL5:それはまあ、確かに。

※GM注※
実はテスト戦闘では、八岐大蛇強いし、本体だけでもPC同様に特技を削る形にしようかな、とやってみてました。
……普通に無理でした……。
とはいえ、テスト戦闘はGM1人でPCの分も生命力管理するので、余計混乱したという側面もあります。
本番戦闘ならまだできた…かなあ……?
プロット4/八岐大蛇(2)のターン
GM:こいつは見越が乗ってないですね。龍星群にしようかな。

八岐大蛇(2):自分を含めた全員に【龍星群】
※【閻魔】により自動命中

首の内一つが、天空に召喚陣を描いた。
辺り一帯に雷鳴が轟き、雹と毒蛇が降り注ぐ。

板鳥侑治(PC1)烏川流彦(PC2)みぃちゃん(PC5):回避判定、成功
天草雷(PC4):回避判定、失敗
高峰律(PC3):逆凪のため回避判定は自動失敗

八岐大蛇(2)、八岐大蛇(4)本体:回避判定、成功
八岐大蛇(3)、八岐大蛇(5):回避判定、失敗(ファンブル→逆凪)

PL:自分で自分に攻撃してる……。
GM:なんで難易度5で、4体中2体も被弾するんですか!?

→回避失敗したPC・NPCに射撃戦ダメージ2
 高峰律(PC3)は奥義《最終防衛機構・零式》(絶対防御)によりダメージ無効
 天草雷(PC4)の生命力5→3
 八岐大蛇(3)の生命力9→7
 八岐大蛇(5)の生命力12 → 10

八岐大蛇(2):板鳥侑治(PC1)の【刃隠】の効果で射撃戦ダメージ1(生命力10→9)
天草雷(PC4):兵糧丸使用(生命力3→4)

プロット3/天草雷(PC4)のターン

天草雷(PC4):八岐大蛇(4)本体に【陽炎】+【春雷】、成功・命中
八岐大蛇(4)本体:回避判定、失敗

GM:当たってしまった! ……回想使います?
PL4:はい、使います!

天草雷(PC4)「この体がどうなろうとも……ここで決める!」

【PC4秘密】
十束剣が奪われた後も、あなたには守りの力が宿っている。あなたが最後の力を振り絞れば、クライマックスフェイズで、誰か1人だけなら、何があろうと救うことができる。しかしその時、あなたは代わりとなって消滅する。
あなたはもう後悔したくない。あなたは【使命】を手の届く者全員を救うことに変更できる。

天草雷(PC4):「もう誰も私の前で倒れさせはしないわ!」

GM:後の先も乗るから…ダメージ4点か。えぐい。
他PL:おー、一気に削れた!
他PL:奥義並みですね。

→八岐大蛇(4)本体に接近戦ダメージ3(生命力7→3)

プロット3/烏川流彦(PC2)のターン

みぃちゃん(PC5)「流彦クン! がんばれ!」
板鳥侑治(PC1)「いけ! 流彦!」
天草雷(PC4)「とどめは譲るわよ」

烏川流彦(PC2):八岐大蛇(4)本体に【接近戦攻撃】、命中
八岐大蛇(4)本体:回避判定、成功
烏川流彦(PC2):八岐大蛇(4)本体に【連撃】+【接近戦攻撃】、命中
八岐大蛇(4)本体:回避判定、成功

PL2:遁甲符をくらえ!

八岐大蛇(4)本体:回避判定、成功(スペシャル)
→生命力1点回復(生命力3→4)

GM:こんなことある!?
他PL:ちょっと烏川くん!
PL2:すみません……。

みぃちゃん(PC5)「流彦クンがうっかりヤマタノオロチをほめちゃったミュ……」
※烏川の【接近戦攻撃】の指定特技は伝達術

3ラウンド目

プロット5:板鳥侑治(PC1) 、八岐大蛇(3)、八岐大蛇(4)本体
プロット4:烏川流彦(PC2)高峰律(PC3)、八岐大蛇(2)、八岐大蛇(5)
プロット3:天草雷(PC4)みぃちゃん(PC5)

