東京ザナドゥex+ 感想②(ストーリー・キャラクター編)

都市型神話アクションRPG
「東京ザナドゥex+」

感想続きです。
よろしければ前記事もどうぞ。

ところで、各話冒頭に挟まるアニメ風OPがとても好きです。
あれ、本当にアニメが始まりそうでわくわくしますよね。
噛めば噛むほど好きになる、するめのようなOPでした。

タイトルページも面白かった。プレイ中、段々仲間が増えていくやつ。
最初はコウとアスカの二人きりだったのが、最終的にめっちゃ大所帯になってたし笑う。
クリア後、あの抜けるような青空の一枚絵もすてきですね。
ソラとユウキが背中合わせに座ってるのほんとにかーわーいーいー!

前の記事でバトル・システム関連を書きましたので、本記事ではストーリーとキャラメインで。

vita版プレイ時の記憶はおぼろげだったので「メインのストーリーも全然覚えてないよ~!」と思ってたんですが。
実際にやってみると、意外と思い出しました。

なので、完全新規ストーリーが見られるサイドストーリーは結構助かった。

と、いうわけで。
vita版で既プレイだった1~5話+幕間+6話は、ざっと流してストーリー追ってました。
よってこの記事も、ストーリー後半(主に終章)と、ex+追加要素のサイドストーリー&アフターストーリーに、文字を割いてあります。

ストーリー後半~終章

とにかくシオリちゃんまじヒロイン。

魔女の城での「とらわれのお姫様」状態もさることながら。
終章で明かされる真実ですよ。

シオリちゃんって、ストーリー前半では「日常の象徴」みたいな位置だと思うんです。
リョウタ・ジュンとあわせて、三人でさ。
コウにとっては、ザナドゥの仲間達とはまた別枠の、大切な、守りたい「日常」が、あの三人。
日常ヒロイン・シオリと、非日常ヒロイン・アスカって対比に見えるしね。

ただ……。
まあね、後半の挿話などから「あの日取り返しのつかない何かがあった」ことは、薄々察せるようにはなってるんだけどさ。
ああ……こうなっちゃうのね……。
ヒロインらしくもあり、物悲しくもあり。

そもそもコウは、レムの助けがあったとはいえ、シオリちゃんが危なかったからこそ「助けなきゃ、守らなきゃ」って思いで覚醒したわけで……。
シオリちゃんっていう存在は、コウにとって絶対守りたい日常なんだよね……。

っていう一方で、そもそもシオリちゃんがいたからこそ……。
あの「シオリ」という存在を続けてしまったからこそ……。

かつて守れなかったからこそ、無意識下では余計に強く「今度こそ守らなきゃ」って思ってたんだろうな。
それこそが非日常だったのにな。

終章の杜宮市とラスダン外見めっちゃよかった!
幾何学チックな不気味な世界。
ああいうデザイン好き。

最終絆条件は攻略見て知ったうえでプレイしてました。
アスカ、ソラ、ユウキ、シオリ、リョウタ、ジュン、ゴロウを回収。
シオ、ミツキ、リオン、トワ姉はごめんけど見送りで。

ラスダン突入時のやりとりなんかは「もろ軌跡じゃん」って笑ってたよ。
車運転して突っ込むのなんて、零の軌跡を思い出してほんと笑ってました。

ラスダン楽しかったよー。
みんなで攻略するのって楽しいよね。
まあ「パーティー多いわ!」とも思ったけども笑

ラスボスの皆で戦う感じもテンション上がりましたうへへへへ。
一人ずつ消えていくの、最初何が起こってるのかよく分からなかったですが笑
あれ、閉じこめられてからもキャラ交代できるんですね。

閃ⅡのEov戦と良い、閃Ⅲのゾロさん戦と良い、やっぱこういう総当たり戦だいすきですね。
ラスボス自体はあんまり強くなかったけど。まあ苦戦せずに済んでむしろ良かったか。

ラスボス後のイベント、コウちゃんが膝枕を気にしてるのは「気にするのそこかーい」って大分ほのぼのしちゃいました。
絆イベントだっけ?学校の図書館でもこんなシーンがありましたね……。
在りし日の日常を思ってしんみりする。

うわーん!シオリちゃーん!

