「刃魔正忍記」リプレイ⑨ 混迷する3日目【ネタバレ注意】

こちらは『忍術バトルRPG シノビガミ』のリプレイ記事です。

プレイシナリオ:「刃魔正忍記 地の巻」
(『シノビガミ シナリオ集 正忍記・認』掲載、MASASHIGE氏執筆)

元は4人用シナリオの「刃魔正忍記」を、5人用シナリオに改変してプレイしています。
そのため、【使命】や【秘密】の文章、キャラクターや用語の設定などを一部、創作・変更して使用させていただいています。
(なお、シナリオ改変とは関係なく、GMが説明しやすいよう、多少表現を変えている部分もあります)

元シナリオ等、引用部分の著作権は著者、出版社・発売元に帰属します。

©冒険企画局 ©河嶋陶一朗 「忍術バトルRPG シノビガミ」

ネタバレにはくれぐれもお気をつけて!

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登場するPC

PC1 板鳥侑治(不知火)
・平和に暮らしていた学生忍者
・おそらく主人公

PC2 烏川流彦(私立御斎学園)
・PC1の命を狙う転校生
・おそらく裏主人公

PC3 高峰律(斜歯忍軍)
・PC1の幼馴染
・おそらくヒロイン

PC4 天草雷(鞍馬神流)
・PC1とPC3の先輩…だった
・サポートキャラに見せかけたメインキャラ

PC5 巳ィちゃん(隠忍の血統)
・PC2の従者
・マスコットを目指した妖魔の一部

episode 3 ~混迷する3日目~

メインフェイズ(3サイクル目)

行動順:巳ィちゃん(PC5)天草雷(PC4)板鳥侑治(PC1)高峰律(PC3)
烏川流彦(PC2)は前借り行動済み

巳ィちゃん(PC5)のシーン

シーンプレイヤー:巳ィちゃん(PC5)
選択:ドラマシーン、情報判定→アレン・ニューワールド
出演:烏川流彦(PC2)、アレン・ニューワールド

PL5:アレンの秘密探りに行きます。流彦クン出てきて。
GM:せっかくだしアレンもシーンに出して良いですか?
PL5:お? いいですよ。

巳ィちゃん(PC5):TMT 魔都東京シーン表(4) > 東京大学の本郷キャンパス。多数の机を積み重ねたバリケードと有刺鉄線によって門は塞がれている。

巳ィちゃん(PC5)「流彦クン! こないだ下水で変な子を見かけたんだミュ。一緒に探しに行ってほしいミュ!」
烏川流彦(PC2)「わかった」

PL5:異形化で脅して秘密を吐かせましょう。

巳ィちゃん(PC5):SG>=5 (判定:異形化) (SG@12#2>=5) > 8[2,6] > 8 > 成功

巳ィちゃんはアレンの前でドロドロに溶けてみせた。

烏川流彦(PC2)「うわ」
巳ィちゃん(PC5)「キミの秘密を見せるミュ!」

アレン「っ、妖魔は出て行け!」
そう言いながら、アレンは気圧されているようだ。
巳ィちゃんの瞳が彼の秘密を捉える。

【アレン・ニューワールド 秘密】
拡散情報。あなたは本シナリオ開始時点で「十束剣」を1本保持している。
あなたは、東京の人々を守るために戦っている。連合からの連絡が途絶えたことを不審に思ったあなたが調査したところ、東京の外には妖魔蔓延る荒廃した大地が広がっていた。どうやら、東京一帯がまるごと、どこかに転移しているようだ。両断戦争に勝利してシノビガミになれば、外の世界を遮断して、東京だけでも守ることができる。もし両断戦争が終結した際に誰もシノビガミにならなかった場合、東京、そして世界の滅亡が間もなくやってくるだろう。
あなたは真夜中シーンでNPCの襲撃を選択する。

PL:うわあ。
PL:東京以外もう滅んでるってこと?
PL:え、じゃあどうすればいいんだろ。
PL:誰かがシノビガミになるしかないの?