GM:あれ、みぃちゃん【サトリ】は?
PL5:もう当たらないから良いかなって……。
GM:(や、やればいいのに…)
プロット5/板鳥侑治(PC1)のターン
PL1:高峰さんが行動する前に、八岐大蛇本体を削りたいところですが。奥義は破られそうだし、爆破は火術だから効かなそうだし、どうしよう。
PL2:奥義破りの難易度が10だから、4体全部が失敗する可能性、50%ですよ。
PL1:なるほど…。烏川・高峰の打点ってどんな感じですっけ?
PL2:烏川は早乙女があるので、攻撃さえ入れば2点はいける。
PL3:高峰は獣化してるので、夜叉が入れば3点ダメージですが、指定特技的に土竜吼の方が当たりやすそう。つまり実質2点でしょうか。
PL1:自分が失敗しても烏川が成功すれば大丈夫そうか。

板鳥侑治(PC1)「これが最後の哭閃だああああ!!!」

板鳥が叫ぶ。
大蛇は慌てて、その拳から逃げようとする。

板鳥侑治(PC1):八岐大蛇(4)本体に奥義《哭閃》(クリティカルヒット)
八岐大蛇(2)、八岐大蛇(3):奥義破り、失敗
八岐大蛇(4)本体:奥義破り、失敗(ファンブル→逆凪)

八岐大蛇(5):奥義《万里統制》(完全成功)による奥義破り
みぃちゃん(PC5):奥義破り、失敗
烏川流彦(PC2):奥義破り、失敗
→神通丸による再判定、成功

しかし、二度も回避を許す板鳥ではなかった。
圧縮された忍力の塊が、大妖魔に叩きつけられる。

他PL:当たった!!
PL1:まさか当たるとは思わなかった。
GM:ふー……。では、八岐大蛇に4点ダメージが入りますが、シノビガミ以外はとどめを刺せないので、生命力は1点残ります。

→八岐大蛇(4)本体に接近戦ダメージ4(生命力4→1)

プロット5/八岐大蛇(3)のターン

八岐大蛇(3):奥義《七娘怨念》(クリティカルヒット)
みぃちゃん(PC5):奥義《結末を知る眼【祈】》(絶対防御)

八岐大蛇が不穏にとどろき、その直後、シノビガミにどす黒く濁った怨念が襲いかかった。
それは、かつてこの妖魔に捧げられ、喰われた少女達の怨念だった。

みぃちゃん(PC5)「危ないミュ! りっちゃん!」

しかし、みぃちゃんが千里眼でその危険を察知し、高峰を守る。

高峰律(PC3)「こ、これは……ありがと、みぃちゃん」

GM:マスコットらしい!
プロット5/八岐大蛇(4)本体のターン

八岐大蛇(4)本体:PC全員に【痛打】+【修羅】
※【夜雀】【閻魔】により自動成功・命中

忍び達に休む暇を与えず、大蛇の巨大な尾が勢いをつけて振り下ろされる。

天草雷(PC4):回避判定、成功
板鳥侑治(PC1):回避判定、失敗
→神通丸による再判定、成功

烏川流彦(PC2)みぃちゃん(PC5):回避判定、失敗
→接近戦ダメージ2
 烏川流彦(PC2)の生命力3→1
 みぃちゃん(PC5)の生命力4→2
烏川流彦(PC2):陣中膏使用

板鳥、天草は辛くも逃れるが、烏川、みぃちゃんは間に合わず、瓦礫の中に落下していく。

みぃちゃん(PC5)「ミュウ……」

高峰律(PC3):回避判定、失敗
高峰律(PC3):奥義《最終防衛機構・零式》(絶対防御)
八岐大蛇(2):奥義破り、失敗
八岐大蛇(3):奥義破り、成功
天草雷(PC4):奥義《波纹运行》(絶対防御)
高峰律(PC3)のダメージ無効

高峰の周囲ではドローンが結界を張ろうとするが、大蛇の妖力に耐え切れず、結界は脆くも崩れ去った。

天草雷(PC4)「もう! 世話が焼けるわね!」

他PL:そんな台詞、さっきも言ってた!

天草が骨法術で、高峰を狙う尾を跳ね返した。

高峰律(PC3)「……恩に着るわ」

礼を言う高峰に、天草は得意げに笑った。

プロット4/高峰律(PC3)のターン
他PL:よし、後は高峰さんがとどめを刺すだけですよ!
他PL:相手は逆凪だし!
PL3:めちゃくちゃプレッシャーなんですが…。
GM:まあ、4以下を出さなければ大丈夫なので!
PL3:回想して達成値を上げます。
PL4:この際、感情修正も乗せましょう。

