こちらは『忍術バトルRPG シノビガミ』のリプレイ記事です。
プレイシナリオ:「刃魔正忍記 地の巻」 (『シノビガミ シナリオ集 正忍記・認』掲載、MASASHIGE氏執筆)
元は4人用シナリオの「刃魔正忍記」を、5人用シナリオに改変してプレイしています。
そのため、【使命】や【秘密】の文章、キャラクターや用語の設定などを一部、創作・変更して使用させていただいています。
(なお、シナリオ改変とは関係なく、GMが説明しやすいよう、多少表現を変えている部分もあります)
元シナリオ等、引用部分の著作権は著者、出版社・発売元に帰属します。
©冒険企画局 ©河嶋陶一朗 「忍術バトルRPG シノビガミ」
ネタバレにはくれぐれもお気をつけて!
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登場するPC
PC1 板鳥侑治(不知火)
・平和に暮らしていた学生忍者
・おそらく主人公
PC2 烏川流彦(私立御斎学園)
・PC1の命を狙う転校生
・おそらく裏主人公
PC3 高峰律(斜歯忍軍)
・PC1の幼馴染
・おそらくヒロイン
PC4 天草雷(鞍馬神流)
・PC1とPC3の先輩…だった
・サポートキャラに見せかけたメインキャラ
PC5 巳ィちゃん(隠忍の血統)
・PC2の従者
・マスコットを目指した妖魔の一部
episode 2 ~交錯する2日目~
メインフェイズ(2サイクル目)
行動順:天草雷(PC4)→巳ィちゃん(PC5)→烏川流彦(PC2)→板鳥侑治(PC1)→高峰律(PC3)
シーン表:魔都東京シーン表
2-1.天草雷(PC4)のシーン
シーンプレイヤー:天草雷(PC4)
選択:ドラマシーン、情報判定→高峰律(PC3)
出演:板鳥侑治(PC1)、高峰律(PC3)
天草雷(PC4):TMT 魔都東京シーン表(10) > 神田古書街。多くの古書店が軒を連ねている。そこに並ぶ本には魔書と呼ばれるものも多数存在しているようだ。
天草雷(PC4)「見つけたわ! 二人とも!」
板鳥侑治(PC1)「じむしパイセン……! じゃなかった、天草先輩!」
高峰律(PC3)「何の用です? ユウジの十束剣は渡しませんよ」
板鳥をかばって身構える高峰に、天草は真剣な目を向けた。
天草雷(PC4)「高峰律、あなたの覚悟試させてもらうわ」
PL4:フレーバーで戦闘を仕掛けます。戦闘の中で見えるものがあるはず。
天草雷(PC4):【骨法術】で情報判定、成功
→高峰律(PC3)の秘密獲得
十束剣は出さず、天草は無手で仕掛けた。
不意をつかれた高峰は防戦に回るしかない。
【PC3秘密】
斜歯忍軍は、脳死状態の「十束剣」山城ヨウから抽出したプライズ「観刀・夜憂」をあなたの体内に移植した。あなたも魔仭「十束剣」として扱う。
両断戦争が再開した今、あなたが斜歯忍軍に与えられた【本当の使命】は、両断戦争の勝者となることだ。
PC1と互いにプラスの感情を獲得していれば、あなたは【使命】をPC1に普通の学園生活を送らせることに変更してもよい。
PL4:うん? これどういうことだろう。なんで天の巻で……。
GM:あ、分かりにくかった。補足します。
※天の巻の地虫風太郎/天草雷(PC4)の秘密、PC4の記憶では、山城ヨウが「高峰律(PC3)を守ってほしい」と言い、高峰を心配していた、と記されていた。
~密談~
>GM:山城としては、自分が天草を守るためにした行動が、高峰を戦いに巻き込むことになったので、罪悪感がありました。
>PL4:これどっちの使命になってるかも今は言えないんですよね。
>GM:今は言えませんが、天草の秘密と、プライズ「手記の断片」の秘密、両方知っている人には教えても良いです。
板鳥侑治(PC1)「先輩! こんな戦争やめましょうよ!」
板鳥が慌てて割って入ると、天草は2人から距離を取る。
天草雷(PC4)「それがあなたの答えなのね」
PL4:高峰にプライズを渡して秘密を見せようかな。返してくれなかったら…その時はその時で。
PL3:ちゃんと返します!
