「Return of the Obra Dinn」オブラディン号ネタバレありキャラ感想

しょっぱなっから余談入ります!

そういえばオブラディンの前に、ツイッターで見かけた「チックタック:二人のための物語(Tick Tock: A Tale for Two)」をやってたんです。
で、脱出・推理系も面白いな、なんか他にやってみようかな、ってとこからオブラディンへの道が敷かれたんでした。
で、そのオブラディンがめっちゃくちゃに面白かった!かみさまありがとう!

次の推理ゲームを求めて、今はたまの合間に「パズル探偵スカウト」やってます。
まあ今のところ推理ゲームっていうかパズルゲームですけど。
あの手のパズル、むかーし携帯のゲームアプリに入ってて好きだったので、二度たのしい。

ちょっと推理とは違うんでしょうけど、そのうち「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」もやってみるつもり。

さて。

「Return of the Obra Dinn」
 ーオブラ・ディン号の帰還

今回はネタバレありのキャラ感想です。
なんでキャラ萌えゲーでもないのにキャラ感想を書くんでしょうか笑
全員分は書きません。印象に残った人だけね。

ネタバレなしレビュー記事はこちらにありますので、プレイ前の方はぜひそっちをどうぞ!
「Return of the Obra Dinn」良質なゲームだった(ネタバレなし感想)

では、以下よりネタバレ開始しまーす。

オブラディンネタバレ感想

プレイ前→序盤の印象

プレイ前は、ただのフーダニット系ミステリだと思ってたんですが、良い意味で裏切られました。

だってクラーケンですよ、クラーケン!!!
海から現れるでっかいでっかい蛸足!!!

序盤、クラーケンが出てきただけで私の好感度はとても上がりました笑
これ絶対おもしろいでしょってなった笑

キャラ別感想

ロバート・ウィッテレル(船長)

船長の私に逆らう者には――罰をくれてやる!

最後の最後の最後の1人になるまで船で生き残った人。まあ自殺するけど。

いっちばん最初に身分と名前が分かる人でもありますね。分かりやすい。
ていうかめっちゃ強くないですかね……なんで3人に襲われて生き残る……。
3人さんもタイミングが合わなくて1人ずつ襲っちゃった形になったから悪かったんだね。
3人がかりでかかれば良かったんだね。
そんな船長ってどんなだ????

中盤?終盤?に頭を抱えて落ち込んでいる感じのシーンがあって、いやいや船長どうした!と思ったんですが。
この人も、本当はもう少し人間味のある人だったのかもしれない。
まあそれでもあんまーり良い人ってわけではなさそうですし、元からパワハラ気質ではあると思いますが笑
船医達への「行かせてやれ」は人間味だったような気もする。他の船員は道連れですけど。

アビゲイルを愛していたのは本当で、本来はたぶんアビ兄とも、もうちょっと友情とか信頼関係とかあったんじゃないかなあ。
再序盤に無双シーンと鬱自殺シーンを見せられますが、どっちが本来の性格だったのかよく分かりません。どっちも船長な気はする。
この船の人ってほぼみんなそうですけど、貝殻に破滅させられた人ですね。

そもそもあの貝殻が、どうも、人間の暴力性とか死に向かわせる力とかを強めている気もするんですよね。
まあ真実は霧の中なんですけど。

お前らがクラーケンを呼んだんだろう!追い返せ!ザクブシャアッ!には狂気を感じました笑
ていうかやっぱりこの人身体能力高くないか?海の男だからか?

ウィリアム・ホスカット(一等航海士)

最初の死体です!
最後まで生き残った4人の内の1人。
アビゲイルのお兄ちゃん。
一等航海士なので、船長に次いで船内での身分が高い人でもあります。

最初はひゃっはーな人に見えるんですけど、どんどんストーリーを進めていくと、どうもこの人って本当は思慮深くて良い人っぽい気がするんですね……。士官候補生を看取ったシーンとか。
あの最初の(時系列的には最後の)シーンは、貝殻に侵されておかしくなっていたのかも、とか思ってしまいます。
不幸な出来事が重なってアビが死んだのは、この人にとってもショックだっただろうな。

ヘンリー・ブレナン(甲板員)

殺意高すぎブレナンおじさん!!!!
……いや、他の船員に比べていっぱい殺してるかって数をかぞえると、そうでもないような気はするんですが、なんか殺意が高いんですよ、この人。
プレイした人なら分かってくれるよね?
最後まで生き残った4人の内の1人。

デービース四等航海士とか「ブレナンおじさん!その人わるくない!その人止めてくれた人!」ってなる。
ていうかブレナンおじさん、ただ殴って一撃死させるとか、必殺仕事人すぎるでしょ。
スケッチにもある処刑のシーンもね、ブレナンおじさんの弾だけ当たってるのがめっちゃ面白い。
殺意が高い!

