不完全なる者たちの旅:FF14暁月のフィナーレ(~パッチ6.0)感想②

暁月のフィナーレ、感想記事ふたつめ。

「FINAL FANTASY XIV」
追加パッチ「暁月のフィナーレ」(Win)

記事中のスクショや引用した台詞は © Square Enix です。

ひとつめの感想記事はこちらから↓

始まりの地、エルピスへ

第一世界での再会

メインシナリオでは久し振りの第一世界!
フェオちゃんは相変わらず可愛いな。

リーンや、いろいろな人達と久々に話して、星見の間へ。
かつて、この扉を、アルバートと一緒にくぐったんだよなあ、と感傷に浸ってしまいました。

一方、入った先で、仲間達とここに集っていたことを思い返すヒカセン。

……あれ、エメトセルクはいないんですか!?

ちょっとヒカセンに突っ込んでしまったり(笑)

少々拗ねてる雰囲気のエリディブスも可愛かった。
言動がちょっとだけお子ちゃまっぽい。

正直ですね、エリディブスと話す前は、
「えー、エリディブスに聞くの?アーモロートにいるヒュトロダエウス(幻影)の方がちゃんと教えてくれそうじゃない?」
と思ってたんだけど、エリディブスも記憶が少し戻ったせいか、役目から解放されたからか、穏やかな感じになっていて、驚きました。

そしてなるほど、過去に行くなら確かにクリタワですよね……。

エーテル操作してる時、ああ、これつまり、そうだよな、と思ってた。
エリディブスの、残った魂も含めて、使い切る。
…そうだよね……そうなる、よね……。

夢に微睡んでいたエリディブスは、星海に還っていく。
「そしてまた、会いたい人たちがいるんだ」って最後に聞けたのが、救いだったかな。

かつての「友人」達

なんか、漆黒終わった後にさあ。
「エメトセルクについて、今いろいろ思ってるでしょ?」
「でも、それはまだ偽りの感情です!認めません!」
……とか言ってくるエメトセルクガチ勢がおりましてですね。

暁月で、かつてのエメトセルクに何らかの形で会う展開があるんだろうなとは思っていたんですよ。
(ていうかそれ若干ネタバレだからな!察しちゃうでしょ!(笑))

というわけで。

わーい、出てきたぞー!!
ヒュトロダエウスもいる!!

エメトセルク、今(今?)よりちょっと堅物そう、かな?
アゼム関連なら厄介だから関わりたくない、って知らんぷりされるのめちゃくちゃ楽しい!

ヒュトロダエウスは想像してたよりももっとずっと軽い感じでしたね。
(あと局長なの!?偉い人!?ってなった)

これは…これは面白いぞ……!
ヒュトロダエウスに言いくるめられるエメトセルクもすごい面白いぞ!!
この2人のやりとり、全体的にすごく楽しい。

アゼムの扱いと、アゼムの使い魔ってことにされるヒカセンも面白すぎるし。

ヒュトロダエウス「うん、アゼムにしてしまおう。それなら多少変なことをしようが、あれこれ聞いて回ろうが、「そんなものかな」って説得力がある」
エメトセルク「まあ、そうだな……アゼムの使い魔というのは、適当な言い訳だ。あいつも、不満があるなら日頃の行いを正せという話だ」

……もはや全てが期待通りすぎるな。

星に還るということ

2人と共に、ヘルメスに会いに行く。
そうしてそこで、メーティオンとも出会う……わけですね。

ヘルメスは後のファダニエル。
エメトセルクは、彼を、十四人委員会に誘いに来た。

……彼らの会話の中で、目を見開いてしまったところがありまして。

「星に還るというのは、そうして星を育んだ者にこそ与えられる選択肢だ」
「大いに生き、己のやるべきことを果たしたと思ったときに、人々はそれを選ぶ……」

え……?
ちょっと待って……?

「星に還る」ということが、彼らにとって「やりきった」ということならば。
じゃあ、漆黒5.0ラストのエメトセルクや、少し前に第一世界で別れたエリディブスは……それを自分に許したということなの……?