GM:この秘密は情報共有が発生しません。
天草はため息を吐くと、高峰に歩み寄り、手記の断片を手渡した。
天草雷(PC4)「あの人の最後の願いだからあなたにも知る権利があるでしょう」
高峰律(PC3)「これは……?」
【プライズ「手記の断片」秘密】(再掲)
山城ヨウは、未来人・カガリの尽力にも関わらず、近い将来、両断戦争が再開すること、そして自分が死を逃れえないことに気がついた。
彼はまた、襲撃を受け死に瀕した自分が「観刀・夜憂」をPC4に譲渡することで、PC4が無理に両断戦争への参加を続け、死亡してしまうことを知った。彼はそれを強く気に病み、「観刀・夜憂」がPC4に渡らないよう、斜歯忍軍に自分の身体を回収させ、研究材料として提供した。その結果としてどうなるかも、薄々察しながら。
この【秘密】をPC4が獲得した場合、PC4は【使命】を両断戦争を止めることに変更できる。
このプライズの保持者がPC3またはPC4である場合、戦闘時にダメージを1点だけ軽減することができる。
高峰律(PC3)「ヨウ先輩の遺志……確かに受け取りました」
断片が天草の手に戻る。
少女達は身の内にそれぞれの使命を抱え、見つめ合った。
天草雷(PC4)「あなたの出す答え、その行動で見させてもらうわ」
PL1:ついでにみぃちゃんの秘密を天草にも共有します。
PL5:回し読みされてる!
PL4:……ああー、ね。
PL5:その反応やめてください。
2-2.巳ィちゃん(PC5)のシーン
シーンプレイヤー:巳ィちゃん(PC5)
選択:ドラマシーン、感情判定→烏川流彦(PC2)
出演:烏川流彦(PC2)
巳ィちゃん(PC5):TMT 魔都東京シーン表(2) > お台場。臨海副都心。テレビ局や展示場など、特徴的な建造物は冒涜的な改造を施されている。
烏川流彦(PC2)「クソ、こんな妖魔に不覚を……!」
巳ィちゃん(PC5)「流彦クン! なんか触手に服とかされてるけど大丈夫ミゅ!?」
GM:触手に捕まってることにされてしまってる…。
烏川流彦(PC2)「みぃちゃん! なぜここに……いや、何でもいいから助けてくれ!」
巳ィちゃん(PC5)「僕と契約して魔法少女になるミュ!」
烏川流彦(PC2)「え、それはちょっと……」
巳ィちゃんの異形の瞳が烏川を捉えた。
巳ィちゃん(PC5)「流彦クンのこと全部見てるミュ!」
巳ィちゃん(PC5):【千里眼の術】で感情判定、成功
巳ィちゃん(PC5)→烏川流彦(PC2):共感
烏川流彦(PC2)→巳ィちゃん(PC5):友情
PL2:マイナスの感情にしても、どうせ反転されるだろうし……。
巳ィちゃん(PC5)「流彦クン! 信じてたミュ! ミラクル流彦クンビーム!」
従者はあくまで「いつも通り」におどけている。
だが、その身にまとっているのは、あまりにも強大な妖気だ。
主人と従者の関係は、今や、すっかりと変わり果ててしまった。
烏川はうなだれ、悔し気に拳を握る。
烏川流彦(PC2)「みぃちゃん…僕は君を助けると誓った。今はまだ力が足りない…許してくれ」
2-3-1.烏川流彦(PC2)のシーン①
シーンプレイヤー:烏川流彦(PC2)
選択:ドラマシーン、情報判定→無道シュリ(居所)
出演:巳ィちゃん(PC5)
烏川流彦(PC2):TMT 魔都東京シーン表 魔都東京シーン表(10) > 神田古書街。多くの古書店が軒を連ねている。そこに並ぶ本には魔書と呼ばれるものも多数存在しているようだ。
PL2:神田でネクロノミコンを探してそこからシュリの居場所を探ります。
GM:ネクロノミコンって(笑)
他PL:一般人狙うなんて外道だ!
