こちらは『忍術バトルRPG シノビガミ』のリプレイ記事です。
プレイシナリオ：「刃魔正忍記 地の巻」 （『シノビガミ シナリオ集 正忍記・認』掲載、MASASHIGE氏執筆）
元は４人用シナリオの「刃魔正忍記」を、５人用シナリオに改変してプレイしています。
そのため、【使命】や【秘密】の文章、キャラクターや用語の設定などを一部、創作・変更して使用させていただいています。
（なお、シナリオ改変とは関係なく、GMが説明しやすいよう、多少表現を変えている部分もあります）
元シナリオ等、引用部分の著作権は著者、出版社・発売元に帰属します。
©冒険企画局 ©河嶋陶一朗 「忍術バトルRPG シノビガミ」
ネタバレにはくれぐれもお気をつけて！
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登場するPC
PC1 板鳥侑治（不知火）
・平和に暮らしていた学生忍者
・おそらく主人公
PC2 烏川流彦（私立御斎学園）
・PC1の命を狙う転校生
・おそらく裏主人公
PC3 高峰律（斜歯忍軍）
・PC1の幼馴染
・おそらくヒロイン
PC4 天草雷（鞍馬神流）
・PC1とPC3の先輩…だった
・サポートキャラに見せかけたメインキャラ
PC5 巳ィちゃん（隠忍の血統）
・PC2の従者
・マスコットを目指した妖魔の一部
episode １ ～模索する１日目～
メインフェイズ（１サイクル目）
行動順：烏川流彦(PC2)→巳ィちゃん(PC5)→板鳥侑治(PC1)→天草雷(PC4)→高峰律(PC3)
シーン表：魔都東京シーン表
※引き続き、行動順はダイスロールで決定。
1-1-1.烏川流彦(PC2)のシーン①
シーンプレイヤー：烏川流彦(PC2)
選択：ドラマシーン、情報判定→ガオルン（居所）
出演：なし
烏川流彦(PC2)：TMT 魔都東京シーン表(8) ＞ 夜の新宿歌舞伎町。東洋一の繁華街であるこの場所は、魔都と化した今でも盛況である。
PL2：では繁華街で雑踏に耳を澄ませて……居所抜けたら電撃作戦します。
烏川流彦(PC2)：【盗聴術】で情報判定、成功
烏川流彦(PC2)：【電撃作戦】の判定、成功
烏川流彦(PC2)「いたな…見つけたぞ、一人目」
ガオルン「知らねぇ顔だな。いいぜ、かかってこいよ」
烏川流彦(PC2)「お前に恨みはないが、死んでもらう」
繁華街は、人間と妖魔が入り乱れ、常よりも雑然としている。
その有象無象に紛れて、密かに忍び達は邂逅した。
1-1-2.烏川流彦(PC2)のシーン②
シーンプレイヤー：烏川流彦(PC2)
選択：【電撃作戦】による戦闘シーン→ガオルン
乱入：なし
１ラウンド目
プロット５：ガオルン
プロット４：烏川流彦(PC2)
PL：GM、プロット５で大丈夫ですか？ ファンブルしますよ。 PL：前回（天の巻）の出目ひどかったし……。 GM：いやいや、ファンブルなんてしませんって！
プロット５／ガオルンのターン
ガオルン：烏川流彦(PC2)に【裏真言】、失敗（ファンブル→逆凪）
GM：ああー！？！？
烏川流彦(PC2)「墓穴を掘ったな！」
音速を超えた忍び同士の戦いでは、少しの油断が命取りとなる。
体勢を崩したガオルンに、烏川はすかさず肉薄した。
プロット４／烏川流彦(PC2)のターン
烏川流彦(PC2)：ガオルンに【文曲】、成功
→ガオルンに射撃戦ダメージ１（生命力６→５）
→ガオルン脱落…
戦果処理
GM：殺して、十束剣、奪いますよね……。
PL2：奪います。
GM：ううーん、プライズ移動か。うーん？ …とりあえずガオルンは死んだことにしますね。
※裁定ミス
ガオルン「ぐっ……何故だ……」
烏川流彦(PC2)「お前で三本だ。後で墓は作ってやる……」
烏川流彦(PC2)：プライズ「華刀・九龍」を獲得
【ガオルン 秘密】
拡散情報。あなたは本シナリオ開始時点で「十束剣」を２本保持している。
常に力を求めるあなたの【本当の使命】は、荒廃した世界を続けることだ。あなたはそのために牙を研ぎ続けてきた。
あなたは真夜中シーンでNPCの襲撃を選択する。