PL3:あー、つまり、こいつか……?(アレンが刻阪を殺したことを察した様子)

巳ィちゃん(PC5)「なかなかエキセントリックな子ミュね!」
烏川流彦(PC2)「なんだと……そんなことになっていたのか」

PL1:あれ、以前は東京の外、普通だったんですよね?
他PL:朧丸の事件の時に、学園の外が隠されていたから、その間にやばいことになったのでは。

PL1:両断戦争が再開したからなのか…? そもそも再開したって誰か宣言してましたっけ?
GM:夜叉姫ですね。天の巻の最後で言ってました。
他PL:確かに、自分はもう関わらないけど争え、みたいなことを言ってた。
PL1:両断戦争の再開って正確にはどの時点になるんだろう。
PL5:自然に始まった、みたいな感じでは。思い返せばあの時が始まりだった、みたいな。

アレン「この東京は、僕の故郷とは違うけど……この場所にも愛着がある。だから、僕はここを守りたいんだ」
烏川流彦(PC2)「やはり……僕が未来を変えるしかない」

巳ィちゃん(PC5)「僕と一緒に世界をせいふ……おっと、救済しないミュ?」

異形の瞳で誘いかける巳ィちゃんを、アレンは睨みつける。

アレン「妖魔になんて協力しないよ? 僕はヒーローだから」
巳ィちゃん(PC5)「マスコットは妖魔じゃないミュ!」

烏川流彦(PC2)「僕も目的は同じだ。それに僕は妖魔じゃない。協力しないか?」
アレン「妖魔の従者を連れてるだろ? 騙されないぞ」
烏川流彦(PC2)「そういえば元従者だった……」

GM:そういえば(笑)

巳ィちゃん(PC5)「過去のことにしないでミュ! ボクたちは熱い友情で結ばれているミュ!」
烏川流彦(PC2)「そうだ、僕たちは運命共同体だ。だから残念だけど彼とは協力できないらしい」

主従が慣れ合う中、分が悪いと見たアレンは逃走していった。

PL1:……ううーん。
※本来はこの次は板鳥の手番だったが、行動をどうするか、悩みまくるPL1~密談(これより少し前)~PL1:自分の秘密の「なるべく多く」は「多ければ多いほどよい」という意味ですか? 「全員じゃないと意味がない」という意味ですか?
>GM:今はまだ明かせません。

【PC1秘密】(再掲)
力が欲しいかと問う声の正体は、PC2の生まれた未来においてシノビガミとなったPC1だった。
未来のあなたは言う。両断戦争の結果シノビガミが誕生すれば、PC2が来た破滅の未来へ進むと。そして破滅を避けるためには、シノビガミが殺す対象としての八岐大蛇の復活も必要なのだ、と。
未来の自分の声とカガリの言葉。どちらに従うべきか、あなたは迷っている。カガリの言葉に従い両断戦争を止めるなら、なるべく多くの「十束剣」を守った上で、止めるための方法を探す必要がある。
あなたは【使命】をシノビガミと八岐大蛇を復活させることに変更できる。

未来のPC1と感情を結ぶことで、あなたは未来のPC1の記憶を探ることができる。

PL4:迷ってるね。
PL2:PCがどう行動するかを決めれば良いんじゃない?
PL1:その「どう行動するか」が決まらないんですよ……。
PL5:あー、主人公ってこういう時だいたい悩むよね。
PL1:情報が足りなくて。どうすれば良いんだ……。

GM:(PC1は確かに「両断戦争を止める」皆生存ルートか「シノビガミと八岐大蛇を顕現させる」皆殺しルートの両極端だからすごく悩ましいんだよなあ)

GM:あれだったらパスしても良いですよ。次の天草を先にやりましょうか?
PL4:ああ、自分は大丈夫です。
PL1:…じゃあそれでお願いします。

天草雷(PC4)のシーン

シーンプレイヤー:天草雷(PC4)
選択:ドラマシーン、情報判定→早乙女イツキ
出演:PC全員、早乙女イツキ

PL4:板鳥の秘密は誰も抜いてないけど…NPCの秘密にいきましょうか。前回から出てて重要キャラっぽいから、早乙女イツキにしようかな。
GM:(おっ?)