アビ兄と割と一緒に行動してることが多いんですが、長いつきあいだったりするんでしょうか。
まあ最後まで生き残る人々なので、ゲームデザインの都合上な気もしますけどね。
でもきっと長いつきあいだったんだと思います!そうに違いない!笑
……ていうかよく考えるとアビ兄って自分の司厨士と一緒にいるシーンとかほとんどなかったような?
ブレナンが助手枠っぽく一緒にいますね。

ルイス・ウォーカー(檣楼員)

私にずっと「ナイフくわえおじさん」と呼ばれていた人。
だってずっと名前わかんないし……名前覚えられなかったし……。
結構なお歳に見えるので、きっとベテラン檣楼員なんじゃないでしょうか。
最後まで生き残った4人の内の1人。

こいつの船長室潜入がもうちょっと早ければ、さすがに船長負けてた気がするんですが、タイミング悪いね。
まあ負傷しているところに奇襲でも勝てない船長ってそもそも何なんだって案件ですけどね。

とっても身軽で、なんかあんまり普通の通路を使わない人でもある。なぜなの。

アビゲイル・ホスカット・ウィッテレル(乗客)

船長の妻でウィリアムの妹。
正直最初、乗客の中に船長の「妻」がいるっていうのが思いつかず「航海中に恋人になった人かな?」とか思ってました。
名字見ても「あれ?船長の妹なの?でも兄は別にいるんだよね…」とか見当違いなことを考えていました。
夫婦別姓とかそんな時代でもないんだから、結婚したら名字が一緒になるだろうがよ、私よ……。

夫はどこなの、と外に出ちゃって、クラーケンが倒した柱に押しつぶされてしまった人。
マーティンの心労はいかばかりか……。
この船は不幸な死が多いですけど、この人も不幸タイプ。
というか船長が妻のもとにおらず、奥に閉じこもっていたせいでもある。不幸ですね!

押しつぶされていただろう死体を持ってきてベッドに寝かせている辺り、愛されていたのだろうなと思います。
でも、だいぶにおったのでは、とかも考えてしまうよ。蝿飛んでるんだから蛆も湧くよね……。
割と船員の死体は海に捨てているしね。ふつーはそうするんじゃないですかね。

マーティン・ペロット(三等航海士)

船の良心です!
あんまり前面には出てこないですね。
印象的なのは、アビのシーンと一番最後のシーンくらいです。

ふっと消失しちゃうんで、マーティンどこいったんだ?と思ってたんですけど……。
この人は本当にずっと良い人だった、というのが最後に分かります。
勇敢で、誠実で。
いや、私がマーティンの何を知っているんだ、って感じですけど笑

エドワード・ニコルズ(二等航海士)

だいたい諸悪の根源。小物臭もすごい。
マーティンとは真逆だよ……。

完全に自分のことしか考えてない。
殺人するわ、冤罪ひっかぶせるわ、盗みもするわ、襲われてる時に自分だけ隠れて震えてるわ、なんか一人だけ生き残って戻ろうとするわ。
正直、あの事の発端ともいえる「殺人」のシーンを見ると、タン・チョウよくやった!と思ってしまいますね。

マーティンより若そうだけど二等ってことは身分が高いとか優秀とかなんかあるんですかね?
当時のイギリスの船員出世とかよく分かりませんが。
まあどう考えてもアビお兄ちゃんとかマーティンの方が良い上司そう。
これよりは船長の方がまし。

ジョン・デービーズ(四等航海士)

ザ・不幸。
ブレナンおじさんの被害者です。

悪い人じゃないけど気が弱そうというか、クラーケン後、だいぶ精神的に参ってた感じです。
なぜかスケッチでも他の航海士&船長の近くにいないんですよね。ふしぎ。
特徴的な帽子のおかげて航海士だと察せはするんですが、なんか影が薄いとか思ってしまってました。ごめんね。