他PL:まあ、本当に一般人だとは限らないわけですし。
烏川流彦(PC2):【伝達術】で情報判定、成功
烏川流彦(PC2):【電撃作戦】の判定、成功
烏川流彦(PC2)「見つけたぞ、十束の剣。お前に恨みはないが、その剣もらいうける」
無道シュリ「いや…やめて……」
冷酷な目をした忍びが、あどけない一般人の少女に迫る。
彼女の表情は恐怖で凍り付いている。
巳ィちゃん(PC5)「流彦クンがマショ活に勤しんでるみたいだミュ!」
PL2:違います。
GM:冷静な突っ込み。
GM:(マショ活…? あ、魔法少女活動か)
2-3-2.烏川流彦(PC2)のシーン②
シーンプレイヤー:烏川流彦(PC2)
選択:【電撃作戦】による戦闘シーン→無道シュリ
乱入:なし
PL1:無道もキャラシあるんですね。
GM:一般人の戦闘ルールを確認するので少し待ってください。
GM:えーと、予測値を決めるのか。PC2の忍法的に……えー、どこに置こう。難しい……。
1ラウンド目
プロット4:烏川流彦(PC2)
プロット2:無道シュリ(予測値)
プロット0:無道シュリ
GM:そっちかー!
PL1:いやこれ当てるの無理でしょう。選択肢が広すぎる。
プロット4/烏川流彦(PC2)のターン
烏川流彦(PC2):無道シュリに【北斗】、命中
無道シュリ:回避判定、失敗
→無道シュリに接近戦ダメージ2(生命力6→4)
→無道シュリ脱落…
戦果処理
PL2:十束剣ください! GM:…………。 PL2:ん? GM:無道シュリからは十束剣を奪えません。別の戦果を選択してください。 PL2:なんだって? PL2:……えーと、じゃあ秘密をください。 PL1:やっぱり、こんなところにいる一般人が本当に一般人なわけないんですよ。
【無道シュリ 秘密】
無道シュリは既に死亡している。あなたは渡来人「刀匠」であり、「十束剣」を保持しておらず、魔仭「十束剣」ではない。あなたに対する真夜中シーンの襲撃は全て失敗し、襲撃者は1点の射撃戦ダメージを受ける。
あなたの【本当の使命】は、PC1をシノビガミにすることだ。そのための細工を施してきた。
あなたが生きている限り、「PC1を殺害できる」と書かれた方法以外ではPC1は死亡せず、また、NPCが勝利した場合は必ずPC1がシノビガミとなる。
自分がシーンプレイヤー時のドラマシーンにおいて、あなたに忍具を1つ渡すことで【秘密】が公開されているNPC1人が持つ「十束剣」の本数を公開情報にすることができる。
無道シュリ「……やめてください……」
少女はさめざめと、力なく泣いている。
しかし何故か、彼女は十束剣を「持っていない」のだ。
構えていた太刀を下ろすと、烏川は呟いた。
烏川流彦(PC2)「そうか、お前だったのか」
PL1:あ、拡散情報じゃないのか。えー、NPCの秘密は全部拡散情報にしましょうよー。 PL2:この秘密は、みぃちゃんにも渡します。
情報共有:巳ィちゃん(PC5)→高峰律(PC3)
烏川流彦(PC2)「その命、預けておく……クライマックスフェイズまでな」
巳ィちゃん(PC5)「流彦クン、それは新しい魔法ミュ?」
烏川流彦(PC2)「高度に進歩した忍術は魔法と区別がつかない」
2-4.板鳥侑治(PC1)のシーン
シーンプレイヤー:板鳥侑治(PC1)
選択:ドラマシーン、判定→???
出演:PC全員
板鳥侑治(PC1):TMT 魔都東京シーン表(8) > 夜の新宿歌舞伎町。東洋一の繁華街であるこの場所は、魔都と化した今でも盛況である。
雑踏に立つ板鳥。
距離を置いて、他の忍び達が後をつけてきている。
【PC1秘密】
力が欲しいかと問う声の正体は、PC2の生まれた未来においてシノビガミとなったPC1だった。
未来のあなたは言う。両断戦争の結果シノビガミが誕生すれば、PC2が来た破滅の未来へ進むと。そして破滅を避けるためには、シノビガミが殺す対象としての八岐大蛇の復活も必要なのだ、と。
未来の自分の声とカガリの言葉。どちらに従うべきか、あなたは迷っている。カガリの言葉に従い両断戦争を止めるなら、なるべく多くの「十束剣」を守った上で、止めるための方法を探す必要がある。
あなたは【使命】をシノビガミと八岐大蛇を復活させることに変更できる。
未来のPC1と感情を結ぶことで、あなたは未来のPC1の記憶を探ることができる。
PL1:秘密のやつをやります。
GM:では、板鳥くんは自分の内面に潜っていくように、瞑想してください。
板鳥侑治(PC1)「(……なんだ……?)」
板鳥侑治(PC1)「(……なにか……俺の中に……?)」
板鳥は自らの内面を注視する。
すると、どこからともなく囁き声が聞こえてきた。
???「どうして力を手に入れようとしないんだ?」
???「力がなければ何もできない」
板鳥侑治(PC1)「手に入れて、どうするんだ、それで皆を助けられるのか?」
板鳥侑治(PC1)「俺が欲しいのは力じゃない、救いだ」
???「何をするべきか、もう一度考えろ」
板鳥侑治(PC1)「俺がするべき、こと……」
板鳥侑治(PC1)「爺ちゃん……俺……」
PL1:これどうすれば良いんですか? これで良い?