PL4:板鳥と高峰さんにはシーンに出てもらいたい。他は……。
PL2:出たい。
PL5:出たいなー。
PL4:じゃあ全員出てOKです。早乙女さんも出ます?
GM:はーい、出ます。

天草雷(PC4):TMT 魔都東京シーン表(5) > 山手線の線路の上。今はここを走る電車も存在しない。代わりに蠢く何かはいるようだが。

GM:では、早乙女は……ちょっと高いところにいます。線路の上の高架みたいな。
PL2:じゃあ、それより高いところでこっそり聞き耳を立てています。

巳ィちゃん(PC5)「流彦クン! あっちでライちゃんが面白そうなことやってるミュ!」
烏川流彦(PC2)「よし、こっそり聞こう」

天草雷(PC4):2D6>=5 (判定:傀儡の術) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功

PL4:人形で烏川に化けて情報を聞き出しましょう。
GM:早乙女の烏川への感情、怒りですけど大丈夫ですか?
PL4:あ。……怒らせることで情報を引き出す!

烏川流彦?(PC4)「やあハニー! 調子はどうだい?」

人形を使って烏川に化けた天草は、とても爽やかに声を掛けた。

高峰律(PC3)「どういう印象?」
板鳥侑治(PC1)「パイセン、もしかして変装下手っすか?」

幼馴染二人組は思わず顔を見合わせ、早乙女もまた、反応に困ったような表情を浮かべた。

早乙女イツキ「……正体を現しなさいな」
天草雷(PC4)「忍術は成功しているはずなのに!」

天草は目を見開く。

早乙女イツキ「なにふざけてるの? ライちゃんったら、まったくもう……ふふふ」

強張っていた早乙女の雰囲気がほどけていく。

天草雷(PC4)「あなたの戦いへの思いを確かめようとしたんだけど、こうなったら直接話したほうがよさそうね」

絡繰術を解き、自らの姿を現した天草を、早乙女は微笑ましく見やった。
十束剣の中でも、ひときわ年若い少女。
天草の行動は、早乙女には、可愛い妹の一人が背伸びしているように感じられたのだった。

GM:(うーん、でも天草の方には記憶があんまりない……)

一方、高所から聞き耳を立てていた烏川はショックを受け、黄昏ていた。

烏川流彦(PC2)「僕ってあんな性格だと思われてるのか……?」
巳ィちゃん(PC5)「あれっ? 流彦クンがあっちにいっちゃったミュ!」

【早乙女イツキ 秘密】
拡散情報。あなたは本シナリオ開始時点で「十束剣」を1本保持している。
あなたはカガリのことが好きだった。彼の代わりに戦いを止めることが、カガリへの弔いになると信じている。
あなたの【本当の使命】は両断戦争を止めることだ。
あなたが同じ【使命】を持つPCに対して【感情】を獲得した場合、あなたは自らの「十束剣」をそのPCに渡す。
あなたは真夜中シーンでNPCの護衛を選択する。「十束剣」を渡した後は自分の護衛を選択する。

両断戦争を止めるためには、クライマックスフェイズ終了時に以下の二つの条件を満たす必要がある。
1.八岐大蛇の封印。「十束剣」を3本以上持った状態で勝者となり封印を宣言すること。
2.十束剣たちの生存。朧丸を含む魔仭「十束剣」が6人以上生存していること。

PL4:うわ、これ今のタイミングか…遅かった。
GM:(イツキと天草が感情結んだなら、天草の使命変更が他のPLにも明示される想定だったんですけど、3サイクル目ですしね)

GM:そうそう、烏川くんに言いたかったんですよ……。前回のドラマシーンの時、烏川は早乙女イツキの本当の使命を知らないんですよ!
PL2:あー(笑)
GM:こっちは両断戦争を止めたいと思っているのに!
PL5:それはもう怒りですね。
PL2:自分がシノビガミになるとか、こいつ何言ってんのってことか(笑)

PL:早乙女の秘密の「朧丸を含む」って、朧丸が生きてないと駄目ってことですか?
GM:あ、違います。朧丸が生きてたら含みますが、いなくても大丈夫。
PL:6人……今生きてるのは?
PL:板鳥、天草、イツキ、タケル、アレン……。
GM:秘密に書いてありますが、烏川くんも「十束剣」として扱います。
PL:じゃあぎりぎり6人かー。

GM:(本当は高峰さんを入れて7人なんだけど、烏川と同じように「十束剣」扱いだって伝わる…かなあ?)