オーラス・ヴィアテル(掌砲手)

正直、誰だろ~と思い続けて、最後の方になってから、名簿に残ってる名前を見て適当に選びました!
掌砲長用倉庫にいるシーンとかあったんですね。気づいてなかった。
反乱を目論んでいたらしいですし、クラーケンのところでも武器を運んでいるし、武器を管理する立場っていうのももう少し察せても良かった。

気が短くて頭に血が上りやすい感じですね。
極限状態に置かれた人間らしくはあった。

士官候補生3人組

牛つぶしてるとこの仲良し感が和んだ(1人吐いてるけど)

しかし、ここはオブラディン号なのでね……。
みんな不幸な死に様を迎えますけどね……。

チャールズは蟹怪物と果敢に戦い、死亡。
牛つぶしでは吐いてましたが、特攻はすごかった……けどなあ……。
若さゆえの勇敢、無謀だったのかも。

ピーターはクラーケン中、トーマスの投げた火薬による爆発に巻き込まれる。
恐ろしい怪物との戦闘中で、どうしようもなかったとはいえ、不幸。
それをトーマスがずっと気に病んでいたことが、トーマスの死に際に窺える。

トーマスは密談を聞いてしまったばっかりに、掌砲手に「てめえ!この野郎!」で殺されてしまう。
不幸だなー……。

フォルモサ王族&家来達

この人達も、「元凶」といってもいいのかもしれない。
貝殻が持ち込まれなければ、オブラディン号には何事も起こらなかったでしょうし。

どうやって貝殻を手に入れたのか、貝殻の保管方法について知っていた感じだったのは何故なのか、謎です。

冤罪をかけられて1人殺され、ニコルズにさらわれてベンもリム様も死に、残った1人も怪物にあえなく殺される。
まあ概ねニコルズが悪いですけど、この人達も何を知っていたんだろうなあ。

貝殻の入った箱を「開けた」時に何が起こってるのかは、結局よく分かりませんでした。
水銀を入れて、その中に貝殻を沈めてるって話だったと思うんですが。
しかし、あれ何?燃えてるの?ファンタジー的な何か?
こればかりは白黒の弊害でしたね。

アルフレッド・クレスティル(甲板長)&チャールズ・マイナー(甲板手)

死に際に「フランス野郎」を気にする甲板長よ……。
フランス野郎は死んじゃったんだよ……。

言葉使いこそ荒いですけど、信頼関係が見えて、かなしくなる。

ヘンリー・エバンズ(船医)&ジェームズ・ウォレス(船医助手)

件の船医です。
エバンズさん、手帳の埋まり具合によって反応が変わるんですね。
全部埋めてから引き上げたから、満足した死に際バージョンしか見てないんです。
あんまり手帳の埋まり具合が酷いと憤死するらしい。かわいそうだな!

人間の好奇心、という業を示してくれた人です。
暴力だけでなく、好奇心も死を招くんだよなあ。

船医助手は態度が偉そうすぎて吹いた。
医者バッグっぽいのを持って船医について回ってるので、まあ助手だな、とは分かるんですけど、それにしては偉そうなんだよ!足上げて椅子傾けてぶらぶらすんな!

船医と共に逃げのびた人々

逃げることを許されたのは、どうも、船医と、乗客の女性達と、司厨士の生き残りなのかな?
「海の荒くれ」ではない人々というべきなのか、どうなのか。
というか乗客名簿眺めてたら、この時点で女性陣以外の乗客は確かみんな死んでた、のかな……?
ひどい……。
まあこの時点で生き残ってる人ってもうだいぶ少数なんだよね。

女性2人はたぶん強いんだろうな。
ずどーんしてたエミリーおばさんはもちろん、最後に手紙くれるのもジェーン・バード嬢ですし。
フォルモサで強く生きていったんじゃないでしょうか。