板鳥侑治(PC1):【死霊術】で感情判定、成功
板鳥侑治(PC1)→未来のPC1:共感
未来のPC1→板鳥侑治(PC1):憧憬
GM:それでオッケーです。秘密渡しますね。
【未来のPC1の記憶 概要】
条件を満たす者だけが【秘密】を探ることができる。
【未来のPC1の記憶 秘密】
未来のPC1の記憶において、両断戦争が再開したきっかけは、妖魔化した朧丸がPC1を襲撃し、PC1がこれを下して「妖刀・終喪円」を取り込んだことだった。
その後も他の十束剣を取り込み、PC1はシノビガミとなった。しかし、シノビガミの力が暴走したため、世界は荒廃した。
また、未来のPC1の記憶では、東京にこれほどの妖魔は跋扈していなかった。未来人らによる改変の影響なのだろうか。「両断戦争を止めさえすれば本当に平和になるのか?」未来のPC1はそう囁いている。
情報共有:板鳥侑治(PC1)→高峰律(PC3)
PL1:えー、これどうしよう……。 PL1:いや、みんなに共有します。 GM:では全体公開にします。 GM:ちなみに、未来のPC1に質問してもいいですよ。この時何が起こったか、とか。 PL1:え、チートでは? じゃあ……。
板鳥は未来の自分に尋ねる。
未来、自分がシノビガミとなった世界では、八岐大蛇は顕現したのか。また、烏川やみぃちゃんは学園に現れたのか。
未来の板鳥は答える。
八岐大蛇は顕現しなかった。また、未来人も学園には現れなかった、と。
GM:未来のPC1、つまりシノビガミとなった板鳥がいた世界は、PC2の烏川が来た未来と同じになります。朧丸が学園を襲撃して、板鳥が朧丸を倒しました。 GM:シノビガミの力が暴走してからは、記憶は途切れています。
PL4:あ、板鳥に高峰の秘密を渡します。あと、プライズは…返ってこなかったら嫌だな。 PL1:いや返すよ。返す。 PL4:じゃあそっちも一旦渡します。
未来の自分から得た記憶に混乱する板鳥に、天草がそっと近づく。
天草雷(PC4)「あなたも知っておくべきだわ。あの娘の思いをね」
【PC3秘密】(再掲)
斜歯忍軍は、脳死状態の「十束剣」山城ヨウから抽出したプライズ「観刀・夜憂」をあなたの体内に移植した。あなたも魔仭「十束剣」として扱う。
両断戦争が再開した今、あなたが斜歯忍軍に与えられた【本当の使命】は、両断戦争の勝者となることだ。
PC1と互いにプラスの感情を獲得していれば、あなたは【使命】をPC1に普通の学園生活を送らせることに変更してもよい。
天草雷(PC4)「これはあなたには関係ないことだけど私が死んだときのために託しておくわ」
【プライズ「手記の断片」秘密】(再掲)
山城ヨウは、未来人・カガリの尽力にも関わらず、近い将来、両断戦争が再開すること、そして自分が死を逃れえないことに気がついた。
彼はまた、襲撃を受け死に瀕した自分が「観刀・夜憂」をPC4に譲渡することで、PC4が無理に両断戦争への参加を続け、死亡してしまうことを知った。彼はそれを強く気に病み、「観刀・夜憂」がPC4に渡らないよう、斜歯忍軍に自分の身体を回収させ、研究材料として提供した。その結果としてどうなるかも、薄々察しながら。
この【秘密】をPC4が獲得した場合、PC4は【使命】を両断戦争を止めることに変更できる。
このプライズの保持者がPC3またはPC4である場合、戦闘時にダメージを1点だけ軽減することができる。
PL1:ついでにみぃちゃんの秘密も烏川に共有しましょうか。
GM:了解です。全体公開にしますね。
【PC5秘密】(再掲)
あなたは、あなたの身体に憑依した八岐大蛇の精神体を逆に取り込んだ。あなたは【奥義】1つを追加で修得できる。
シノビガミが荒廃させた未来でなければPC2は力を求めず、あなたとPC2は出会えない。
あなたの【本当の使命】はPC2と出会える未来に辿り着くことだ。自分が完全な八岐大蛇となれば、荒廃した未来を作るのはたやすい。
あなたは自らの身体に眠る「草薙剣」の力を使うことで、真夜中シーンで一度だけNPCに対する襲撃が行える。この襲撃は護衛されていても成功し、対象を殺害して対象が持つ「十束剣」を全て奪うことができる。襲撃を行った場合、この【秘密】は公開となる。
2-5.高峰律(PC3)のシーン
シーンプレイヤー:高峰律(PC3)
選択:ドラマシーン、情報判定→烏川流彦(PC2)
出演:PC全員
PL3:烏川の秘密を探ります。
PL5:シーンに出たいです!