【PC2秘密】(再掲)
運命の力はPC1をシノビガミにしようと働く。それはあなたが生まれた荒廃した未来へと続く道だ。
それを避けるためにはPC1を殺害するか、あなたがシノビガミになるしかない。
あなたは【使命】を両断戦争に勝利し、シノビガミになることに変更できる。
朧丸の瘴気を吸収した神刀・禍狩。その所持者がクライマックスフェイズで勝利すれば、所持者はPC1を殺害できる。
神刀・禍狩の所持者も魔仭「十束剣」として扱う。
※運命の力…両断戦争の勝者がPCではない場合、自動的にPC1がシノビガミとなる

【PC3秘密】(再掲)
斜歯忍軍は、脳死状態の「十束剣」山城ヨウから抽出したプライズ「観刀・夜憂」をあなたの体内に移植した。あなたも魔仭「十束剣」として扱う。
両断戦争が再開した今、あなたが斜歯忍軍に与えられた【本当の使命】は、両断戦争の勝者となることだ。
PC1と互いにプラスの感情を獲得していれば、あなたは【使命】をPC1に普通の学園生活を送らせることに変更してもよい。

GM:この次はどうします? 板鳥くんやるか、高峰さんやるか。
PL1:いつまでも先送りもあれなんで、やります。

PL1:ああー、でも秘密が多すぎて混乱する……! NPC多い!
PL1:開いてない秘密は…天草と獅童だけど、天草は「手記の断片」の秘密もらってるから別に抜かなくても良さそうか…?

PL4:早乙女と感情結べば? 十束剣をくれるらしいし。
PL1:ああ、なるほど。
GM:はい。同じ使命を持つPCに感情を獲得した場合、早乙女は「宙刀・異月」をそのPCに渡します。
PL1:で、十束剣を渡した後の真夜中シーンでは、自分の護衛を選択する。……うん、そうしますか。

板鳥侑治(PC1)のシーン

シーンプレイヤー:板鳥侑治(PC1)
選択:ドラマシーン、情報判定→早乙女イツキ
出演:PC全員、早乙女イツキ

板鳥侑治(PC1):TMT 魔都東京シーン表(4) > 東京大学の本郷キャンパス。多数の机を積み重ねたバリケードと有刺鉄線によって門は塞がれている。

大学の傍、遠い目で佇んでいた早乙女。
板鳥は彼女に近づき、声を掛けた。

板鳥侑治(PC1)「委員長、話があるんだ」
早乙女イツキ「久しぶりね、板鳥。……いいえ、ユウジと呼びましょうか」

板鳥侑治(PC1)「オレ、この両断戦争、止めて見せる。だから、また協力して欲しい」
板鳥侑治(PC1)「オレを信じて、力を預けてくれないか?」

早乙女イツキ「……私、忘れてないのよ。あの時、あなたとカガリ、私を置いていったでしょう」

PL5:なんか裏ヒロインっぽい台詞。
PL1:知らない情報が出てきた……。
他PL:板鳥の消えた記憶の話っぽいですね。

PL1:忘れてないって、天の巻で烏川と一緒に殴りかかったことをなじられるのかと思ったけど、違うんですね。
GM:そんなこともありましたね…。烏川と殴りかかった件は、今は板鳥が「両断戦争を止める」と言ってるのでノーカンで。

PL1:で、カガリと置いていった? 何なんだー。自分は知らない……。
GM:(……この演出はクライマックスの前にでも入れようかと思って準備してたんだけど、今の方が良さそう)

GM:記憶思い出しても良いですよ。回想っぽい演出入れます?
PL1:そうしてください。お願いします。

GM:では板鳥に、ふっと記憶が蘇ります。

「僕を……僕を殺せ! ユウジ!」

ふらつき、苦しげに倒れ込む「彼」。
その傍らで、板鳥もまた膝をついている。

彼らの正面には暗い影がうごめく。
それは複数の首を持った蛇の姿をしている。

PL1:複数の首。一体何岐なんだろうなー(棒読み)

「今なら、十束剣が一振りあれば、『あれ』を封印できる」

戦いの中で、彼は致命傷を負っている。
息も絶え絶えに、しかし強い瞳で「彼」は語る。

「十束剣と八岐大蛇は、一対の存在なんだ。僕ら十束剣が力を増すほどに、奴も力を増す……だから…」
「いいかい? 覚えておいて……僕らは一人になるまで争ってはいけない……僕達が争いあい、最後の一本になった時、もっと恐ろしいことが…起こる……」