この【秘密】が公開されないままクライマックスフェイズを迎えた場合、他のNPC全員を殺害して「十束剣」を奪い、クライマックスフェイズに参加する。
GM：ガオルンは十束剣を２本持っていたので、２本分として烏川に渡ります。
※裁定ミス
PL2：２本！？
他PL：ええー！？
GM：（……いや本当にこれで良いんだっけ？）
倒れ伏したガオルンの骸が、瞬く間に人の形を失っていく。
青龍刀に変じたその「十束剣」は、神刀・禍狩に吸い込まれた。
力を増した太刀は、ずっしりと重い。
そうして、烏川は気づいた。今しがた禍狩が吸い込んだ力は、「十束剣」１本分としては、あまりにも強すぎることに。
凍える声で、彼は呟きながら、身を翻す。
烏川流彦(PC2)「こいつ、もう既に一人殺していたのか……なら墓は要らないか」
～そして後ほど～
GM：シナリオ読み返してたんですけど、メインフェイズでは、真夜中シーン以外でNPCが死ぬとは書いてなかったです……。
GM：今後NPCが３本とか持っていた場合、１回の戦闘で３本とも奪えると強すぎるので、以後のメインフェイズ中の戦闘では、NPCは死なない・奪える十束剣は１本のみ、としても良いでしょうか。すみません！
PL2：了解です。
他PL：烏川が強すぎるからナーフですね。
GM：もう処理してしまったので、ガオルンは死んだままにして、烏川は計４本分の十束剣を所持するものとします。烏川は元々十束剣２本持っていたので、２本とも奪えた、ということにさせてください。
GM：（ここでガオルン殺したのはミスった……） GM：（まあ、どうせこいつはヘイト集めやすくなってるキャラだから、ここで烏川に殴られて１本奪われていたなら、どうせ次の真夜中シーンでPCの誰かに襲撃されて死んでいたはず。だから辻褄は合う…かな？） GM：（PC2は推奨流派が御斎で、禍狩所持がほぼ前提なので、どうせ有利だし） ※GM注※ つまり、メインフェイズの戦闘における十束剣プライズの移動をどう取り扱うか、NPCの生死をどう取り扱うかの裁定ミス。 電撃作戦は普通に想定される事態なんだから、これは本当に、本当に、GMちゃんと検証しとけよって話ですね…！ そもそもGMは「華刀・九龍」が（「神刀・禍狩」と同様）十束剣２本分のプライズだと勘違いしていたが、後ほどシナリオを読み込むと、そこから違っていた……。 細かい話は、GM用の記事書くならその時にまたするかも。
1-2.巳ィちゃん(PC5)のシーン
シーンプレイヤー：巳ィちゃん(PC5)
選択、ドラマシーン、感情判定→高峰律(PC3)
出演：高峰律(PC3)
巳ィちゃん(PC5)：TMT 魔都東京シーン表(8) ＞ 夜の新宿歌舞伎町。東洋一の繁華街であるこの場所は、魔都と化した今でも盛況である。
PL5：りっちゃんに出てきて欲しい。 PL3：分かりました。 PL5：異形化でキャッチに化けます。
歌舞伎町を歩く高峰に、声が掛かった。
巳ィちゃん(PC5)「ねえキミかわいいね！ 夜のお仕事とか興味ない？」
巳ィちゃん(PC5)：【異形化】で感情判定、成功
巳ィちゃん(PC5)→高峰律(PC3)：共感
高峰律(PC3)→巳ィちゃん(PC5)：怒り
PL3：さすがに妖魔にプラスの感情にはしたくない。
PL5：背景「隠されし異形」使います。感情を反転させることができる！
PL3：えっ、こわ……！
巳ィちゃん(PC5)：「隠されし異形」の判定、成功
高峰律(PC3)→巳ィちゃん(PC5)：友情
高峰律(PC3)「うざい、どっか行って……」
巳ィちゃん(PC5)「ボクだミュ！ りっちゃん！」
高峰律(PC3)「ってみぃちゃん！？ あなた、八岐大蛇に憑依されたはずじゃ……」
巳ィちゃん(PC5)「ボクの正義の心は消えないミュ！ 今回もバディ結成だミュ！」
巳ィちゃんはつぶらな瞳を高峰に向ける。
変わり果てた異形の瞳。
妖魔の視線にさらされ、高峰の疑いは、塗りつぶされていった――。
GM：（このマスコットもどき、相変わらず流彦クンのこと放置してるな）
1-3.板鳥侑治(PC1)のシーン
シーンプレイヤー：板鳥侑治(PC1)
選択：ドラマシーン、情報判定→巳ィちゃん(PC5)