ノーマルエンド、あれはあれで綺麗だったよね。
コウちゃんはあの少女が成長するのを待ちましょうってやつ?笑
どちらかというと、あの場合はアスカとゴールインだろうなあ。

あれはあれで、良きエンディング。
……ですが。

それでも心情としては、やっぱり、真エンドが欲しいもの。

綺麗にハッピーエンドになってくれて良かったです。
ああ、良かったな……。

と、綺麗に締まったと思いきや。
これは「東京ザナドゥ」ではなく「東京ザナドゥex+」なのでね。
まだ続くんだよねー。

そう、サイドストーリーで見てきた奇妙な異界と、幻影めいた少年。これらの謎が回収されていません!

サイド&アフターストーリー

そういえばね。
白装束のひと、仮面なので「《C》みたいな敵タイプかなあ」と思ってたんですよね。
でもサイドストーリーで操作できたので……!

「あっ君もしや味方なのか!?!?」と気づいた笑

vita版は中盤で止まっていて、後半のストーリーを知らなかったしさ。
それはそれで、サイド見ながらも色々考えさせられたりして、楽しかったです。

さて、アフターに入りまして。
ここでリョウタが使えるよ!!!笑
リョウタ使えるの知らなかったので、ちょっと予想外だった。たのしい。

ジュンも使えるの嬉しいですね。この子本編ラスダンでは使えないからね。
三佐は使えるのにぃ。
サイドストーリーでも白装束2回も使えたし、ex+での追加キャラとして割と優遇されたってことか。よきよき。

謎の少年……一体誰なんだ……?笑
そういえば、サイドストーリーで、謎の少年と遭遇したのは白装束さんですからね。
ジュンはあのグループに大変馴染んでるけど、幼馴染みじゃなくて高校からの仲良しだからなあ。(リョウタの告白のおかげで速攻で馴染んだんだな!笑)
リョウタが遭遇してたら分かったわけだな。

これ、移植リメイクでの追加要素をうまーくはめてますね!
未来から過去に干渉して求める因果を引き寄せたわけか。
つまり、リメイク前の「東京ザナドゥ」は、因果が歪められてない状態。
リメイク後の「東京ザナドゥex+」で、サイドストーリーをプレイしてきたからこそ、あのアフターストーリーに導かれたわけだ。
うまーい納得!たのしーい!

会話ができるグリードって初めてだったので、ちょっと考えさせられたりも。

私ね、これまで、グリードは一種の天災みたいなものだと思ってたんですよ。
災害である異界や怪異に協力して立ち向かうんだ!的な。

でも、世は善悪二元論では済まないわけで。
倒される側にも、主張はあるのではないか……?
グリードは確かに本能だけで動いてるかもしれないけど、それって別に「悪」ではないよね。
そうは言っても、人間が襲われるんだし、人間種族としてはそりゃあ「グリードやばい倒さなければならない」って結論にはなるんだけど。
でもそれは別に「善」ではない。

これまでの、意志疎通できないまんま「怪物」なグリードには何とも思わなかったのにね。
ちょっと会話できるからってね。
自分が単純過ぎて多少情けなくなるけど……。

ま、そういう「魔王やモンスターや悪サイドにも主張はあるよね」っていうのは、アトラス(メガテン系列)がやれば良いので、ファルコムには別に求めてないです。

とはいえ、コウちゃんが「お前には理由がない」って言ってたのには、ちょっと納得した。
一つの解ではあるかもしれない。

ただ生きたい、自己保存したい、本能に従いたい、というのだって理由にはなり得るんじゃないか?とも思いますが。
確かにあのアフターボス様は、そこまでの強い主張(自分)を持ってはいなかったのも事実。
東ザナとしての解がそれなら、それはそれで納得はできました。もやっと感も解消した。

最後のイベントは当然シオリちゃん選びましたー。
あ、そうそう、変装レム可愛かった!
また続編は作れる感じになってるんですね。
続きがあるとしたら、舞台は別の街かなあ。

キャラについて

再三言うけどシオリちゃんまじヒロイン。
可愛くて面倒見が良い幼馴染みさいっこう!

コウちゃんにとってのヒロインは、他の誰よりも、やっぱりシオリちゃんかなって思わせてくれる。すてきだった。
アスカとダブルヒロインな感じでしたが、実際コウの心情的にもシオリちゃん一強な気がする。

まあ…最近のファルコムありがちな好意に鈍い男の子主人公だったので…実際どうとでも転べそうだけど…。
いや、でも、君シオリちゃん好きでしょ!?ずっと一緒にいるって当然に思ってるでしょ!?
って肩掴んでがくがく揺さぶりたいね!