PL3:全員出てもらって良いですよ。
巳ィちゃん(PC5)「流彦クンのこと、ボクも知りたいミュ!」
高峰律(PC3):TMT 魔都東京シーン表(4) > 東京大学の本郷キャンパス。多数の机を積み重ねたバリケードと有刺鉄線によって門は塞がれている。
高峰律(PC3)「あいつ、一度は協力してくれたと思ってたけどまだ何か企んでるみたいなのよね」
巳ィちゃん(PC5)「流彦クンは悪い子じゃないミュ! ボクを信じてくれたミュ」
高峰律(PC3):【調査術】で情報判定、成功
情報共有:高峰律(PC3)→巳ィちゃん(PC5)
PL3:これは全員に共有しましょう。
GM:では全体公開にします。
【PC2秘密】
運命の力はPC1をシノビガミにしようと働く。それはあなたが生まれた荒廃した未来へと続く道だ。
それを避けるためにはPC1を殺害するか、あなたがシノビガミになるしかない。
あなたは【使命】を両断戦争に勝利し、シノビガミになることに変更できる。
朧丸の瘴気を吸収した神刀・禍狩。その所持者がクライマックスフェイズで勝利すれば、所持者はPC1を殺害できる。
神刀・禍狩の所持者も魔仭「十束剣」として扱う。
※運命の力…両断戦争の勝者がPCではない場合、自動的にPC1がシノビガミとなる
PL1:このシナリオ、NPCが勝つことも想定されてるのか。 PL5:でもガオルン死にましたよね? GM:死にましたね……くっ……。 PL2:GM、相談です。秘密が公開されたので、やりたいことがあるんですが、真夜中シーンの前に、3サイクル目の行動を前借りする形で早乙女と感情判定しても良いですか? 先にロールプレイをやってしまいたい。 GM:うーん……まあいっか。許可します。
2-6.烏川流彦(PC2)のシーン
シーンプレイヤー:烏川流彦(PC2)
選択:ドラマシーン、感情判定→早乙女イツキ
出演:早乙女イツキ
烏川流彦(PC2):TMT 魔都東京シーン表 魔都東京シーン表(12) > 電波塔の上。ここからなら変貌してしまった魔都東京の姿を一望できる。そしてそれは、妖魔たちからも見つけられやすいということだ。
烏川流彦(PC2)「ここなら誰もいない。いるんだろう、イツキ」
早乙女イツキ「……来たわよ」
烏川が呼びかけると、暗がりから早乙女が姿を見せた。
烏川流彦(PC2)「いま僕が持っている十束の剣は4本。つまり、両断戦争の勝者は僕だ」
GM:ちょっと烏川くん(笑)
早乙女イツキ「そんなことはまだわからないわ。私は諦めない」
険しい顔で答える早乙女に、烏川は続けた。
烏川流彦(PC2)「もし勝利したら、僕はシノビガミになって未来を救う。その後は……君が僕を殺せ」
烏川流彦(PC2)「シノビガミなど、あってはならない存在だ」
ひゅっと早乙女が息を呑む。
烏川は冗談ではないと示すように、彼女をじっと見つめている。
早乙女イツキ「あなた達兄弟は、本当に……なんなのよ」
少女の声は震えている。
早乙女イツキ「どうして生きようとしないの? どうして犠牲になろうとするのよ……」
烏川流彦(PC2)「板鳥を殺せば、あの未来は避けられるかもしれない。だがその確証はない」
烏川流彦(PC2)「それに、僕にあいつは……殺せない。だからお前に、頼む」
早乙女イツキ「私は私のやりたいようにやるわ!」
反射的に早乙女は叫び返す。
その表情がみるみるうちに歪んでいく。
早乙女は片手で顔を隠すと、烏川に背を向けた。
そうして少女は弱々しい声で「……死なないで……」と訴えた。
烏川流彦(PC2)「お前が望む未来なら、どうなっても大丈夫だろう」
烏川の声音は優しかった。それは少女に、彼の兄を思わせた。
PL5:早乙女さん可哀想じゃないですか。兄弟そろって……。
烏川流彦(PC2):【伝達術】で感情判定、失敗
PL2:何だと! ……神通丸使います。
→神通丸で再判定、成功
GM:早乙女イツキの感情表ロール、結果は2です。ここはさすがに怒りですね! PL2:烏川から早乙女へは……悩むなこれ……。 ※ハウスルールで、感情はダイスロールしても、自分で選択しても良いことにしている。 PL2:よし、狂信を選びます。アイツは僕たちの言うことを聞いてくれるはず、と狂信しています!