出演：高峰律(PC3)、巳ィちゃん(PC5)
板鳥侑治(PC1)：TMT 魔都東京シーン表(12) ＞ 電波塔の上。ここからなら変貌してしまった魔都東京の姿を一望できる。そしてそれは、妖魔たちからも見つけられやすいということだ。
PL1：怪しいのでみぃちゃんの情報抜きに行きます。高いところから探していたということで。
電波塔の上で、少年が下界を見下ろしている。
板鳥侑治(PC1)「なんてこった……」
変貌してしまった東京に、板鳥は呆然と呟いた。
板鳥侑治(PC1)「あ！ アイツ！ あんな所にいやがった！！」
距離が離れていようが、忍者の目には関係がない。
雑踏の中、巳ィちゃんと高峰の姿を見つけると、彼は妖魔の秘密を探ろうと隠形する。
板鳥侑治(PC1)：【隠形術】で情報判定、成功
【PC5秘密】
あなたは、あなたの身体に憑依した八岐大蛇の精神体を逆に取り込んだ。あなたは【奥義】１つを追加で修得できる。
シノビガミが荒廃させた未来でなければPC2は力を求めず、あなたとPC2は出会えない。
あなたの【本当の使命】はPC2と出会える未来に辿り着くことだ。自分が完全な八岐大蛇となれば、荒廃した未来を作るのはたやすい。
あなたは自らの身体に眠る「草薙剣」の力を使うことで、真夜中シーンで一度だけNPCに対する襲撃が行える。この襲撃は護衛されていても成功し、対象を殺害して対象が持つ「十束剣」を全て奪うことができる。襲撃を行った場合、この【秘密】は公開となる。
PL1：……ちょっとみぃちゃんに文句言っていいですか？ この秘密、何も面白くない（笑） PL5：ええー、面白くないってそんな！
1-4.天草雷(PC4)のシーン
シーンプレイヤー：天草雷(PC4)
選択：ドラマシーン、情報判定→？？？
出演：なし
天草雷(PC4)：TMT 魔都東京シーン表(11) ＞ 町田駅前。都心から離れたここなら東京の外と繋がっているかもしれない。
PL4：自分の秘密に書いてある情報判定をやりたいんですけど。
GM：では判定は【千里眼の術】になります。
【PC4秘密】
山城ヨウは元々比良坂機関の占者の家系に生まれ、過去未来を幻視する異能を持っていた。殺される数日前から、彼は何事か考え込むことが多くなり、無理をして異能を使い続けていたようだ。
この【秘密】を知るPCは、プライズ「手記の断片」を探すことができる。
※シナリオ開始後にPC4に開示：「千里眼の術」での情報判定に成功すると、プライズ（手記の断片）の所在を知ることができる。
PL1：あっ（何かに気づいた） ～密談～ ＞PL1：板鳥の秘密にある「？？？」への判定は、「？？？」の登場を待つ必要がありますか？ ＞GM：出したかったら「秘密のやつやります」と言ってください。演出します。 PL1：そうか……。
天草雷(PC4)：判定失敗→神通丸で再判定、成功
天草雷(PC4)：「見つけた！ これがあの人の……」
GM：では、プライズ渡しますね。概要の方は全体に公開します。秘密は天草だけに渡します。
【プライズ「手記の断片」概要】
手記の断片。厳重に封印されている。このプライズの【秘密】は、プライズ保持者が自動的に獲得する。その時、情報共有は発生しない。
なお、このプライズは１回のドラマシーン内で１回だけ受け渡しが可能である。
【プライズ「手記の断片」秘密】
山城ヨウは、未来人・カガリの尽力にも関わらず、近い将来、両断戦争が再開すること、そして自分が死を逃れえないことに気がついた。
彼はまた、襲撃を受け死に瀕した自分が「観刀・夜憂」をPC4に譲渡することで、PC4が無理に両断戦争への参加を続け、死亡してしまうことを知った。彼はそれを強く気に病み、「観刀・夜憂」がPC4に渡らないよう、斜歯忍軍に自分の身体を回収させ、研究材料として提供した。その結果としてどうなるかも、薄々察しながら。
この【秘密】をPC4が獲得した場合、PC4は【使命】を両断戦争を止めることに変更できる。
このプライズの保持者がPC3またはPC4である場合、戦闘時にダメージを１点だけ軽減することができる。
手記そのものは発見できなかったが、その断片は手に入れた。