GM:かつて、カガリと板鳥は二人だけで、八岐大蛇と戦いに行ったんですね。
GM:早乙女さんも仲間だったのに、置いていきました。きっとカガリが置いていこうって言ったのかな。
PL1:そうだったのか…。

GM:そして、板鳥がカガリの屍でできた「神刀・禍狩」で八岐大蛇を封印したわけです。天の巻の「PC1の記憶」に書いてあったんですけど。

PL1:……書いて…ある……?
PL5:忘れが発生している!
PL1:……いや忘れますよ! 自分が地の巻のPC1の秘密受け取ったのですら、もう1ヶ月前なんですよ……!?

※キャンペーンシナリオをやるうえでどうしても出てくる弊害。そもそも長いうえ、日程がどうしても合わない時もある。こればっかりは仕方ないけど、申し訳ない。

PL1:あー、でもこの演出あって良かった。これで行動が決まった。

板鳥侑治(PC1)「そうか……あのとき……そういうことだったんだ」
板鳥侑治(PC1)「信じてくれ、今度こそオレが止める! 必ず平和な世界にしてみせる! だから!」

板鳥侑治(PC1):2D6>=5 (判定:死霊術) (2D6>=5) > 5[2,3] > 5 > 成功

GM:早乙女は感情表ロールします。…1なので共感で。
PL1:自分も共感にします。カガリのためにも両断戦争を止めよう! ということで。

板鳥侑治(PC1)「……委員長、お願いだ」

必死に訴える板鳥に、早乙女はうっすらと笑った。
そうして、自らの身体から「宙刀・異月」を引き抜くと、無言で板鳥に差し出す。
板鳥が受け取ると同時に、レイピアは無形の力となり、彼の身体に吸収されていくのだった。

巳ィちゃん(PC5)「なんか青春のきらめきを見たミュ……」

高峰律(PC3)のシーン

シーンプレイヤー:高峰律(PC3)
選択:ドラマシーン、情報判定→獅童タケル
出演:PC全員、獅童タケル

PL3:板鳥と天草の秘密も分からないけど、うーん。……獅童タケルにいきます。

高峰律(PC3):TMT 魔都東京シーン表(11) > 町田駅前。都心から離れたここなら東京の外と繋がっているかもしれない。

PL3:じゃ、みんなで東京の外の様子を見物に行きますか。
PL2:町田は東京なのか?
PL4:23区の外は東京じゃないという風潮。
PL1:綺麗に東京都の形に切り取られてるのか。誰がやったんでしょう(笑)

高峰律(PC3)「県境が……なんてこと」

アレンから得た情報を元に、忍び達は東京都の最端にやってきていた。

板鳥侑治(PC1)「な、なんだよこれ……どういうことだ」
烏川流彦(PC2)「そんな……もう手遅れなのか?」

巳ィちゃん(PC5)「へえ~こうなってるミュね~。りっちゃんの崩壊世界ガイドはためになるミュね~」
天草雷(PC4)「前来た時には気が付かなったわね」
巳ィちゃん(PC5)「ライちゃんマジかミュ?」

PL4:前は手記の断片を探すのに夢中だったんですよ、たぶん。
GM:町田の端までは来なかったのかもしれませんしね。

獅童タケル「……」

ふと、高峰は青年の姿を遠目に見つける。

高峰律(PC3)「……あれは、十束剣のひとりね」
高峰律(PC3)「あいつもユウジを狙うはず。見張っておきましょう」

PL3:というわけで板鳥を守るため、調査術で秘密を探ります。

高峰律(PC3):2D6>=5 (判定:調査術) (2D6>=5) > 5[1,4] > 5 > 成功

獅童タケル「カガリ、ヨウ、ガオルン、カエデ……みんな死んでいく」
獅童タケル「俺たちみんな死ぬのか…誰でも良い、助けてくれよ、誰か……」

獅童の嘆きが忍び達の耳に届く。

巳ィちゃん(PC5)「がおるん君についてはやむなしだと思うミュ…」
烏川流彦(PC2)「ガオルンの墓は作らない」

PL2:前回そう約束しましたからね、墓は作らないって!