烏川流彦(PC2)→早乙女イツキ:狂信
早乙女イツキ→烏川流彦(PC2):怒り
GM:(ところで、烏川は早乙女の【本当の使命】を知らないんだよな……)
interlude
真夜中シーン2
出演:なし
無道シュリの秘密が高峰に渡っていなかったことが判明したため、このタイミングで処理。 PL3がPL2・PL5了解の元、全体公開にしたことで、真夜中シーンでPCの誰かがうっかり無道を襲撃し、不幸にも射撃戦ダメージを受ける事態は防がれた。
PL:次はどうなるんでしょうね。 PL:襲撃できるのは十束剣持ってる人だけですよね? PL3:烏川が殴られたらPC1かPC4ってこと? PL4:犯人特定しようとするのやめてください。 PL3:NPCかもしれないし。 PL4:……なんか誘導しようとしてない? PL3:いやいやそんな。 GM:(高峰さんは十束剣を持っていないことになっているしな……知ってるのはPL1とPL4だけか)
対象 | 護衛 | 襲撃 |
板鳥侑治(PC1) | - | 刻阪カエデ |
烏川流彦(PC2) | - | 板鳥侑治(PC1) 天草雷(PC4) |
高峰律(PC3) | 獅童タケル | - |
天草雷(PC4) | - | - |
巳ィちゃん(PC5) | - | 巳ィちゃん(PC5)(自分) |
早乙女イツキ | 烏川流彦(PC2) | - |
獅童タケル | 早乙女イツキ | 高峰律(PC3) |
刻阪カエデ | - | アレン・ニューワールド |
無道シュリ | - | - |
アレン・ニューワールド | - | - |
GM:処理終わりました。 GM:PC側は、板鳥に射撃戦ダメージ1、烏川に射撃戦ダメージ2。 PL2:うわー! 他PL:まあそりゃね……。 GM:NPC側は、刻阪カエデが死亡しました。 PL3:あー同じ流派の人が死んでしまった。 GM:導入で言ってたのに、結局協力することもなく、でしたね。 GM:(秘密公開前に何か協力っぽい演出を足すべきだったか、悔やまれる) GM:ではカエデの秘密公開しますね。
【刻阪カエデ 秘密】
拡散情報。あなたは八岐大蛇に憑依されており、本シナリオ開始時点で「十束剣」を1本保持している。
あなたの【本当の使命】は八岐大蛇を顕現させることだ。
あなたは真夜中シーンで1サイクル目は自分の護衛を選択し、2サイクル目以降はPCをランダムに襲撃する。
カエデに限らず、憑依を解くためには、憑依された対象に【感情】を持つ者が、対象との戦闘に勝利する必要がある。この【秘密】を知る者は、両断戦争の勝者として実行できる能力に第3の選択肢として「3.八岐大蛇の顕現」を追加できる。
この願いを叶えると、「草薙剣」を持つ者の身体を使って八岐大蛇が顕現する。
PL3:……いや裏切り者じゃないか! PL5:八岐大蛇を顕現……つまり自分の味方だったのか。 PL1:ん? 憑依を解くためには、っていうのは? GM:あ、この文章は実質もう死んだ文ですね。天の巻で板鳥も烏川も憑依されてないし。 PL1:意味のない文章ですか? GM:そうですね。みぃちゃんも「八岐大蛇を逆に取り込んだ」ので、もう憑依ではない。 PL1:……つまり、NPCにも憑依された人はもういなさそうかな。 GM:(あっ!) PL5:まあ、今公開されている情報ではってことかもしれない。 GM:ですね……分かっている範囲では…になります……。
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