天草が高峰に活を入れる。
高峰は一つ、頷いた。

高峰律(PC3)「この力を得て、迷うこともあった」
高峰律(PC3)「本当に、私がこの力を持つに値するのか」

【PCシノビガミ 秘密】(再掲)
プライズ「草薙剣」を得たシノビガミは、任意のタイミングで忍法【天上天下】を宣言し、世界を救うことができる。シノビガミが【天上天下】を使えば、関ヶ原大戦は終了し、世界はシノビガミの思いのままに再構築される。だが、人の【感情】に振り回されるとシノビガミの力は制御できなくなる。
あなたが何らかの【感情】を獲得している状態の場合、あらゆる行動判定が【感情】1つごとに+1の難易度となる。
あなたがメインフェイズ中に魔仭「十束剣」だった者との間にプラスの【感情】を獲得した場合、プライズ「天剣・理通」は失われ、あなたに追加の【秘密】が渡される。失われたプライズ「天剣・理通」は渡来人「刀匠」の手に渡る。

【PC3秘密】
「天剣・理通」を奪われたあなたは、刀匠の影響下におかれている。
刀匠の影響から脱するためには、メインフェイズ中に「天剣・理通」を奪い返すか、クライマックスフェイズ終了時に制御判定に成功する必要がある。もし最後の制御判定に成功しなければ、あなたは妖魔として破滅をもたらす者となる。
なお、刀匠の居所は隠されており、条件を満たすまで獲得することができない。

高峰の脳裏に、この場に至るまでの記憶が走馬灯のように駆け巡る。
魔仭と成り果てた幼馴染。
学園の異変、朧丸との激闘。
友人達との命を懸けた対決。
――そして、彼女はシノビガミとなった。

高峰律(PC3)「でも、もう迷わない! みんなの思いを、力に変えて……あなたを倒すわ、八岐大蛇」

高峰の攻撃が、死角から八岐大蛇に襲い掛かる。

高峰律(PC3):八岐大蛇(4)本体に【土竜吼】
→回想と天草雷(PC4)の感情修正により、+4修正
→しかし、2D6のダイス目は1+3=4(ファンブル→逆凪)

他PL:あっ!
他PL:えっ……。
GM:修正入ってるので目標値自体は超えてるんですが…ダイス目が4なので、ファンブルですね……。

だが――。
その気負いが仇となったか、八岐大蛇は攻撃に気づいてしまった。
寸前で大妖魔は空に逃れ、高峰は地で立ち尽くす。

PL4:もう遁甲符ないよ!
PL3:神通丸もないです…。
PL4:これもう…駄目なんじゃ……。

PL3:せっかくロールプレイしたのに、本当にすみません……。
PL4:ロールプレイはダイスロール成功してからしないと駄目なんですよ!(笑)

GM:スウーッ
GM:(いや、本当にどうしよう……)
GM:(八岐大蛇2体、シノビガミ以外の適当なPCに帝釈天×2使ってお茶を濁すか? でもそれって意味ある? 八岐大蛇が2体ともシノビガミを狙わないのも何だかなだし…)

GM:……これ、本体の生命力が残り1で、他の人が行動したところで…という感じなので、このラウンドの残りはスキップして、次のラウンドに進みます?(※)
PL:そうします?
PL:それでOKなら…。

※GM注※
日和ってしまったGM。ここは正直、悔いの残るマスタリングとなりました(後述します)。
4ラウンド目

プロット5:八岐大蛇(2)、八岐大蛇(4)本体
プロット4:高峰律(PC3)天草雷(PC4)、八岐大蛇(3)、八岐大蛇(5)
プロット3:板鳥侑治(PC1)みぃちゃん(PC5)
プロット2:烏川流彦(PC2)

プロット5/八岐大蛇(2)のターン

八岐大蛇(2):自分を含めた全員に【龍星群】
※【閻魔】により自動命中

八岐大蛇(2)、八岐大蛇(3)、八岐大蛇(5):回避判定、成功
八岐大蛇(4)本体:回避判定、失敗(ファンブル→逆凪)

GM:(よし! 本体、ファンブルしたな……)

烏川流彦(PC2):回避判定、成功(回想使用)※陣中膏効果継続

【PC2秘密】
世界を救うためにここまでやってきた。あなたがPC5を連れてきたことが、完全なシノビガミを誕生させることに繋がることも分かった。だが、それはPC5を見捨てていい理由になるのだろうか。
あなたがPC5に対して「※友情」の【感情】を獲得している場合、あなたの【使命】はPC5を救うことに変更される。
※この【秘密】をあなた以外が獲得するまでに決定し、書き込むこと。