もう還ってもいい、と自分に許したから、後を託して去っていったということなの……?

え、ちょっと待って欲しい。
本当にちょっと待ってください。

……いや。
…………いや、あの。

私の漆黒5.0ラストの感想、全然ちがうじゃん!!
行間が全く読めてないじゃないか!!ぜんぜん駄目!!

……。
…………。

漆黒でのアシエン・エメトセルクは、何を考えていたんだろう。
あの分かりにくく、皮肉屋なひとは、何を考えていたんだろう……。

理不尽に奪われたもの。
取り戻したかったもの。
役目を果たせずに死を迎えた全て。

それらを取り戻したくて、長い長い間、頑張って…頑張り続けて。
…でも……託そうと、したのか。
頼りない今の人類に、そうしてくれたのか。

何を考えていたんだろう……。

本当は、譲れないはずのものだっただろうに。
どうしても取り戻したかった世界だったのだろうに。

ヒカセンや、今の人類に、未来をあげてもいいかな、と。
そう、思ってくれたのか……。

……なんか、ここに至ってようやく、託されたものの重さに気づかされた、ような。

そんなことを、ここでは考えていましたっけ。

ていうか、ここまで気づいてないのがよろしくないな!
ごめん、エメトセルク!脳筋でごめん!

ヘルメスとメーティオン

ちょっとエメトセルクに頭を抱えてしまったりしましたが。

ここでは何より、ヘルメスについて、ですね。
ヘルメスと、メーティオンについて。

誰しもが自分の世界を取り戻したいんだよな、って話をかつて漆黒感想でしましたが。
じゃあ、自分の世界って何ですか、というと、せいぜい自分の半径30mくらいの範囲なのではないかなと。

エメトセルクや、多くの古代人にとっては、選別される生命はあってないものだった。
ただ、役目を果たして還るものでしかなかった。

でも、ヘルメスに見えていた世界には、そうして「死んでいく」生命の哀しみや絶望、理不尽への怒り、そういうものがあった、のかあ……。
そうなると、ヘルメスには「その世界は取り戻すべきものなのか?」って疑問が発生するわけですね。
なるほどと言うべきなのか……これ……。

小さな苦しみに寄り添えるヘルメスが、私は好きですけど。

……でもこの人、優しすぎるよな。優しくて、弱くもある。
小さな苦しみを切り捨てられない。
別れや死も、受け入れられない。

生きにくい、だろうなあ……。

ヘルメスは、だからこそ、デュナミスで翔ぶメーティオンを創造した。
メーティオンを通じて、無数の星々に生きる、別の生命達に問いかけようとした。

「彼らがなぜ生きるのかを……命の意味を」

このヘルメスの悩みが、この時点のエメトセルクには分からない。
……でもいつか、分かるようになる……。
なってしまう、のか……。

……因果は巡るんだなあ……。

お願い、エメトセルク!

さて、ところで。
カリュブディスのくだりも面白かったですね。主にエメトセルクが。
「お願い、エメトセルク!」で勝てるの、あまりにも面白い。なんだこの面白展開。
こいつさては、常にヒュトロダエウスとアゼムに言いくるめられ続けてきたんだな…?

ここ、か弱い系キャラメイクのヒカセンでやっても面白かっただろうな!感がありました。
ヒュトロダエウスも線が細い系だし、弱いものから頼み込まれると勝てない、みたいな(笑)
(エメトセルクより強いものってそうそういなさそうだけど)

私の使っているヒカセンはエレゼン男性最大身長なので、か弱そうではなかったのですが。
まあ、図体のでかい奴に、いつも「お願い!」ってやられてるエメトセルクも面白い。それはそれで楽しい。

そしてお悩み受付係のアゼムさん、本当にどんな人なの(笑)
「やらなくてもいいことにイチイチ首を突っ込んで、あわや大惨事! みたいなことが常で……」ってどういうことなの(笑)