シオリちゃんが告白される絆イベはにやにやしました。
コウ、コウよ、それはもう好きで良いだろ。
はーもう、この夫婦はー。リョウタの気持ち分かるわー。

ラスト絆で、アスカが名前呼び恥ずかしがってるのもたいっへん可愛かったけどさあ。

リィンやロイドみたいなハーレム系鈍感主人公って、あんまり主人公本人から女の子への矢印が描写されないと思うんですよ。
本当に告白し合うような最後の絆イベ以外は、どうとでも取れるように「仲間への好意」「可愛い女の子へのどきどき」止まりな感じ。

でもコウ→シオリちゃんはちょっと違う。
やっぱりメインストーリーで丁寧に「この子は彼にとって絶対に失えない女の子です」って描かれてるのが大きいか。

まあコウ自体、そんなにリィンやロイドみたく四方から矢印向けられてはいないんだけど……。
コウがくっつきそうな女の子キャラって、あの中では、シオリ・アスカの二人だけかなって思うんだ。

序盤のソラちゃんはちょっとあり得そうだったんだけど、あの子、ユウキ加入してからは完全にユウキに構ってるしなあ。

ミツキ先輩は……あり得なくはないけど……今のままの関係だと、ないな。
今後、関係が深まって、かつコウがミツキ先輩に頼られるレベルに成長したら、あり得なくはないって程度です。

そして、ザナ部で唯一あり得そうなアスカですが。
コウの彼女に対しての好意も、それこそ(リィンやロイドみたく)仲間止まりな気がするんです。
だから、やっぱシオリちゃん一強かなって思いますね。

それはそうと、ユウキとソラのペアもだいすきだよ!
そもそも私はユウキがだいすきだよ!
ソラちゃんもかわいーし!
好き×好きでこの子達ほんとすき!

「ユウキくんって呼ぶな!」のやりとりがね、良いよね。
ソラちゃん、一切聞かずに振り回しまくるのがね、ほんとに良いよね。
ユウキも弟属性なので、邪険にしきれないんだよね。
あのへん、ソラちゃん分かっててやってるのか天然なのか……微妙に分からない、あのすれすれのところが、すごく好き。

最終的に、ラスダンでユウキくんが「もういいよ…」って折れたの含め、あの二人のやりとりめちゃくちゃたのしかった!
アフターストーリーでもソラちゃんに振り回されるユウキ。
あーこの二人ほんとかわいい。

好き勝手言うと。
ソラ→ユウキよりも、ユウキ→ソラの方が萌えるんだけどなあ。
でも、もし今後、もし続編で、もしそれっぽい描写があるとしたら……これまでのファルコムソフト思い返すと、たぶんソラ→ユウキなんだろうなあ。

むむむ。
好意の矢印は、必ず女→男じゃないと駄目なの?
それで男は鈍感で必ずきょとんとさせなきゃ駄目なの?
ちょっとそこ不満なんだよー。男のプレイヤーの方が多いだろうからしゃあないけどー。私が女でカプ厨寄りの思考だからそう思うんだけどー。

男→女が見えたの、ヨシュア→エステルくらいだもん。そのヨシュアすらエステルからの好意には鈍めだったし。閃Ⅲのアガットさんも鈍い人になってたし。
うーん。

(考えてみれば、男→女の場合でも同様か。例えば乙女ゲーとか少女小説とかで、好意にあんまり鈍すぎるヒロインも得意じゃないです…。ハーレムも逆ハーも、主人公が好意に疎すぎるの多すぎてそこんとこ本当に萎える…。)
(そもそも、好かれる理由のないハーレムは苦手なんです。なでぽとか「は?」って感じ。でも、だいたいのRPG主人公のハーレムは「英雄で人たらしだから」で理由成り立つので、ハーレム作ること自体は全然OKなのに。鈍感で萎えるの惜しい。きょとんとすんじゃねー!リィンにロイド!お前らだよ!)