板鳥侑治(PC1):回避判定、失敗
→神通丸による再判定、成功
天草雷(PC4)みぃちゃん(PC5):回避判定、失敗

高峰律(PC3):奥義《神技・一念通天》(完全成功)
八岐大蛇(2)、八岐大蛇(3):奥義破り判定、失敗
八岐大蛇(5):奥義破り判定、成功

→回避失敗のPC・NPCに射撃戦ダメージ2
 高峰律(PC3)の生命力3→1
 天草雷(PC4)の生命力4→2
 みぃちゃん(PC5)の生命力2→0
 八岐大蛇(4)本体の生命力1→1

絶え間なく降り注ぐ雹と毒蛇に耐え切れず、ついに、みぃちゃんが地に伏した。

みぃちゃん(PC5)「もうダメミュ~」

八岐大蛇(3):板鳥侑治(PC1)の【刃隠】の効果で射撃戦ダメージ1(生命力9→8)

プロット5/八岐大蛇(4)本体のターン

八岐大蛇(4)本体:高峰律(PC3)天草雷(PC4)に【痛打】+【帝釈天】
※【夜雀】【閻魔】により自動成功・命中

みぃちゃん(PC5)「ライちゃん! がんばるミュ!(草葉の陰)」

高峰律(PC3)天草雷(PC4):回避判定、成功

GM:スウーッ……。
プロット4/高峰律(PC3)のターン

高峰律(PC3):八岐大蛇(4)本体に【土竜吼】

PL3:今度こそ……! あー、ダイス振るのが怖い。
GM:(正直自分もとても怖い!)
PL4:感情修正乗せます。

……運命のダイスロール!

高峰律(PC3):2D6>=5 (判定:掘削術) (2D6>=5) > 7[1,6] > 7 > 成功
→八岐大蛇(4)本体に接近戦ダメージ2(生命力1→0)

高峰律(PC3)「行くわ、天羽々斬剣!」
烏川流彦(PC2)「行け! 高峰!」

忍び達が固唾を呑んで見守る中、高峰が跳躍し、神代の大妖魔に迫る。
逃げようとする大蛇を、隆起する土の壁が阻んだ。

――シノビガミの刃は、今度は過たず、その首を切り落としたのだった。

PL3:よ、良かったー!!
他PL:何とかなった!!

X-3.エピローグ

八岐大蛇の屍、切り落とされた首が、淡い光を放っている。

高峰律(PC3)「これが草薙剣ね」

彼女が引き抜くと、草薙剣は天羽々斬剣に吸い込まれるようにして消えた。
天羽々斬剣が、強大な力を放つ。

GM:この力があれば、元の世界も、関ヶ原大戦の世界も、どちらも救うことができるでしょう。

高峰律(PC3)「思えば……ほんのささいな願いのために、随分大きな力を手に入れてしまったわね」
高峰律(PC3)「戦いはこれで終わり。――全てを、救いましょう」

神の強大な力は、人の強い思いに呼応する。
神ではなく人として、少女は自らの持つ感情を決意に変えて、そっと呟いた。

高峰律(PC3)「忍法【天上天下】」

全ての願いを叶える、完全なるシノビガミの力。
東京は、世界は、再創造の時を迎えた。

GM:ちなみにこのタイミングで、未来から来た烏川とみぃちゃんは、未来に帰ることができます。もちろん残っても大丈夫ですが、どうします?
PL2:え、そうなんですか。どうしようかな。
PL5:みぃちゃんは流彦クンについていきますよ。

みぃちゃん(PC5)「ボクは流彦クンの相棒ミュ! キミの行くところについてくミュ」
みぃちゃん(PC5)「流彦クン、君の願いは何ミュ?」

PL2:……帰るか!

烏川流彦(PC2)「僕の願いは……僕の来た時代の家族や友達を救うこと。僕の役目は終わりだ……」
高峰律(PC3)「居るべき場所へ帰るのね」

心を決めた烏川に、高峰は頷き、未来へと繋がる門を開いた。
烏川は門へと向かう。
その後ろを、跳ねるようにみぃちゃんが追いかける。

板鳥侑治(PC1)「じゃーなー」
みぃちゃん(PC5)「可愛い魔法少女に転生したら教えてミュね!」
天草雷(PC4)「ふん、うざったい顔に憎たらしい顔だけど、見れなくなると少しだけ寂しいわね」