……まあ、あるか……。
Aという問題を解決すれば良いのに、Bという問題にも気づいてしまって、首を突っ込むということですね。
うわあ……面倒ごとを引き起こしそう……。

ただ、Bという問題の中には、きっと誰かの小さな苦しみがあって。
それを見逃さず、無視せずに、拾い集めている人だったなら良いなあ、とも思いました。
かつてのヒカセンも、そういう人であって欲しいな。

未来について、話をする

……ヴェーネス出てきた!
そして一瞬で未来から来たって見破られた!(笑)

ここの、3人に未来の話をするところ、一体どんな風に話をしたのかな。
アシエンの話、ゾディアークとハイデリンの話、分割された世界の話。
どういう順序で話をしたんだろうな……。

これから話をするよ、というところで、シナリオを先に進める前に、しばらくぼーっと夢想してしまったことを思い出します。

ヴェーネスやエメトセルクの反応もね。
まごうことなき本人が言うからこそ、こう…来るものがありました。

自分ならこうする、というのは、本人が一番よく分かっている。
その一方で、年月で変わっていくものもある。
それは年月によって摩耗した結果なのか、それとも……。

そのさらに後の、ヴェーネスとの会話もなあ……。

そうか、ヴェーネスは、ハイデリンは。
人の行く末を案じて、それで還るに還れないのか。

可能性を誰よりも信じているけど、「もう自分が見守らなくても大丈夫」だって思えないのか……。

この人にとっては、古代人も、分割された未来の人々も、等しく見守るべき存在なんですね……。

「人」の裁定

ここからの展開は、「あれ、ヴェーネス達、最初からヘルメスやメーティオンのことを若干疑う方向で話してる?」ってちょっと違和感があったのですが。
(いや、まあ、そうなんだけど……!)

終末がデュナミスによって引き起こされているとすれば、その専門家であるヘルメスが関わっている可能性が高い、っていう思考回路なのかな。
望んで終末は起こしていないだろうけど、何かしらのきっかけにはなってるんじゃないの、ということか。

私の理解が遅いために、少し置いてきぼり感があったよ!

ヘルメスの考察によると。
何者かが負の感情によってデュナミスを動かし、アーテリスを腐らせようとしている。
また、終末は、星の外からやってきている……。
…そうですね、こうなってくると、終末にメーティオンが関わっていないわけがない……。

――と理解させられたところで。
メーティオンに、姉妹達からの「報告」が届く、わけです。

このメーティオンは、アモンと同じ絶望の中にいる。

そして、その絶望を、ヘルメスは切り捨てられない。
だから、「人」の裁定、終末が始まってしまった。

人という種が生きるに値するのか、試していたのは、アモンだけじゃなかった。
そもそも、ヘルメスがそれを「始めた」のか……。

ああ、なんという……因果は巡る……。

それでいて、ヘルメス自身も人として終末に抗おうとするんですよね。
人への希望も捨てられていない。
全部ぜんぶ、抱え込もうとするなあ、この人は……。

でも私は、ヒカセンにも「そうあれ」と思っている。
全部抱えて進め、と思っている。
だから、ヘルメスを責めることはできない、な。

……あのね、でもこの時、ヘルメスにめちゃくちゃ言いたかったことがあって。
星外の姉妹達はともかく、地上にいた「メーティオン」は、最後まで抵抗していたんですよね。
彼女は、アーテリスの滅びを望んでいなかった。
おそらく、何よりもヘルメスの死を望んでいなかった。

その想いを……どうにかして伝えたかったよ。

未来と過去が繋がっていく

ハイデリンの願い

ヒカセンは、ヴェーネス以外からは忘れ去られて。
未来へ、自分の時間へと、戻っていくことになる。

「大事なのは、終末を前に……不可避の絶望や理不尽な死を前に、何ができるか」
「それらと対峙したときに立ち尽くすだけでは、乗り越えられずに終わりを迎えた、先ゆく星々と同じです」
「絶望に抗い、踏み越える術を、見出していかなければなりません。私も、皆も……できるだけ多くの人が」