話が逸れた。
勝手に予想して勝手に不満を言うだめなやつになってます。

そもそもたぶん、まず間違いなくそんな描写自体がないでしょーけどね!
ソラちゃんも一応ヒロインの一人ってことで、コウ以外への恋愛的な好意は描写されないんじゃないかな。

ま、続編作られるかどうかも分からないし、ソラとユウキが出るかも分からないし、完全に、取らぬ狸のなんとやらです。

そういえば、ソラ・ユウキはカップル感あったけど。
同じくたびたびセットにされてしょっちゅう並んでたシオ先輩・ミツキ先輩ペア。
なぜかこの二人には、あんまりカップル感を覚えなかったんだよね。ふしぎ。
戦友感はあったんだけど。

うーん、ミツキ先輩って、高嶺の花だよなあ。
まあ、コウよりはシオ先輩の方が可能性はある……のかな?頼られてるし?
いやどうだろう。
ミツキ先輩、そもそも住む世界が違う高嶺の花なので、主人公補正のあるコウの方が、まだ可能性あるかも?

ていうか恋人ならまだしも、結婚相手としては、出てきたキャラの中ではミクリヤ氏が一番あり得そうでな……ううむ。

あの先輩二人組は、戦友のままで、たまにミツキ先輩がへこんでる時にシオ先輩が料理作って愚痴を聞く、くらいのポジションに落ち着きそうな。そういう感じがする。
いや、くっついても別に良いんだけど。
でも恋愛だけが全てじゃないので、そういうのもありだと思うんだよ。

コウとアスカもね。
無理に恋愛に持ち込まなくても、戦友で良いと思うんだよ。
シオリちゃんが嫁で、アスカが相棒で。
ほら完璧だよ。

続編が出るなら、教会もうちょっと出てくるかな?
なんかあの本編では、いきなりぽっと出てきた第三勢力、って感覚が拭えなくて笑
ジュンくんは良いキャラだったけど!

ジュンくんねえ、温泉行った時、意味深なこと言ってたので、ちょっと注視してたんですよね。
サイドストーリーで白装束味方と察したし。
そうして見てると、絆イベでも意味深な言動たまにしてましたね。
案の定でしたね。

終章でリョウタ守るのに出てきちゃうとこ、すごく好き。
半ばボイスチェンジャーが取れちゃってる「舐めるなあああああああ!!!」もすごく好き。
絆イベでも言ってましたけど、コウ・リョウタ・シオリや、他の人達と関わって、変わったんだろうな。

あと普通に見た目が好みなのでプレイアブルになってくれて嬉しいよ笑

終わりに!

2015年9月。
vita版の「東京ザナドゥ」出た当初。

「これメガテン系統の二番煎じかな……」
「ファルコムがアトラスに寄っていく感じになっちゃうのかな……やだな……」

なーんて。
考えてたんですけど。

まあ杞憂ですよね!!!
実際プレイしてみたら、全然メガテンじゃなくて。
ていうかこれはほぼ現代日本ナイズされた閃まんまじゃないか!!!

そう思ったことを懐かしく思い出します笑

そうは言っても、前記事で書いた通り、そのvita版はなんとなく億劫になって、プレイ途中で止まっちゃって。
一応、2017年9月にこのex+も買ったんですけど。
ファルコムへのお布施と思ってて、正直、あんまり期待はしてなかった。

いやいやしかし。
やったらやったですごい面白かったな!
なんで途中で止めたんだ!
なんで積んでたんだ!
過去の自分ほんとうにだめ。問い詰めたい。

でも正直、「初見S評価が結構取れた」&「既プレイの各話後にもサイドストーリーが挟まってた」からこそ投げずに飽きずに楽しめた、というのが大きいので、PS4版追加要素さまさまかな。
(vita版やってた時、素直に難易度下げとけば良かったのでは?と思わなくもない。)

アフター最後のレムの発言からして、シリーズ化は本当にしそうだと思ってる。

来年が閃Ⅳだとして……(※希望的観測)
その翌年、再来年くらいには続編出るんじゃないかな?(※希望的観測2)
ちょっと期待してます。

ただ、杜宮市は結構レアケースだった(んだよね?)わけなので、続編つくるならストーリー難しそうだな。
シリーズ化するとしても、軌跡みたいに大長編じゃなくて、単発でまとめていって欲しいんだけど……。

そもそも、東京冥災の後始末で神話級グリムグリードの相手って、結構大きい案件だったよね。
結局は未然に防いだけど、このまま進んだら東京冥界よりやばいことになるかも…とか言われてたし。
まあラスボスもアフターボスも残滓みたいなやつだから、コウ達だけでもぎりぎりなんとかなったってことなんでしょーけど。

実際のところ、これの続きって難しくない?
主人公変えるとか?

まあ、これもまた、取らぬ狸です。
すごい楽しかったし、続編出たら良いなあと思ってるんだよ。
出たらとりあえず買いますので!
期待してまーす。

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