高峰律(PC3)「さよなら、それと……ありがとう」

烏川流彦(PC2)「お前らには世話になったな……ありがとう」
みぃちゃん(PC5)「ライちゃん、りっちゃんも! さよならミュ~」

GM:ということで、烏川とみぃちゃんは未来へと帰っていきました。
GM:きっとカガリも一緒ですね。…まあ、なんか弟に変なのくっついてますが。
PL5:(笑)
PL4:何なら元々みぃちゃんを封印したの、カガリですしね(笑)

みぃちゃん(PC5)「(タイムパラドックスでボクが消えなくて良かったミュ~)」

GM:シノビガミによって、世界が作り変えられていきます。
GM:新しい世界は「刀匠が十束剣に興味を持たなかった世界」なのかな。十束剣も存在しません。

PL3:シノビガミの力はどうなったんですか?
GM:高峰は最後に、神ではなく人であることを選んだので、シノビガミの力は失われたでしょう。

PL4:PCには記憶は残っているんですか?
GM:正直どっちでも良いです。
PL3:うっすら残ってるって感じかな、と思ってました。
PL2:シノビガミが言うならそういうことで!

高峰律(PC3)「力は……無くなったようね。でも、これでいいわ」
高峰律(PC3)「神様みたいな力を持ったままじゃ、あなたの隣にいられないもの」

GM:……とてもヒロインっぽい!

GM:作り変えられた世界では、板鳥と高峰は平和に学園に通っていることでしょう。
GM:天草も普通に小学生ですね。山城とは出会っていませんが…これからも忍びとして生きていくなら、いつか会えるかもしれません。
GM:烏川とみぃちゃんは、荒廃していない未来で、ともに暮らしていくでしょうね。

天草雷(PC4)「ほっとしたのに……なにかたくさんの友達を無くしたみたい」
天草雷(PC4)「でも、きっとまたどこかで会えるよね!」

GM:長期キャンペーンでしたが、皆様、お付き合い本当にありがとうございました!

終わりに

終了後のやりとり

PL1:自分の運命が自分で決められないんですよね、シノビガミって……。高峰の運命を握ってたのは板鳥だったし。
PL3:正直、円環の理の一部になって消えても別に良かったかな、という感じはあります。
PL1:そんな気もしてたんですよねー。でも板鳥の使命は「シノビガミを救う」だったので。

PL3:神の巻では全体的にダイスが駄目で、ご迷惑おかけしました。
GM:テスト戦闘では普通に勝てたので、大丈夫だと思ったんですが、こんなに苦戦させてしまうとは……。
PL2:まあダイス目ばかりはどうにも。
GM:クリヒがもう1人くらい欲しかったですよね。
PL5:みぃちゃんがクリヒ取っておけば良かったです。正直敵に回るつもりで、対PCを想定した害悪背景とか取っちゃってたし(破幻の瞳)。
GM:高峰が死亡して、他の人にシノビガミの力を引き継いで、という目もあったかもしれません。

PL1:カガリはループしてるならもう少し情報教えてくれよ~、と思いました。ただ、地の巻は複雑でだいぶ混乱しましたけど、神の巻は最終的に殴れば良かったので、そこは分かりやすかったかも。
PL4:他の2ルートではクライマックスどうなるんですか?
GM:人の巻も仭の巻も、ラスボスは刀匠ですね。
PL2:……その場合、刀匠のステータスは今回のメインフェイズのと同じですか?(笑)
GM:ほぼ同じです(笑)ただ、人の巻も仭の巻も、二手に分かれて戦うことになるので、難易度はそこそこかと。
他PL:正直、刀匠もきっちり倒したかった。

PL5:ちなみに、シナリオ全体で、誰が追加キャラだったんですか?
GM:PCとしては天草ですね。十束剣には、本来は「無道シュリを絶対に生き返らせたい」比良坂機関の女の子(※漆原ヨミ)がいるんですけど、その子を消して、PC4を入れました。
GM:それと、ヨウもほぼ追加キャラでしょうか。山城ヨウ(※本来は山城ユウマ)は地の巻PC3の秘密に「脳死状態の十束剣」と書いてあるだけで、本編には登場しないNPCです。シナリオ改変する中で、PC3だけ両断戦争との関わりが薄いなと感じたので、PC3とPC4、ついでに朧丸と夜叉姫の関係者に仕立てました。
PL:へえー。
PL:そうなんですね。
GM:あ、獅童もか。彼は両断戦争の始まりを告げるキャラで、元のシナリオだと地の巻プロローグでナレ死するんですが…獅童を殺す女の子の存在を消したので、代わりに残しました。なので獅童のステータスは自分がキャラメイクしてて、クライマックスに残った時は嬉しかったです。…まあ、活躍できませんでしたが!
PL4:追加NPC、印象的なキャラでした。