「けれど私は、人の可能性を愛した。不可能よりもずっと。……進む理由は、それで十分」

「その果てで、私たちが……人が、絶望に立ち向かえる強さを得たならば……」
「終焉を謳うものに、叩きつけにいきましょう」
「人の答えを……私たちの旅は、終わるには惜しいものなのだと」

ヴェーネス…………。
ああ……。

このひとは、人を愛した。
絶望を乗り越えられると、人を信じた。

サベネア島、パーラカの里で、私は大泣きしていたけど。
ここに…ここに繋がるのか……。
なんという凄まじいシナリオだろう、これは。

「終わりを求める人」は、アモン=ファダニエルであり、先ゆく星々=メーティオンであり、絶望に立ちすくむ多くの人々であり。
「明日を繋がんとする人」は、ヴェーネス=ハイデリンであり、暁のみんなであり、それでも諦めない多くの人々であり。

何度も繰り返されし語られてきた命題が、ここに繋がるのか。

絶望を乗り越えて、それでも進めという。
それこそが生なのだと。

すごい。すさまじい。
でも、つらい……。

「……眼前に広がる地平、吸い込まれるような空。静かだけれど力強い、自然の息遣い」
「それらの合間に、人の営みが明かりを灯し、言の葉を響かせる。そんな光景に胸があたたかくなった……」
「何より、出会う人そのものが、たまらなく好きだった……」
「それでも、だからこそ、私は信じているのです」
「人の可能性を……どんなふうにだって、生きられるということを」

これを打ち込みながらまたぐずぐず泣いてる。
いや、泣くってこれ……泣くんだって……。

つらくてたまらない。
本当につらくてたまらない。
でも、生きることには歓びと絶望の両方が背中合わせで。

私達は、その歓びのために、絶望を超えていく。
そうありたい。
そうありたいと、願う。

あーーーーーー……!!
うあああああああああ……!!

エメトセルクとの対決のシーンが、映った……!
絶望の泥にまみれて進むヴェーネスと、対のように、諦めずに立ち上がるヒカセンが映った……!

演出が神がかり過ぎている。
泣くってこんなの……泣くって……!

そうしてこの未来は、ヒカセンが立つ未来は。
ヴェーネスやヘルメス、エメトセルクやヒュトロダエウスがいた過去と、地続きの未来になっていく、のか……。

「終末」に抗う

アリゼーがあまりにも可愛いとか、グラハの啖呵いいな!とか、ユルス来てくれたー!とかいろいろあったんですけど。

再びのガレマルドで、一番印象に残ったのは、これ。

「現実に納得するための理由を、他者になど求めて何になる。そんなもの、たとえ地の果て、天の果てまで問い求めようが、返ってくるのは誰ぞの都合よ」
「己が生に横臥することごとく、それに意味を、答えを出すのは己自身だ」

ゼノスが、すごいことを言っていた。
そう、そして、これが肝なんだよな。

ヘルメスは、天の果てに解を求めてしまった。
でも……違う。
その答えは、自分の中に見つけなければならなかった。

その後の、ゼノスに向き合って諭すアリゼーを見てる時は、すごく嬉しかった。
ヒカセンのためにも、ゼノスのためにも、言っていたよね、あれ。
アリゼー本当にいいなあ……なんて格好良いんだろう。
「そんなこともわからないなら……永久にふられてなさい」も可愛かったし。

アルフィノもとても格好良かったよ。
大人顔負けだなって呟くエスティニアンに、はっとするフルシュノパパ。
そうなんだよ、フルシュノパパ、双子達はもう子供じゃない。
自分達で、どこまでも走って行けちゃうんだよ。

クッキングウェイの「パーフェクトキャロット」の話も良かったよね。
絶望を排して求める、「完全なる幸福」。
でも、架空のニンジンが、手に入ることはない。

完全ではない幸福に、それでも、ひたむきになれる。
それこそが、絶望を排せない私達が、それでも絶望に立ち向かうための唯一の手段。

いや……この話、本当に凄まじいな……。

宇宙の果てを目指して

エクスアダマントのくだりがまた、感慨深かった……!