「嬢」っていうのが、おそらく日本語訳でミスとミセスと見分けるやつなんじゃないかなと思います。
クリスティとかで見たやつだ。

モスさん(一等航海士付き司厨手)は不幸でしたね……。
マーティンも本当は一緒に行くはずだったんだろうなあ。

↑の前に、別の小舟で逃げようとした人々

まあクラーケンに引っくり返されますが。
海に落ちたし安否不明でも良いと思うんですが、ゲーム上は主人公(プレイヤー)がきっちり死亡扱いで手帳につけます。
死んだと言ったら死んだんです、それが事実です、という感じ。
あんな状態で生き残ってる可能性は低いとは思いますけどね。

正直この3人の関係性がよく分からん。
ダンカン・マッケイ(事務長、スコットランド)、ネイサン・ピーターズ(甲板員、イングランド)、アレクサンダー・ブース(甲板員、イングランド)。
甲板員同士の2人はともかく、事務長混ざったのなんでなの。
出身が近いから?

ていうか!!!事務長の!影が!薄い!!!
事務長室にいたとか気づかなかったよ。
掌砲長&掌砲手もそうなんですけど、船内図と探索中の船内部屋を照らし合わせるとか一切やらなかったんですよね。やるべきでしたね。

デンマーク野郎のリンデさんは可哀想じゃないですか?
ねえ、ネイサン……サミュエルは不幸な事故だったんだよ……。
君はサミュエルとどっちがどっちか分からなかったのでどっちも入力してみてました。ネイサンだったのね。

ブースのことはずっと「なんだってー!?」さんと呼んでいました。顔芸が面白い。
しかしこの人黒人に見えたので、イングランド人だとは思わなかったのが正直なところです。

その他乗客

その他って言っても画家とバイオリンのイタリア人しかいないですかね?
イタリア人はシンプルに可哀想。
目撃者は消される。

画家は……笑っちゃ駄目ですけど、まあ笑
クラーケンさん、排泄中はやめたげてよう!

画家のシーン、確か1回しかちゃんと見なかったので、ハンモックが下がっていることに気がつきませんでした。
最後の方は選択肢も少なくなってきてだんだん適当になっちゃったんですが、あのハンモックが分かってれば、もうちょっと推理できたなあ。

その他檣楼員&甲板員

落雷死の人は不幸すぎる。どういう確率。
それとも航海中は結構こんな感じの死者いるもんなの?
まあ病死はよくありそうな気がしますけど。

マバさんは入れ墨も死に様も印象の強さが凄まじいんですけど、なかなか名前特定はできなかったです。
ニューギニアの部族の入れ墨なんですね。勉強になるオブラディン。

ペルシャのオミッド・グールも似たような感じで、個性的な風貌で覚えやすい。
なんか分からんけどペルシャ人でしょ!で入力してしまいました。すみません。
ハンモックのところにシミターあるとか、シミターで戦ってたとか、気づきませんでした。

概ね、一緒にプレイしてた人がハンモックとかパイプとか中国人の靴とか一生懸命見てくれてました。
パイプくわえてることに気づいたのは私ですけど、ハンモックのところにパイプあるとかは気づいていないのです。

後から調べても、中国人、靴でしか見分けられないの笑った。
インド人、ロシア人はまだ消去法とかで分かるんですけど……。
靴はちょっとだいぶ見づらいですよ。

おわり!

こんなもんかな。
結構みんなキャラが立っていて面白かったです。
怪物への対応とか、性格が見える。
あとは死に様で結構人を覚えてしまいますね……あそこであの死に方した人だなあ、って。
いやしかし、ちょんぱ系とかぶっさし系は印象深いでしょ。あと某四等航海士の撲殺とか。

檣楼員や甲板員は数が多いので影が薄い人も出ますけど。
特に時系列的に最初の方で死んだ人はどうしても仕方ない。
(役付きなのに、事務長の影の薄さはなんなんだ……?戦ってないから?)

おまけ:貝殻の謎

しかし、貝殻とはなんだったのか、の謎が残る……。
船の外できらきらしていたの、貝殻ですよね……。
保険調査が海の魔物に見守られている……。

船長のとこでも書きましたが、結局オブラディン号の不幸も、行きすぎた暴力も、ヒステリックも、全部貝殻がもたらしたものに感じました。
いくら怪物が次から次に来て精神やられているとはいえ、ふとしたことで人を殺しすぎに見えるんです。
多少殺したい、となったとしても、本来なら、もっと我慢とかできたんじゃないかと。

まあ、分かんないんですけどねー。
全ては海の霧に閉ざされるのでした。

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