※GM注※
神の巻まで来ると改変しすぎて、そもそもシナリオの原型が半分くらいしか残ってない…かもしれません。
平和な学園から始まるのは、本来は仭の巻の導入ですし(でも「シノビガミが指定していないキャラもなぜか生き返る」のは仭の巻も神の巻も同様なので、神の巻でもカガリいるはずだよな、と考えて、ああいう導入になりました)。
八岐大蛇にとどめを刺す条件や、高峰の秘密2つ目なども、元と変えちゃってました。

まあ天の巻・地の巻もだいぶ変えてるので、今更ですね。
カガリが何を知っていて何を考えて行動していたのかはオリジナルのシナリオでも明確に語られておらず、ループしてるってことにしたのもGMの改変(解釈?)に過ぎません。
カガリのハンドアウト、仭の巻にしかないし! 秘密主義が過ぎる!

蛇足:GMの反省点

さて、3ラウンド目についてなのですが……。
PLの皆さんはスキップ処理を許してくださいましたし、ハッピーエンドにできたのは何よりですが、それはそれとしてあまり褒められたマスタリングではなかったなと。

これは結局、何を優先するか、という話ではあるのですが。
フェアであることを優先するのか、最後にロストなしで終わることを優先するのか。
卓による話ではあって、結局、PLの皆さんが納得できるかが全てではあります。

でも!
PLならともかく、GMがキャラロストを恐れて日和るのは違いますよね……。
と、そもそも、ダイス目が全てのシノビガミで、全てをダイスに任せなかったのが、ちょっと、いやだいぶ、悔やまれる。

最後のシナリオだったので、キャラロストを恐れずに行動しても良かったんです。
結構夜も遅くなってきて、残り時間が限られていたのもあるのですが、後から結構悔やみました。

振り返ってみましょう。
あのタイミングでまだ行動していなかったのは、下記のPC・NPCでした。

・プロット4の八岐大蛇(2)、八岐大蛇(5)
・プロット3の天草雷(PC4)みぃちゃん(PC5)

本来は八岐大蛇2体が烏川・高峰と同時攻撃だったのですが、これを飛ばした形です。
そしてPC側の生命力の状態としては、こんな感じ。

板鳥侑治(PC1):生命力4
烏川流彦(PC2):生命力1
高峰律(PC3):生命力3
天草雷(PC4):生命力4
みぃちゃん(PC5):生命力2

終了後に少し言っていたのですが、ここでもう、GM側が腹を決めて高峰を削り切ってしまって、シノビガミの力を誰かに渡してもらう、という展開もあったはずでした。
その場合、勝利したとしても、感情を持たない新シノビガミだけは救われずに消滅しますが、それはそれで逆に、天草の秘密(何があろうと1人は救えるが、その代わりに自分が消滅する)が生きたかもしれなかった。

高峰はファンブルしていましたが、八岐大蛇2体は同時攻撃なので、回避した可能性もありましたし。

……まあ、そんなことやってると時間が延びちゃったか……。

飛ばすなら飛ばすで、例えご都合主義でもNPCが助けに来る、みたいな演出を入れられれば良かったなあ。
せっかく山城に予知能力持たせたんだから、ぎりぎりで察して来てもらって、八岐大蛇にデバフかけるとかさ。
臨機応変が苦手なのが露呈した形です。

そもそもの難易度調整が甘かったと言われれば、そうかもしれない。
……でも、お助けアイテム(プライズ「渡来の巻物」、「変心丸」、「陣中膏」)も追加したんだけどなあ……。
ダイスが全て。ダイスが全て!

八岐大蛇のステータス自体は、シナリオ集掲載のものから弄っていません。
これ、本来は4人で戦うのかと思うと、やばいな。
中忍頭が高峰1人しかいなかったのがそもそもきつかった気もします。

生命力12って、クリヒ持ちが3人いれば削れるので、結局は打点だったのかもしれない。
八塩折之酒で消えてた八岐大蛇(1)は、絶対防御を持っていることにしていたので、これがいると余計にやばかったですね。
(実際に(1)が出ることになってたら、流石にGMとして下方修正入れたと思いますが)

蛇足は以上です!
今後の反省点としよう。

おまけ↓

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