忍びの技で厳重に封印されたそれを、天草は慎重にほどいていく。
しかし、文字を読み解くにつれ、少女の顔は曇っていった。
天草雷(PC4)：「そんな……じゃあ私は……」
PL4：なんかそれっぽいこと言っておこう。 他PL：何かは分からないけど、明らかにあいつ（山城ヨウ）の関係っぽい。 GM：このプライズはドラマシーンで受け渡し可能ですが、１回のドラマシーンで渡せるのは１人だけとします。 PL4：誰かに渡して、また自分に返してもらうのも駄目ですか？ GM：そうですね…それはありにしましょうか。
～密談～ ＞PL4：使命を変更したいです。 ＞GM：了解です。他の皆さんにはクライマックスフェイズか、もしくは特定のタイミングで公開します。 ＞PL4：プライズで１点軽減するのは毎回ですか？ １回きり？ ＞GM：１回きりです。
1-5.高峰律(PC3)のシーン
シーンプレイヤー：高峰律(PC3)
選択：ドラマシーン、感情判定→板鳥侑治(PC1)
出演：板鳥侑治(PC1)
高峰律(PC3)：TMT 魔都東京シーン表(12) ＞ 電波塔の上。ここからなら変貌してしまった魔都東京の姿を一望できる。そしてそれは、妖魔たちからも見つけられやすいということだ。
板鳥を探して、高峰が電波塔の上に現れた。
高峰律(PC3)「こんなところにいたの？」
板鳥侑治(PC1)「ああ、さっきあの妖魔に絡まれてたのみてたぜ」
少年少女は東京を見下ろす。
闇に紛れ、各流派の忍びが妖魔に対抗している。
しかし、あまりにも妖魔の数は多く、忍びの数は限られている。
限界はやがて来る。それはこの東京にいる忍び達、誰しもが分かっていた。
板鳥侑治(PC1)「まったく、どうなっちまったんだろうな……この世界は」
高峰律(PC3)「早く、この戦争を終わらせて平和を取り戻さないと」
板鳥侑治(PC1)「ああ、そうだな……」
高峰律(PC3)：【記憶術】で感情判定、成功
高峰律(PC3)→板鳥侑治(PC1)：友情
板鳥侑治(PC1)→高峰律(PC3)：友情
PL1：ついでにみぃちゃんの秘密を高峰に渡します。 PL3：……これは…確かに面白くないかも。 PL5：ええー！？（笑）
【PC5秘密】（再掲）
あなたは、あなたの身体に憑依した八岐大蛇の精神体を逆に取り込んだ。あなたは【奥義】１つを追加で修得できる。
シノビガミが荒廃させた未来でなければPC2は力を求めず、あなたとPC2は出会えない。
あなたの【本当の使命】はPC2と出会える未来に辿り着くことだ。自分が完全な八岐大蛇となれば、荒廃した未来を作るのはたやすい。
あなたは自らの身体に眠る「草薙剣」の力を使うことで、真夜中シーンで一度だけNPCに対する襲撃が行える。この襲撃は護衛されていても成功し、対象を殺害して対象が持つ「十束剣」を全て奪うことができる。襲撃を行った場合、この【秘密】は公開となる。
interlude
真夜中シーン１
出演：なし
GM：（集めた真夜中カードをチェック）
| 対象 | 護衛 | 襲撃 |
| 板鳥侑治(PC1) | － | － |
| 烏川流彦(PC2) | － | － |
| 高峰律(PC3) | － | － |
| 天草雷(PC4) | 天草雷(PC4)（自分） | － |
| 巳ィちゃん(PC5) | 巳ィちゃん(PC5)（自分） | － |
| 早乙女イツキ | 板鳥侑治(PC1) | － |
| 獅童タケル | 早乙女イツキ 獅童タケル（自分） | 烏川流彦(PC2) 高峰律(PC3) |
| 刻阪カエデ | 刻阪カエデ（自分） | アレン・ニューワールド |
| 無道シュリ | － | － |
| アレン・ニューワールド | － | － |
GM：今回の真夜中シーンでは、死者・生命力の減、ともにありません。 PL：ええー。 PL：１回目だから誰も死なないように調整されてたのかも。 GM：（いや、アレンなら殺せました） GM：（何でタケルばっかり狙われたんだろう？ ガオルンがいないからって、タケルそんなに怪しかったっけ？）
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