暗い面持ちで、かぶりを振って、青年は立ち去った。
高峰は、彼が落としていった何かを拾い上げる。
獅童――彼は、高峰や他の忍び達の存在に気づいていなかったのだろうか。それとも、気づいていたのだろうか。

【獅童タケル 秘密】
拡散情報。あなたは本シナリオ開始時点で「十束剣」を1本保持している。
あなたは知ってしまった。しかし、知った事実はただの重石となった。
あなたの【本当の使命】は、平和な生活に戻ることだ。心優しく臆病なあなたにとって、生死をかけた戦いは負担でしかない。ただ、もうこれ以上、誰かが死ぬのも見たくない。
あなたは真夜中シーンで1サイクル目は自分の護衛を選択し、2サイクル目以降はPCをランダムに護衛する。

あなたはプライズ「手記の断片2」を所持しており、この【秘密】を最初に獲得したPCにプライズを渡す。ただし、【秘密】が公開される前に真夜中シーンで死亡した場合は、プライズは襲撃者の手に渡る。

【プライズ「手記の断片2」概要】
手記の断片。厳重に封印されている。このプライズの【秘密】は、プライズ保持者が自動的に獲得する。その時、情報共有は発生しない。
なお、このプライズは1回のドラマシーン内で1回だけ受け渡しが可能である。
※AがBに渡した直後にBがAに返すのは1回として取り扱う。

【プライズ「手記の断片2」秘密】
山城ヨウは、両断戦争を再開させようとする介入者の存在を突き止めていた。朧丸が妖魔と化したこと。山城ヨウ自身が殺されること。そして、東京が妖魔蔓延る魔都と化すこと。それらは全て、渡来人「刀匠」の暗躍によるものだ。「十束剣」たちは、相争うようにと、ひたすらに追い込まれ続ける。
力がなければ平穏は得られず、その一方で、強すぎる力は破滅を呼ぶ。しかし、茨の中に光明はあるはずだ、と断片には記されている。

このプライズの保持者が「刀匠」に鍛えられた魔仭「十束剣」だった場合(=PC1、PC4、NPC)、戦闘時にダメージを1点だけ軽減することができる。

PL3:これは自分が持ってても仕方ないかな…。天草に渡します。
GM:(そうなるかー)

高峰律(PC3)「センパイ、これを」
天草雷(PC4)「この手記は……」

高峰は天草に、手記の断片を握らせる。
見覚えのある筆跡。
察した天草は、大事そうにその紙片を握りしめた。

天草雷(PC4)「そうか……そういうことだったのね……。すべての元凶は……!」

山城の遺した断片を手に、少女達は昨日と同じようにまた、見つめ合う。

高峰律(PC3)「ヨウ先輩のためにも、私はあなたに協力します」
天草雷(PC4)「ありがとう律。託してくれたあなたの思いは無駄にしない」

PL4:最後のシーンだから、この秘密は他にはもう共有できないのか。
GM:うー、はい。内容そのものを伝えるのは駄目で、ロールプレイで匂わせるくらいなら許可します。

GM:このシーンで天草から高峰に返すのは良いんですけど…高峰は、天草から断片を回収しない?
PL3:はい、渡したままにします。 
~密談~
>GM:高峰さん本当の使命は「両断戦争の勝者になる」ですけど大丈夫ですか?
>PL3:板鳥とプラスの感情を結んでるので、使命を変更しようと思ってたんですけど、いけますかね?
>GM:…「PC1に普通の学園生活を送らせる」ために、なら大丈夫かな。

>GM:ただ、東京がこの状態なので、普通の学園生活を送らせるためには平和を取り戻す必要があります。
>PL3:天草にシノビガミになってもらって平和を取り戻してもらおうかと思ってます。
>GM:なるほど理解。ただ、手記の断片(1つ目)の秘密は考慮しておいてください。
>PL3:あー、了解です。

GM:(PL4は手記の断片1つ目を手に入れた段階で使命変更宣言をしていたし…)
※1-4.密談参照

巳ィちゃん(PC5)「ぽっと出のライちゃんにりっちゃん取られちゃったミュ……」

PL4:なんかさっきからみぃちゃんに煽られてるんですけど(笑)