これまで、メインシナリオや、レイドや、アライアンスレイドのストーリーで出会ってきたたくさんの人達。

リムサ・ロミンサ、ウルダハ、グリダニアとアラミゴ、イシュガルド、ドマ。
マハ、四聖獣、イヴァリース、オメガ、ウェルリト、アレキサンダー。
タタルにアメリアンス、エレンヴィル。
そして、ミドガルズオルム。

これまでの旅路が、前に進むための力になっていく。
人を信じるということが、力になっていく。

こういう展開にはね……本当に弱いんだよな……。

そうして、星海の探索の果て。
アモンとの決着……。

決着……?

アサヒ!?!?!?!?
な、なん…!?!?!?!?笑

いやあなた、こんなところで満を持して出てくるタイプのキャラじゃないでしょ笑
(顔芸的にはアサヒ本人よりもアモンの方が面白いんだよなあ…とかもね。はっはっは)

ちょっとずっこけたりもしましたが、とうとうハイデリンとの面会も叶い。
人の可能性を、示すこととなります。

ここはもう正直、語るべき言葉がないんですよね。
皆が言ってた台詞が全てすぎて。

旅は良いものだったのだと、ヴェーネスに示せて、良かったな。
人はもう大丈夫だ、と告げた時の、ヴェーネスの表情も良かった。
嬉しそうで、ちょっとだけ寂しそうで。

ウルティマ・トゥーレの旅路

終わりの旅

旅立ちの前に、皆と話をして。
ここは、最終決戦の前だなあ、ラスダンの前のやりとりだなあ、って感じでしたね。

そして、やっぱり号令はアルフィノじゃないとね!

新生で、シドの飛空艇を取り戻した時「あれ?君が号令するの?」と思ったのが懐かしい。
新生からここまで、一緒に旅して来たんだなあ……。

ホラー演出のメーティオンなども挟みつつ、ついに、星の果てへ。
ここからは、暁達が1人、2人と、消えていく展開になるわけです。

竜達の星。
全てを解き明かしたもの達の星。
オメガの故郷。

アルフィノと、アリゼーのところがね……。
本当にしんどくてつらくてね……。

この2人はヒカセンにとって守るべき存在の象徴なのに。
それだけは認められない、と答えたけれど、アルフィノとアリゼーはもう大人で、対等な関係で。
でも、それでも、君達を守りたいのに…守らせてもくれない……。

ヒカセンは、本当に、いろいろなものを託されてきたんですよね。

「彼の行く先に、必ず、幸せな結末が待っている」

この2人が、そう信じてくれる。
なによりも、そう願ってくれる。

とても、とても、泣いていました。
幸せを強く願ってくれることに泣いていました。

たった1人になって。
これまでの旅路を力にして、ただ、進んでいく。

……なんか、エンドウォーカーとかいうデバフだかバフだか分からないものもついてるしさあ……。

本当にずっと、泣いていました。

花を贈る

メーティオンは終わらせる、と言う。
アーテリスの生命達を愛しているからこそ、終わらせる、と。

ハイデリン=ヴェーネスとは違うけど、確かにそれもひとつの愛し方ではある。

でも、そういうメーティオン自身は、どうなるの……?
終わらせた後、どうなるの…?