天草雷(PC4)「そこの妖魔、私の方が律との付き合いは長いからね」
巳ィちゃん(PC5)「ライちゃんは残念ながら何の矢印も向いてないミュ……僕はその点、りっちゃんの相棒ミュ! うらやましいミュ!?」
天草雷(PC4)「相棒、相棒ね。あなたの言葉、前はもう少し重みがあったと思うけど」
巳ィちゃん(PC5)「ミュミュ~? みぃちゃん難しいことはよくわかんないミュ」

GM:(今ここまで、天草だけが誰とも感情を結んでないのか。…天草、そういえば天の巻でもそうだったような……)

interlude

真夜中シーン3

出演:なし

GM:では、最後の真夜中シーンです。
PL1:NPCは行動方針はもうある程度分かってますよね?
PL2:ちょっと整理しようか。

■獅童タケルはPCを護衛
■早乙女イツキは自分を護衛
■アレン・ニューワールドはNPCを襲撃
■無道シュリはパス(彼女への襲撃は自動失敗)

板鳥侑治(PC1)「みんな、両断戦争は何も産まない! 争うのはやめるんだ! 皆で一緒にヤマタノオロチを封印するんだ!」
烏川流彦(PC2)「未来を変える……そのためには……」
高峰律(PC3)「私は……私の願いのために、戦う」

GM:(NPCの行動指針をチェック中)
GM:(ううー、これは獅童が死ぬかなあ。アレンが案外残るか、どうか……)

PL1PL2PL4PL5:書き終わりました。

PL3:うーん…うーん……。どうしよう……。
PL4:悩んでるね。

PL4:…あ、自分もちょっと行動変えても良いですか?
GM:良いですよ。
対象護衛襲撃
板鳥侑治(PC1)
烏川流彦(PC2)
高峰律(PC3)獅童タケル
天草雷(PC4)
巳ィちゃん(PC5)
早乙女イツキ早乙女イツキ(自分)
獅童タケル天草雷(PC4)高峰律(PC3)
アレン・ニューワールド
無道シュリ
アレン・ニューワールド板鳥侑治(PC1)
 
烏川流彦(PC2)
巳ィちゃん(PC5)※例外
GM:(……おお?)

GM:処理終わりました。真夜中カード返しますので、自分の行動の結果、ご確認ください。
PL2:今度は烏川の生命力何点減りますか…?(びくびく)

GM:PC側は…生命力の減、誰にもありません。
GM:そしてNPC側は…アレンが死亡です!

一部PL:(衝撃)

PL1:えっ、なんで……?
PL5:ふふふ……!
GM:みぃちゃんの襲撃は護衛貫通なんです。
PL1:護衛の失敗って何なのかと思ったら!
PL5:秘密に書いてあるよ。
PL1:うわー、忘れてた! 真夜中シーンの行動前に読み返せば分かってたはずなのに! 自分が「この秘密面白くない」とか言ってたのが牙をむいてきた!

PL1:ていうか何なの? 何で殺した?
PL5:みぃちゃんにとっては流彦クンに出会えることだけが大切なんです。
PL1:……そういうキャラでしたっけ?
PL5:なんてことを言うのか! ずっとそういうキャラですよ!
GM:どうしても高峰さんストーカーしてたイメージなんですよね。

巳ィちゃん(PC5)「ボクにとっては平和な未来なんて興味ないミュ……」
巳ィちゃん(PC5)「流彦クンと出会える未来、それこそがボクが望む未来ミュ!」
烏川流彦(PC2)(えっ、こわい)

天草雷(PC4)「あの妖魔! すべてぶち壊したか」
板鳥侑治(PC1)「あ、ああああ………」

PL1:じゃあ板鳥のこれまでの行動、全部無駄……?
※まだ道は残されているが、この時PL1は気づいておらず、GMも指摘し損ねる。

板鳥侑治(PC1)「くそっ、じゃあ……やるっきゃねえのか……?」
板鳥侑治(PC1)「覚悟を決めろ、板鳥侑治!」

烏川流彦(PC2)「みぃちゃんに先を越されたか……覚悟を決めろ、烏川流彦」

PL1:ん? なんかぱくられましたか?
PL2:(笑)

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