メーティオンの声を聞きながら、そんなことを、頭の片隅で考えていました。

そして、エメトセルクと、ヒュトロダエウス……。
彼らによって創り出された、希望の白の、エルピスの花。

そこで入るヘルメスの声……。
いや演出が……演出が本当に凄まじい……。

メーティオンは、宇宙の翔び方は分かっても、生命としての生き方は知らなかった。
だから、終わりを憂う星々の思いに抗えなかった。

『しかし 永い永い旅の果てに 君はきっと それを知る誰かに出会うだろう』
それがヒカセンであり、アーテリスを生きる生命だった。

それにヘルメスは、花を贈ろうと言ったんだ、メーティオンに。
『いつかこの旅をやり遂げた君に、心から花を贈ろう』
って、そう言ってたんだよね。

今ここで、メーティオンの眼前に広がる、一面の花畑……。
泣くしかない…………。

エメトセルクがヒカセンの冒険者心を刺激してくるのも良いよね。
そうなんだよな、ヒカセンは英雄の前に冒険者なんだよな。

ヒュトロダエウスもさあ。
「何度でも、一緒に楽しくやろう」って、嬉しいけど、どうしようもなく寂しい。
かつては3人で、楽しくやってたんだよね……。
もう、全く同じ日々は、戻らないけど……。

たぶん、ヒュトロダエウスは、早い段階で「もう戻れない」ことを認めて覚悟していた。
逆に、それをどうしても認められなくて、誰よりも取り戻したいと願ったのが、エメトセルクだったんだろうな。

その後、ヤ・シュトラに話しかけたらね。

「あなた、エルピスでは、当時の人と違っているという理由で、使い魔として見られていたのでしょう?」
「でも、思い出して……第一世界の、幻影のアーモロートで出会った影たちは、私たちを「人の子ども」だと認識していたわ」
「そう……かろうじて、人という枠に入れられていたのよ。未熟で未完成、つたなくて弱い、子どもだとしてもね」
「その差は、幻影を創造した者の、認識の差にほかならない。エメトセルクは、長い時間を新生した人と凄し、やっとそれだけ……不本意だとしても……認めたのではなくて?」

そしてまた泣く!!!

最後の戦い

最終幻想レムナントを越えて、メーティオンの元へ。

繰り返される、先ゆく星々の絶望に、それでも歩き続けると答えて。
最後の戦いへと進みます。

そして来るゼノス!
竜で来たから最初、誰か分かんなかった!笑

実はガレマルドで話した時点で「あーもうゼノスと決着つける機会はないよな。それどころじゃなくなってるし。ゼノスの話は追加パッチまで持ち越しかな」と思ってたんですよね。

いや、え、ここで来るのか!!
アゼムクリスタルで喚ばなかったものが先を拓くって、そういうこと!?

まさか暁の仲間がいなくなった状態で、ゼノスの背に乗って戦うことになるとは、夢にも思わなかったぞ。

討滅戦後の、メーティオン。

「たったひとつの答えなんて、本当になかったんだわ……。命の意味も……生きる理由も……」
「いろんな形の歓びを拾い集めては失って……また見つけながら生きて、生きて、生きていく……」
「死が、あなたの優しい隣人になる、そのときまで」

この話は、生への賛歌だったんだなあ……。
すごいなあ……。

ゼノスとの決着

最初にガレマルドに行く前、ゼノスとファダニエルの会話シーンの時にも少し、考えていたのですが。

ゼノスは…ずーーっとつまんなかったんですよね。
生きていても生きている意味が感じられてなかった。
戦いでは少し生の実感があるけど、でもゼノス自身があまりに強すぎて、みんな簡単に倒れちゃうから、楽しいとまでは思えなかった。

でも紅蓮で、ヒカセンが折れずに立ち向かってきて、しかも自分に届くほど強くなってきてくれた。
そりゃあ執着もするよね、感はある。

生命を燃やすことに歓喜したゼノス。
でもそういう側面は、冒険者として危険な橋を渡りながら生きてきたヒカセンも、持っているもの。

正直なところ、この最後の戦いや、ゼノスが最後の最後に来たことの意味は、うまく噛み砕けていません。

でもこの時、思ったのは。
ゼノスは、ヒカセンにとって一種の理解者ではあるんだな…ってことでした。

(そして、なんかこのシーン、既視感が……笑)
(14から来た人も、16のあそこで「なんか既視感があるぞ」って思ってたんだろうな笑)

エンドロールもとても良かった。
このゲームをここまでやってきて、本当に良かったと思えました。

もう少しだけ続きます。

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